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【第7回配信】岡崎市に残る奇跡のデパート〈岡ビル百貨店〉に迫る‼

『八画文化会館vol.5 特集:駅前文化遺産』
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先行配信の第7弾でございます。

今日は、大人気「岡ビル」です。

岡ビルの事務所に行って、創業当時から現場で岡ビルを見てきた方に話を聞きに行ってきました。全11見出しの、力作です。ではどうぞ!

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【目次】

1. 岡ビル百貨店のフロアご案内します
2.3階フロアで唯一現役営業中の〈キッチンこも〉
3.屋上遊園地の名残を発見!
4.昭和デパート文化が残る2階
5.看板の隅々まで愛でたい
6. 岡ビルの夜明け
7. 全盛期には屋上遊園地もあった
8. 岡ビルが先駆けて花開いた駅前文化
9. 駅前闇市から、旧市街地の百貨街へ
10. 70年代の市街地再開発で、林立する巨大デパート
11. 郊外に吸い込まれ消えゆく旧市街地

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1.岡ビル百貨店のフロアご案内します

〈岡ビル百貨店〉は愛知県岡崎市の中心駅である名古屋鉄道の東岡崎駅と一体化したステーションデパートだ。

各地で駅前再開発が進み、味わい深いステーションデパートが解体されてゆくなかで奇跡的に残っている全国屈指のハイレベル駅。

その魅力を探るため、現地を訪れた。

岡ビル百貨店は、さながら高度成長期の置き土産のようで館内に足を踏み入れると、昭和のデパートの匂いがする。今となっては、ここでしか味わうことのできない風情を楽しみステーションデパートで人生のご休憩を。

まずは3階フロアから見ていこう。


2、3階フロアで唯一現役営業中の〈キッチンこも〉

▲〈キッチン こも〉 

1967年に3階が増築された当初から営業している〈キッチン こも〉。

かつてこの3階部分では、天ぷら、お茶漬け、カレー、うどん、おやつなどの飲食店や、婦人服や毛糸、人形、ランジェリー、書籍をはじめ14あまりの店舗が営業していたが、現在残っているのは1軒のみ

▲当時の図面を見せてもらえました(資料提供:協同組合岡ビル百貨店)

▲エントランス。造花の装飾が気分を盛り上げてくれる

▲手書きのメニューもいい味。どれも安くてボリューム満点 

▲店内風景。テーブル席の窓からは駅前が一望できる

▲「ハンバーグとエビフライの盛り合わせ」850円也 

ステーションデパート飲食街の最後の灯を守って、地元常連客を大切にゆったりと営業を続けている。ハンバーグ、エビフライをはじめ看板にも掲げられている「スパゲッチ」など、すべてご主人手作りの洋食は毎日食べたくなる味。


3.屋上遊園地の名残を発見!

▲屋上(入れません)

かつて屋上遊園地があったと聞いて、屋上に登らせてもらった。

▲3階と屋上を結ぶ踊り場

3階から屋上に上がる階段の壁面に子供向けに描かれた絵があった。遊園地時代の名残だという。

地元の路上観察機関紙『フィールドからvol.120岡崎考現学採集の巻』を見ると、「屋上の小さな遊園地には汽車や豆自動車が走っていた」と記述されていたので痕跡がないか探したが、現在では神社があるのみ。

▲日本一古い駅ビル神社らしい

しかし駅ビルの上に神社があるのは博多駅とここだけだそうで、駅ビル神社マニアが見学に来るほど実は珍しいものらしい。


4.昭和デパート文化が残る2階


▲時計屋「宝石メガネ 時計ウツノ」

時計やメガネ、カバン、宝石まで幅広く扱っており、婚約指輪まで販売。岡ビルを支えるデパート的存在。

▲お食事処「味処 長譽」

岡崎と言えば徳川家康(幼名竹千代)の生まれ故郷。地元ネタの「竹千代弁当」、「家康弁当」が気になる。

▲喫茶店「珈琲 凡」

店内には『ちびまる子ちゃん』と「天声人語」の自作スクラップ帖があった。コーヒーおいしかったです。

▲本屋「岡崎書房」

駅ビルに欠かせない、待ち合わせにも最適な本屋さん。岡ビル百貨店の文化部門を一手に引き受ける。


5.看板の隅々まで愛でたい

▲ネオン看板

外観には「バスのりば」と「岡ビル百貨店」の2種のネオン看板が掲げられている。夜になるとまだ光る。

▲2階と3階のあいだ

ニセキャラもいる。

店内の看板にも手書きの文字がたくさん残っており、細部まで楽しませてくれる。


6.岡ビルの夜明け

▲完成当初の岡ビルデパートの様子(写真提供:協同組合岡ビル百貨店)

「2階の人は、みんなあの世に逝っちゃったね」と言って迎えてくれた宇津野友二社長は、1933年生まれの83歳。58年7月19日の岡ビル開業当初から〈宝石メガネ時計ウツノ〉の店頭に立ち続け、岡ビル58年間の歴史を知る生き字引だ。宇津野社長に岡ビルの夜明け時代について伺った。

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