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第7回 6泊7日ファスティング体験記──2泊目のファスティングではワーケーションの気分を味わう

 2泊目の朝は、従来よりも目覚めの良い始まりとなりました。特に夏の季節は目覚めが悪く、私は十分に睡眠が取れない傾向にあります。ところが1泊目の前日では消化に要するエネルギーが使われなかったからなのか、2泊目の朝は久しぶりに目覚めが芳しかったです。また、人によってはファスティングで頭痛、倦怠感、イライラなどの体調不良が起きるようですが、少なくとも2泊目の時点では私にそのような兆候はありませんでした。便の調子も悪くありませんでした。

 私は起床すると施設内の入浴場へ向かいました。朝風呂に入る前に体重を測ると体重が減少していました。前日から従来より水分を多めに摂っていましたが、固形物を摂らなかったことが体重の減少に寄与したようです。下記の記事でも述べた通り、初日面談でお世話になった受付の方によると、今回の6泊7日ファスティング──完全に固形物の食事を断つのは3日で残りは回復食の期間──では平均で2kg程度の減量につながる旨を聞いていました。しかし体重の減少具合を見ると、少なくとも完全に固形物の食事を断つ3日間においては、2kg以上の減量は余裕なのではないかという印象を受けました。施設には私のような肥満だけではなく、もともと痩身の方も多く滞在されるので、体重の減り具合が平均すると2kg程度に収まるだけなのかもしれません。

 入浴前か後かは記憶が定かでありませんが、2泊目の朝はリラクゼーションルームへも向かいました。リラクゼーションルームとはマッサージ機器などが備え付けられている部屋で、私が申し込んだファスティングのプランには複数回のマッサージ機器の使用やマッサージ師によるマッサージが含まれていました。リラクゼーションルームにはウォーターベッド型マッサージ機器などの見慣れないものがあり、その効果はともかく新しい体験でした。また、リラクゼーションルームには施設の方が常駐しているので、この場でファスティング中の体調管理も兼ねているようでした。同時にこの場にて、施設の方から2泊目のファスティングドリンクをいただきました。

 朝風呂とリラクゼーションルームから自分の部屋に戻ってくると、2泊目は平日だったのでリモートワークに取り組む必要がありました。下記の記事と関連しますが、このような時においてもリモートワーク可の職場は柔軟性に富んでいると感じました。

 私は集中力の観点から1日の労働時間は3時間くらいで十分だと考えていますが、食事がない分だけ従来よりも労働時間が長く感じました。同時に前日および当日に食事を摂らずとも、仕事に対する集中力は従来と大きく変わり映えしませんでした。従来と何かしらの変化があるとしたら、働く場所が違うために気分転換になった点です──いわゆる「ワーケーション」は、変わり映えしない普段の業務に一定の効果があるようでした。ただし、ワーケーションはバケーションとは異なり好きな時に外出することが難しい場合があるので、業務中の時間帯でしか楽しめないようなイベントやレジャーを満喫したい方には向きません。

 リモートワークから解放されると、ファスティングというよりは仕事の疲れからか、前日と同様に外出する気分にはありませんでした。特に当時は資格試験が控えていたので、施設に偶然あったジブリのDVDを観ながら、自分の部屋で少しだけ資格の勉強に取り組んでいました。(続く)

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