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第6回 6泊7日ファスティング体験記──1泊目のファスティング

 オリエンテーション後は自由時間になりました。ファスティングの施設は山奥に囲まれており、移動の疲れもあってか観光する気分でもなかったので、おとなしく自分の部屋に戻ることにしました。

 初日はファスティングの日なので固形物の食事は取らず、施設の方にいただいた500mlのファスティングドリンクだけで過ごすことになりました。ファスティングドリンクは薄い赤色(写真はイメージです)で、アルカリ水に酢と酵母がブレンドされているようで、酢の味が気にならない甘味のある飲み物でした。酵素ジュースは1日1本ずついただく形で、ファスティング中にそれ以外で口にできる飲み物は、整水器から生成するアルカリ水、部屋に備え付けられたタンポポコーヒなどの飲み物、および施設の数カ所に設置された日替わりの温かいハーブティーでした。私の場合は初日を含め3日間、これらの飲み物だけで過ごすことになりました。

 下記の記事でも述べた通り、事前の準備や過去に我流のファスティング体験があったからなのか、初日は特に空腹には困りませんでした。ファスティングドリンクはもちろんのこと、ハーブティーが思いのほか空腹を紛らわせてくれたのかもしれません。ハーブティーは、ミント、シナモン、カシスオレンジ、カモミール、ルイボス、ローズヒップなどのように種類が豊富で、滞在中はハーブティーを飲むことが楽しみのひとつでした。

 部屋で飲み物を口にしながらゆっくりとした後、施設内にある温泉に入ることにしました。温泉は内風呂と露天風呂の2種類があり、それぞれ2人か3人が入れる程度の広さではあったものの、閑散期ということもあって貸切状態でした。温泉は無色透明で香りはなく、温度は42°Cくらいで疲れた身体を癒してくれました。
 「温泉に入る際には長風呂を避ける」ようにオリエンテーション時に喚起されました。記憶は定かでありませんが、ファスティング中は体力が下がるためなのか、のぼせやすくなる傾向にあるそうです。私は特にそのような傾向は見られませんでしたが、最悪の場合に生まれた時と同じ格好で誰かに発見されることは避けたかったので、いつもよりは短い時間で風呂を出ることにしました。

 温泉に入ってゆっくりとした後は、従来よりも早い時間でしたが寝ることにしました。ベットはシングルで縦および横の寸法が肥満体の私にはいずれも短くはありましたが、やわらかさが適度にちょうどよく寝心地がよかったです。また食事を取らなかったこともあり、消化にエネルギーが使われなかったからなのか、珍しく熟睡することができました。(続く)

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