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骨盤は歪みません!?⑤~「ヒップダウン」の原因とは?/連載コラム vol.11

※初出:岩手日報ぽらん(2015年2月号)掲載、「プロが教える『姿勢医学®』のおはなし」(原文ママ)。文章・画像ともに、無断転載はご遠慮ください。

読者の皆様こんにちは。
私は『国際基準カイロプラクター』にして
『姿勢科学士®』の小野寺デス。

さて、先月号では…

骨盤部は
 上半身と下半身の
 力学的バランスを保つ部位である為
 姿勢が崩れると「見かけの歪み」を生じる

…事、そして

「見かけの歪み」のみを検出して
 「骨盤矯正」を行っても
 姿勢変化は一時的なものに過ぎず
 かえって「過剰刺激」になる可能性もある

…事をお伝えしました。

実はコレ、『左右の歪み』だけでなく
前後の歪み』にも同じ事が言えるんです!!

『骨盤の歪み』と聞いて
ヒップダウン(垂れ尻)』を連想された方も
多いかと思います(下図左側)。

お尻がペッタリしてしまうと
『猫背』や
『老け姿勢』になってしまうだけでなく
『下腹ポッコリ』も招いてしまう為
せっせとエクササイズに励んだり
健康器具を買い込んだり
奮発して骨盤矯正へ通っては
期待した結果が出ずに、ガッカリの連続…。

そんな経験のある方は、いま一度
この連載コラムの内容を思い出してください!!

何度も申し上げるように
骨盤部は元々可動自体が少なく
他の部位の影響を受けて
『受動的に歪む』事で
全身のバランスを保つ箇所

そうなると注目すべきは
ヒップダウンしてしまった骨盤自体よりも
同じく重心の影響を受けやすい位置にありながら
元々の可動範囲が大きい為
位置的変位を起こしやすい
腰椎の『前弯の有無』
となる訳です!!
(上図右側)

このように
『骨盤の傾き』と
『腰椎の前弯』は密接な関係
にあり
姿勢を医学的に考える場合
『局所』でなく
『全体』を捉えなければならない
『好例』とも言えるでしょう。


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