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2/27~2/28 紀伊半島一周 その2 花の窟神社

2月27日から28日にかけて、夫と南紀旅行をした際の記録です。
その1はこちら。

さて。
27日の朝、丹生川上にうかわかみ神社上社かみしゃにお参りした後は、三重県熊野市にある花の窟はなのいわや神社へと向かいました。

およそ83km、車で2時間弱の道のりです。
上社のある、奈良県吉野地方から、三重県の熊野市までは、山の中を走ります。
ほとんどが、川沿いのルートになります。

そこそこの山道ですが、道路は整備されていて走りやすいです。
山の中の景色を楽しみながらのドライブでした。

さて、花のいわや神社に到着したのは、午前11時43分。
お昼どきですが、まだそれほどお腹が空いていなかったので、先に神社に参拝することにしました。

花の窟神社は、平成16年7月に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されました。
日本書紀にも記されている日本最古の神社といわれています。

花の窟は、神々の母である伊弉冊尊イザナミノミコトが火神・軻遇突智尊カグツチノミコトを産み、灼かれて亡くなった後に葬られた御陵ごりょうとなっています。

さて、鳥居をくぐり…
参道を歩きます。

狛犬さんが出迎えてくれました。

2月27日は、良いお天気で穏やかな日でした。
花の窟神社は、海沿いにあるせいか…
どこか、南国の暖かさ、明るさがあるような気がします。
(冬はそれなりに寒いのでしょうけど)

境内の木々の向こうに、かすかに海が見えます。

参道は、それほど長くはありません。
少し歩くと、参籠さんろう殿が見えてきます。

花の窟神社の手水も、龍でした。

さて参籠殿をくぐり…
いよいよ、ご神体の前へと進みます。

大きな大きな「岩」が、ご神体です。
このご神体の向こうに、伊弉冊尊イザナミノミコトが葬られている、とされています。

こちらには社殿がなく、直接ご神体にお参りします。

ご神体の高さは、約45m。
「黄泉の国と接する場所」と、古来より信じられた場所でもあります。

ご神体から、境内の南隅にあるご神木の松の木まで、なんと170mもの大綱が掛け渡されています。
この「大綱」は、毎年行われる「御綱掛け神事」で掛けられるんだとか。

大綱から、不思議な形をした「はた」が吊り下げられています。
この「幡」とは…

大綱に吊るされた御神体正面の3つの縄旗は、その昔に朝廷から奉献されていた錦の旗の名残で、伊弉冉尊イザナミノミコトが産んだ3貴神天照大神 アマテラスオオミカミ月読尊ツキヨミノミコト素戔鳴尊スサノオノミコトを象徴しています。

「紀伊続風土記」にも”ある時に熊野川の氾濫 によって錦の旗が届かなかったため、土地の人びとが縄旗を作って、旗の下に様々な季節の花を結び付けて行う”との記述があります。

熊野市観光公社HPより

なるほど、元は「錦の御旗」だったのですね。

花の窟神社は、昨年6月にもお参りしたのですが…
今回も圧倒されました。

こちらは、「拝所」です。
横から撮影しています。

拝所には白い玉砂利が敷き詰められています。
靴を脱いで、玉砂利に上がってお参りすることができます。

こちらは、軻遇突智尊カグツチノミコトの拝所。
靴を脱いで、玉砂利から参拝することができます。

ご神体を見上げて。
それにしても、大きいです。

花の窟神社の、ご神体の周辺は、どこか「温かさ」が伝わってくるような気がします。

まぁ前回お参りした時も、初夏の晴れの日。
今回も、穏やかな晴れ、だったから、そんな気がするのかもしれません。
厳しい山の中ではなく、のどかな海岸沿いだから、なのかもしれません。

それにしても、何やら不思議な空気が漂っているように感じました。
(この地にPowerが!などとは、みじんも思いませんが)

さて、ご神体を後にします。

社務所のある参籠さんろう殿手前の、狛犬さん。
なかなか愛らしい表情です。

手水舎ちょうずやの隣に、大きな石がありました。

この大きな石は、「ご神体である磐座いわくらから落ちてきた」と伝えられているご神体です。
体の痛いところをさすってから、この石に触れると痛みが治る、と言い伝えられているそうです。

さて、境内にある「稲荷いなり神社」と「龍神神社」へと向かいます。

参道から脇に進んだところに、稲荷神社と龍神神社があります。

稲荷神社、参道。
朱塗りの鳥居が並んでいます。

参道の周囲には椿の木がたくさんあり、ところどころで花が落ちていました。

稲荷神社と龍神神社は、並んで建てられています。

こちらは、龍神神社。
小さなほこらですが…
黄金色の「のぼり」の迫力たるや。

何やら強いご利益をいただけそうな気がして、心して手を合わせました。

さて、参道を引き返します。

山茶花さざんかは、花びらがはらはらと散りますが…
椿は、花そのものが「ぽとり」と落ちます。

この日、参道のいたるところで落ちていた椿の花。
何となく放っておけなくて、写真に撮りました。

参道を歩いていた夫が、しゃがみこんでいたので「何をしているのかな?」と思ったら、2輪の椿の花を並べていました。

さて、狛犬さんに見送っていただき、花の窟神社を後にします。

鳥居の周辺にも、たくさんの椿の花が咲いていました。

八重咲きの椿もまた、愛らしい。

夫の写真を撮ってから、花の窟神社の向かいにある海岸「七里御浜しちりみはま」に向かいました。

続きます。
それなりに続きます。
まだまだ続きます。

花の窟神社公式HPはこちらから。

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