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作品の物語

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製作した作品の解説です。 ひとつひとつに物語があります。
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#私の作品紹介

【作品の物語】黒招き猫又 末広がり

【作品の物語】黒招き猫又 末広がり

人懐っこい招き猫又は
こちらを見ながら手招きし、
話しかけてきます。

「今度、◯◯すると良いですよ。」
「◯◯は今、買うのです。」

不思議な模様の入った招き猫の言う通り
にすると、いつの間にか良い流れに乗り
素晴らしい事が起こります。

湿気の多い日は
少し眠そうな顔をしながら
話しかけてきます。
天気の良い日はご機嫌です。

そして、今日も良い流れを招き寄せます。

【解説】

今までの黒招

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【作品の物語】賢王ケット・シー

【作品の物語】賢王ケット・シー

日々の読書を日課とする、
賢王と呼ばれたケット・シー。
本日は、美しい装飾本を読んでいます。

読書の後は、お付きのネズミと
王国の政策について会議の予定です。

ケット・シーのモデルは、友人宅の猫
ユメちゃんを描きました。

凛々しい表情の写真を選び、
歴代の猫王の中でも、特に賢い王様の設定にしています。

ネズミは、あまりリアルになり過ぎないよう少しかわいく描いています。

【作品の物語】たのしいはなし

【作品の物語】たのしいはなし

すねこすりたちはあつまって、
何やら楽しそうに話している。

次はどこに行き、
誰のスネを、
いつ頃、
どのようにして
こすりに行くか?

という話題らしい。

寝起きのすねこすりも、
鳩がとまりかかった瞼を頑張って
開けながらおはなしします。

さぁ、自慢の毛並みを
手入れし、脛をこすりに行く
準備をしよう。

額縁は美しい和額を選びました。

すねこすりは犬のような姿形をしており夜道を歩いてい

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【作品の物語】ヨゲンノトリ

【作品の物語】ヨゲンノトリ



頭がふたつある不思議な鳥は
朝から夕方にかけ
姿を見せる。

どこから来たのか?

烏よりも小柄で
鳴くことはしない。

人の言葉を喋るが、
どうやら鳥とも喋っている。

ヨゲンノトリと呼ばれて
いるが本当の名前は
わからない。

ただ、小鳥たちと
戯れている様子は
楽しそうである。

ヨゲンノトリについての
資料は少ない。

どこから来るのか?
どこに帰るのか?
大きさは?
何を食べるのか?

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【作品の物語】寒月の九尾狐

【作品の物語】寒月の九尾狐



冬の満月の下
現れたのは白い九尾狐。

美しい毛並みに
月の光が映り
金色が輝く。

九尾狐の息が
かかった草花は
凍りつき、月と同じように
輝き始めた。

こちらの作品は、
すこし変わった紙を使っていて
その表情を生かせる様な
作品にしました。

寒月の九尾狐
紙・アクリルガッシュ

額17×16㎝ 絵7×6.5㎝
【個人蔵】

【作品の物語】黒猫の女神

【作品の物語】黒猫の女神



黒の中に輝く瞳は
太陽神ラーのかわりに
世界を見る。

太陽が出ている時と無い時、
表情が変化する
その瞳は神秘。

古の人々を魅了した。

都市ブバスティスでは、
特に猫を丁重にもてなし
生活していた。

猫に優しい都市は
人にも優しい。

ブバスティスは多くの生き物が安らげる
家のような都市。

今日も、黒い猫の女神様は
都市を見守る。

この金色と黒の組み合わせを見た時に
バステト神が浮

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【作品の物語】百鬼夜行へ

【作品の物語】百鬼夜行へ



闇の中、どこからともなく
何者かが楽しそうに
喋る声が聞こえる。

 これから百鬼夜行に向かう
妖怪たちの声だ。

少しずつどこからか
仲間が集まり増えていく。

大きいものも
小さいものも楽しそうだ。

夜はこれから。

楽しそうに歩く妖怪が描きたくて
描いてみました。

絵に対して、額が大きいので
窓から外を覗いた時に
妖怪を見てしまった!
というイメージの作品です。

少し上から覗くと、

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【作品の物語】幸運を招く

【作品の物語】幸運を招く



鮮やかな千代紙のような世界に住む
幸運を招く猫たち。

向こう側から、
こちら側の世界を見ている。

キラリと光る、黄金の目は
沢山の人を見て来た。

片手を上げて、引き寄せる。

でも、幸運が何か教えてくれないと違うものを招いてしまうかもしれない。

だって猫だもの。

左が千代姫
右が誾。

「幸運を招く」
アクリルガッシュ・色紙

額 9.5×11㎝ 
絵部分 2.5×4㎝
【個人蔵】

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