秋知らするうどんに匂ふ秋茗荷 苑慈 2021/9/22 ほんの少しの茗荷のきざみに鰹節がのったうどんをいただいた。鰹節で隠れていて分からなかったが、食べた瞬間に大好きな茗…
蟻が喰らふ残る虫は誰がせなか 苑慈 2021/9/22 夏には盛んに飛んでいた蜂が季節の移ろいで今や道端に死骸となって転がっていました(前回投稿もご参照ください)。今日は…
秋冷えぬ道辺にねたる夏の虫 苑慈 2021/9/20 夏を思わせる日差しの中、駅までのいつもの道を歩いていると蜂がところどころに横たわっていました。夏の時期には盛んに飛…
秋冷の夜あたたむる越の酒 苑慈 2021/9/19 眠れない夜、ふとベランダに出て、越後のお酒をほんの少しばかり味わっていました。夜風は意外にも寒く、長居はできないなと…
苑慈
2021年11月5日 00:55
秋知らするうどんに匂ふ秋茗荷 苑慈2021/9/22 ほんの少しの茗荷のきざみに鰹節がのったうどんをいただいた。鰹節で隠れていて分からなかったが、食べた瞬間に大好きな茗荷の風味を口いっぱいに味わった。驚きとともに、もうすでに茗荷の美味しい季節になっていたことに気づいた。大好きといいつつ茗荷をいただくのは久方ぶりだった。塩っぱくなく、やさしい味わいの茗荷うどんに心身癒された夜だった。 秋の茗
2021年10月19日 02:39
蟻が喰らふ残る虫は誰がせなか 苑慈2021/9/22 夏には盛んに飛んでいた蜂が季節の移ろいで今や道端に死骸となって転がっていました(前回投稿もご参照ください)。今日はその大きな蜂を、小さな蟻たちが群がって食べていました。虫たちにとってはお互いが生きるためのいのちの連鎖です。しかし私には、力の弱いものが群れになって、強い力を誇るひとつのものを倒している人間の姿が重なって見えてなりませんでした。
2021年10月2日 23:38
秋冷えぬ道辺にねたる夏の虫 苑慈2021/9/20 夏を思わせる日差しの中、駅までのいつもの道を歩いていると蜂がところどころに横たわっていました。夏の時期には盛んに飛んでいた虫が今や力尽きて道端に身を転げる姿となっていることに季節の移り変わりといのちの儚さ・憐れさ、哀しさを覚えました。 はっとさせられた出来事でした。夏の間、私をはじめ人間などから幾度も怖がられ煙たがられていただろうに、いつ
2021年9月29日 22:37
秋冷の夜あたたむる越の酒 苑慈2021/9/19 眠れない夜、ふとベランダに出て、越後のお酒をほんの少しばかり味わっていました。夜風は意外にも寒く、長居はできないなと思っていましたが、お酒が身体をあたためてくれ、秋の深まりとお酒のおいしさにしみじみと浸った一夜でした。(作句は翌9/20) 普段はまったくお酒を飲まないのですが、なんだか無性にお酒を嗜みたい欲求に駆られた夜でした。以前も独酌し