苑慈

俳句日誌始めてみます。日常のなかの季節の変化や小さな心の動きを俳句にして、自分の行動や…

苑慈

俳句日誌始めてみます。日常のなかの季節の変化や小さな心の動きを俳句にして、自分の行動や気持ちの変化過程をゆる〜く観察でもしていこうと思います。細く長く、趣味の俳句を楽しんでいきたいです。

最近の記事

〈俳句日誌〉茗荷が知らせる秋の訪れ

秋知らするうどんに匂ふ秋茗荷 苑慈 2021/9/22 ほんの少しの茗荷のきざみに鰹節がのったうどんをいただいた。鰹節で隠れていて分からなかったが、食べた瞬間に大好きな茗荷の風味を口いっぱいに味わった。驚きとともに、もうすでに茗荷の美味しい季節になっていたことに気づいた。大好きといいつつ茗荷をいただくのは久方ぶりだった。塩っぱくなく、やさしい味わいの茗荷うどんに心身癒された夜だった。  秋の茗荷の時期、暦の上で秋が訪れる時期はもっと早いのですが、自分にとっての秋の訪れは九

    • 〈俳句日誌〉難しいからこそ不思議だし、知りたくなるー人間関係ーあとでもまた考えたい

      蟻が喰らふ残る虫は誰がせなか 苑慈 2021/9/22 夏には盛んに飛んでいた蜂が季節の移ろいで今や道端に死骸となって転がっていました(前回投稿もご参照ください)。今日はその大きな蜂を、小さな蟻たちが群がって食べていました。虫たちにとってはお互いが生きるためのいのちの連鎖です。しかし私には、力の弱いものが群れになって、強い力を誇るひとつのものを倒している人間の姿が重なって見えてなりませんでした。自分たちの力で既存勢力を打倒し、新しい時代を築いてゆくことで自らが生きやすい世界

      • 〈俳句日誌〉季節の移ろいと残る夏の虫

        秋冷えぬ道辺にねたる夏の虫 苑慈 2021/9/20 夏を思わせる日差しの中、駅までのいつもの道を歩いていると蜂がところどころに横たわっていました。夏の時期には盛んに飛んでいた虫が今や力尽きて道端に身を転げる姿となっていることに季節の移り変わりといのちの儚さ・憐れさ、哀しさを覚えました。  はっとさせられた出来事でした。夏の間、私をはじめ人間などから幾度も怖がられ煙たがられていただろうに、いつの間にか無力な様子に変わってしまっていました。疎んでばかりいてごめんねと、蜂に対

        • 〈俳句日誌〉眠れない秋夜に少しのお酒を呑んだなら…【俳句】【初投稿】

          秋冷の夜あたたむる越の酒 苑慈 2021/9/19 眠れない夜、ふとベランダに出て、越後のお酒をほんの少しばかり味わっていました。夜風は意外にも寒く、長居はできないなと思っていましたが、お酒が身体をあたためてくれ、秋の深まりとお酒のおいしさにしみじみと浸った一夜でした。(作句は翌9/20)  普段はまったくお酒を飲まないのですが、なんだか無性にお酒を嗜みたい欲求に駆られた夜でした。以前も独酌して余っていた『越後桜』をいただきました。その夜は星や月がよく見えていて、なおさら

        〈俳句日誌〉茗荷が知らせる秋の訪れ

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