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ブランディングは企業間の争いを無くす。

ブランドディレクターのハギワラです。

今日は「ブランディングは企業間の争いをなくす」というテーマについてお話ししたいと思います。

まず差別化について少し考えたい。

よく弊社にお問い合わせいただいた際に、「差別化したい」というご相談をいただきます。

競合との顧客の奪い合いが原因で生じる価格競争。

一度その競争に入ってしまうとなかなか抜け出せません。
脱却するためにはやっぱり差別化を図る戦略が必要。

しかしながら、意味のない差別化をしてしまうことも往々にしてあると思います。

意味のないというのは、差別化するポイントを履き違えてしまっているということです。

ただ単に差別化するだけなら、いくらでもできてしまうかもしれませんが、
少し間違えると、いずれすぐに真似されてしまうような差別化をしてしまったり、十分なサービス提供ができず、不満を抱かれてしまったり…。

経営を安定させていくためには、売れ「続ける」仕組みづくりをすることが重要なので、売れ続ける仕組みを築くには、それではやっぱり物足りないのです。

・・・

結局何が言いたいのかというと、
差別化するにしても、そこには間違いなく「らしさ」が必要です。

自分たちらしさを度外視して差別化を行うと、いずれ集客が苦しくなる時が必ずやってきます。

だって、真似されやすいですし、背伸びをして無理をしているわけですから!

サービスを提供すればするほど、かえって顧客を失ってしまう。
そんな状況になりかねません。
(穴が空いたバケツ状態)

らしさとは何なのかについては以前POCKETの記事でわかりやすく記事にしていますので、そちらをご覧いただくとして割愛させていただきます。
(この記事の最後にリンクを貼り付けておきます)

・・・

本題はここからなのです。
(前置きが長くせすいません^^;)

らしさ(個性)はこれまでの経験に基づいて形成されていきます。

つまり、これまで人や企業が全く同じ経験を踏んで来ていない限り、全く同じ「らしさ」はこの世にはないということ。
「自分たちらしさの価値」を正しく訴求していけば、
必然的にその価値を魅力に感じるお客さんが現れます。

そのお客さんは自分たちの事業やサービスにとってのかけがえないのお客さんとなってくれます。

なぜなら、背伸びをするわけでもなく、取り繕っているわけでもなく、
自分たちのありのままの状態を好きになってくれたお客さんだから。

そのお客さんからしてみれば、もはやあなたのサービスはonly one。
つまるところ、比較対象がないのです。

そして…忘れてはならないのが、全員が全員そのらしさを好むわけではいということ。

人によって価値と感じるらしさ(個性)もさまざま。
であれば、競合ともターゲット層は異なってくるはずです。

一人のお客さん(一つのニーズ)を各企業で奪い合うのではなく、
自分たちの提供するサービスに合う人は自社をお選びいただき、
合わないのであれば他社さんを選んでもらう。

同じ業種の会社同士でも、狙っているターゲットが違えば、それは競合ではなくなるわけなんです。
(顧客属性で独自性を築く)

そうなれば業種が同じでも協力関係を築けるかもしれません。

マーケティングやブランディングの目的は間違いなくそこです!

だから…
中途半端にではなく本格的にブランディングに取り組む会社が増えれば増えるほど、世の中から1人顧客の奪い合いがなくなっていく。

そんな世界めちゃくちゃ幸せじゃないですか!!!

戦略を赤裸々に明かしたところで、真似されない、真似できない戦略こそ真のブランディング戦略。

僕はブランドディレクターとして常にそんな戦略づくりを意識して、
一つ一つのプロジェクトに携わっています。

争うのではなく、シェアしていきましょう。

それではまた!!

▼らしさを見つける -初めてのブランディング講座-
https://pocket-design.co.jp/journal/branding04/

▼らしさを表現する -初めてのブランディング講座-
https://pocket-design.co.jp/journal/branding05/

▼らしさを育む -初めてのブランディング講座-


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