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仕事の心構え

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会社の方針や、見聞きしていいなと思った考え方を思い立つままに綴っています。 このマガジンの内容はKindle本でも好評発売中です。
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2022年2月の記事一覧

無責任な発言をする人

責任とは何か。 辞書には、次のように記載されています。 それでは、反対に無責任とは何か。 責任感が薄い人は、上記の思考がそのまま言動に反映されます。 責任をとりたくない、やりたくない。 やり甲斐を感じていないから、根気もないし、モチベーションも上がりません。 自信がないからやりたくないというのもありますが、やらないから自信にもつながりません。 いずれにしても、「これは自分の役割や仕事ではない」と向き合うであろう物事に対して他人事のような見方や姿勢で臨むのが無責任

気づきの本質

お客様サービスにおいては、気づきの感性というものはサービスの質に直接反映されますので、とても大切な要素だというのは誰もが認めることだと思います。 これまで過去のコラムでも何度か「気づき」については触れてましりましたが、あらためて取り上げてみたいと思います。 おさらいにもなりますが、気づきは何から生まれるのか。 それは、「比較」から生じます。 看護師さんたちが患者さんの状態の可否判断をする際のバイタルチェックというのも、比較することで判断が可能となる「気づき」のひとつで

下手なインタビュアーに足りないもの

スポーツの試合後の選手へのインタビューがあります。 野球やサッカーや相撲などプロスポーツの試合後のヒーローインタビューや囲み取材、それから記者会見もありますし、アマチュアスポーツでも全国大会の各試合後のインタビューなどがあります。 質問を受ける側は、スポーツは上手くても、受け答えの得手不得手は人それぞれ。 ですから、それほど上手く回答できない選手もよく見かけます。 特に選手たちが受け答えの際によく言ってしまうセリフに、「そうですね」というフレーズがあります。 お相撲

気持ちが揺れ動く理由

数多くの営業所があると、そこを運営している所長も千差万別です。 ただ、内部環境の安定度合いや所長自身の心構えという意味では、大まかな傾向が見受けられます。 それは、「自分の仕事の主導権を誰が握っているか」という観点での違いです。 同じ現場の忙しさでも、何のために次に何をしないといけないか、と自分の役割を確立している所長は、慌てません。 慌てないというか、自分のペースを保つことが可能となります。 ところが、自分の役割を確立していないと、他者のペースに巻き込まれます。

新しいことを試してみる

コロナ禍が始まって約2年。 関係機関に向けて何か発信できないか、と始めたこのコラムもだらだらと続けてまいりましたが、継続というのは凄いもので、ワードファイルで約450ページを超える分量になりました。 せっかくならば同じ文章の配信をということで始めたのが、ブログ形式のSNSであるnote。 こちらでは週1回配信のメールマガジンよりも先行して、毎日配信しています。 また、既に電子書籍としての販売(無料キャンペーンも実施しています)もしていますが、他に何かできることはないか

自分だったらどうするか

最近聞いたというか、実際にあった話について。 お子さんも大人になって独り立ちして、それを機に長年連れ添った旦那とは熟年離婚した女性。 まあ、ここまでは最近よくある話です。 それで、女性の方は故郷に戻って親の面倒をみる体制を整えつつ、近所で介護スタッフとして働いてみようかとウチの地域に転籍をしてくださいました。 ところが、いざ働こうとする直前に、構って欲しい想いが体調に表れたのか、元旦那が病気で倒れます。 お子さんの方が親父さんの居場所に近いため、このままだとお子さん

当たり前を求めない【加筆修正】

※ このコラムは、過去のあまり読まれていなかった記事を取り上げて、その内容を加筆修正したものとなります。 お客様から、これまでの「お問い合わせへの対応」についてのお叱りをいただきました。 社長と話がしたいとのことでご連絡をいただきましたので、本部で私がお電話を受け付けた際に言われたのは、これまでも拠点の方には再三言い続けてきた、とのことでした。 当社には、お客様からご指摘を受けた内容はクレームとして捉えて、そのクレームは必ず報告するという方針があり、「クレーム報告書」と

考え方が人生になる

先日のコラムでは、「主体性をもった生き方(仕事)をする」ということをテーマに掲げさせていただきました。 その中で、生き方や仕事に向き合う姿勢が大切ということで藤田浩之さんの「成果を得るための方程式」を例に挙げさせていただきました。 実はこれは著書の中で書かれているのですが、有名な稲盛和夫さんの「人生成功の方程式」が下敷きになっているとのことです。 そして、有名な指揮者の佐渡裕さんも「奇跡を起こす方程式」として同様のことを述べられています。 上記のような数式になります。

責めないし、卑屈にならない

オミクロン株、猛威を振るっています。 仕事の関係上、人と関わらないわけにもいかず、在宅への訪問を避けるわけにもいかず、現場のスタッフさんたちは日々対応に奮闘してくださっています。 敵は目に見えないウイルス。 まだ治療法さえしっかりとは確立していない未知の病。 いつ、誰が、どのように感染してもおかしくない現実。 そして、いつ、どのように感染しているのかさえ分からないという実情。 そこに立ち向かいながら仕事をしてくださっているわけですから、もうそれ以上余計な要素はそこに

出来ると信じているかどうか

これまでも何度も触れてきたフレーズですが、言い回しは違えど、多くの経営者がこのことには触れています。 人生は、自分が信じているとおりになるということですね。 先日、会議である人の発言が気になりました。 これから新たな事業を始めるに際して、これまでよりも少し圏域を広げることに決めたのですが、進出していく圏域に対しての意見でした。 「橋を渡った川の向こうの地域は、閉鎖的であまり協力してもらえるような感じではない」と。 なんて大雑把な意見でしょうか。 一体どれだけ多くの

暇になると思考が内部環境に向く

これは、業績のあまりよくない拠点の特徴のひとつです。 業績のよくない拠点の特徴としては、 所長とスタッフ、スタッフ同士の関係性がよくない スタッフがなかなか定着しない、退職者が多い 情報共有がなされていない お互いに対する不平不満が多い といったものが挙げられます。 それぞれの特徴の関連性については、鶏が先か卵が先かの話になってしまいますが、本当に忙しい時は愚痴なんて言っている暇がないのですよね。 時間が惜しいですから、どうやって時間を生み出していかないといけ

お客様を巻き込まない

以前のコラムでも同じようなことを書きましたが、飲食店における店員同士の人間関係について。 より良い関係性は、そのままお店の雰囲気へも表れますから、来店したお客様にも直接関係していくことではありますが、その関係性の詳細については正直お客様は与り知らぬところですし関係ありません。 問題なのは、悪い関係性の場合です。 本来であれば、こちらの要素こそ共有したくない事柄ではあるのですが、店員同士の関係性が悪く、雰囲気の悪いお店に限ってお客様を巻き込みます。 今日は久しぶりに会社

受け手のことを想う

先日のコラムでは、今の時代、そろそろ伝えたいことも伝わらなくなってきた、という半ばあきらめのような内容のものを書きましたが、ここはやはり伝える側がもう少し頑張ってみねばなりませんよね。 受け止める側の能力の問題はありますが、伝える側として配慮しなければいけないのは、「この言葉を相手はどのように受け止めるか」という想像力の発揮です。 想像すること。 イメージを想い描くこと。 これはまさに、相手への関心なくしてはできることではありません。 あまり考え過ぎてしまっても心を

メタバースとは何か

コロナ禍が始まったこともあり、少し準備段階に入っていたリモート環境も、助成金のおかげもあってすっかり整いました。 当初はあたふたして対応に戸惑っていた人たちも、今では当たり前のようにリモート会議やリモート研修を活用しています。 そんな状況においても、「メタバース」については、まだそれほど認知度が高くはないようです。 事務所で周囲のスタッフたちに尋ねてみても、皆「?」という反応でした。 そもそもメタバースという単語は海外のSF小説内で用いられていた言葉で、英語のメタ(超