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    好き勝手に書いた詩を放りこむ箱

  • ゆうがたんか

    基本的には夕方に詠む短歌ですが、朝だったり昼だったり、夜や深夜に詠むこともあるかもしれない、ゆるい短歌まとめです。

  • 100文字の世界と200文字の世界と300文字の世界

    「#100文字の世界」への投稿作品と100文字でおさまらず200文字に広げた世界の作品たち。だけでおさまらず300文字も範囲内ということに。。

  • 4行短文と3行短文(4音4節3篇)

    タイトル通りですが、これも増えそうな予感がする。

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noteは衝動の芽を置く場所

言葉で伝えられることなら言葉で。 態度でしか伝えられないなら態度で。 歌で伝えた方が伝わるなら歌で。 踊ることでより楽しく伝わるなら踊りで。 ほかにもいろいろ。 なぜ詩を書いているのかを考えながら、この文章を書いている。 世の中には物事の骨子を作ったあとで、肉付けをしていく人が多い、らしい。 残念ながら、昔から構造化や整理が苦手で何かを話すときも、文章を書くときも、その場で浮かんできたことを繋げていく方が個人的にはやりやすいし、しっくりくる。 仕事のときは誰かしらへの説

    • 何もできなかった2023年に思いを馳せてみる

      2023年が今日で終わる。 生産性が全くと言っていいほどなかった一年。 とはいえ、そう言い切ってしまうのも寂しい気持ちになるので、あらためて振り返り記してみようと思う。 タイトルにある「思いを馳せる」の意味としては「遠く離れている人や物事を思いやる」や「遠くの場所や人物に対して心を向ける」といったものがある。この言葉がぴったりなくらいこの一年は体感としてあらゆることがとても遠く感じた。 2月、心身ともに調子を崩してしまい休職に入った。 少しずつ良くなるものだと思いながら過

      • 伸び切った後ろ足が尻尾のようで猫又に見えなくもない。なんにせよかわいい。

        • かげろう

          夜を眺めていたらそのうち朝になり 今度は胎児のように丸まって うとうとしたまま夜を待つ 熱が引かない夕方に少し外に出たら 薄い綿あめみたいな雲が広がってて もう一日が終わるよと告げられた 誰とも足並みが揃わない影は 誰かの光を生む送電線をたどりながら 涼しく寝られる場所へゆっくり帰る

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          茫漠

          何かが終わるのは突然で。 見えない力が少しずつ少しずつ集まって、抑えきれなくなって、支えきれなくなって、爆ぜ、崩れる。 望んでいなくても、求めていなくても。 消えるべくして消えたのか。 流れ着く先は決まっていたのか。 わからないまま、漂う。

          小雨散歩

          雨に濡れた草木が醸し出す青臭くも何度も嗅ぎたくなる独特の匂い ゆっくりと近づいてくるベッドライトに目を細め、まつ毛についた雨粒が作り出す半透明な丸い光を通して世界を見る 湿ったTシャツをそっと掴んで、指先に感じる心地良い冷たさを何度も確かめた いつかふたりで分かち合えたら

          詩_1211

          真っ青にひろがる空に 群れからはぐれた 真っ黒なカラスが一羽 なんだか優雅に飛んでた 灰色のコンクリートの路面に ねじれたまま溶け込んだ 銀色に輝くプルトップが 窮屈そうに固まってた 白とも黄色とも言える太陽に 季節が変わり落っこちた 茶色に染まった枯れ葉が 照らされ光って揺れてた 透明になりたい僕は一人 ただゆっくり歩き続けてる

          詩_1204

          自分を自分として 認めてあげられたらきっと 世界ともう少し 仲良くできる気がする 無視してきた分だけ 自分が許してくれるなら 都合が良すぎるのは 分かってるけど 誰かに 何かになりたいとか その前に自分になること なんで選べなかったの まだ間に合いますか 向き合ってくれてますか 今更 ですか?

          詩_1203

          何をやっても うまくいかない そんな時は 決まって眠れない 不安の種をばら撒いて 養分を与えて 発芽を待ってる 望んでないのに 呼吸は浅くて 鼓動は不規則で 眠気はあるのに やっぱり眠れない 不安の芽を刈り取らず 養分を与えて 開花を待ってる 望んでないのに そうやって少しずつ 不安は循環しながら どんどん育ちつづけて やがて大きな森になる 眠れぬ森に 戻る道も分からない 迷いの森に 望んでたと思うほどの

          詩_1202_「雲」

          風上にいるつもりなのに いつの間にか流されて きみの街から離れてく ぼくがいなくなったら あたたかい光が降り注ぐ きっとこれでいいんだね ぼくがいたら大粒の雨で きみを濡らしてしまうから きっとこれでいいんだね だけど 涙を隠したい日だってある 青いだけじゃ味気ない そんな日だってきっとある 海を見たら思い出して そしたらすぐに会いに行く きみがいるならどこへでも 呼んでくれたらいつだって

          詩_1202_「雲」

          詩_1201

          うつろな目にも 涙はたまり 太陽の光を 反射してきらめく そうだ 世界の絶景の ひとつにしよう 誰も見ることが できない 絶景に 言葉にできない 悲しみが 星のない夜に 飲まれて消える もっと 世界の美しさを 言葉で伝えたい 誰が聞いても 想像できる 美しさを

          詩_1130_「微細」

          さっきからノートパソコンに手を置いて 伝わるあたたかさと微かな振動を感じている 今日は何も書かないってのもいいかも 外はまだ雨降ってるし眠たくもなってきたし 美しい言葉を見つけて並べるのは楽しい なんだか花屋さんの前にいるような気になる でも道端のたんぽぽや河川敷のススキに わけもなく心が動かされたりするのも好き ノートパソコンから離れてタバコに火をつける 口に咥えて息を吸うと先っぽは小さな太陽 真っ赤に輝いて一気に熱が膨れ上がる 紫と言われる煙はどちらかと言えば白い

          詩_1130_「微細」

          詩_1129_「心臓」

          心臓が軽快にドラムを叩いてる たまに組み立てのバンドみたいに ちぐはぐなリズムになったり 客席にダイブするように 力強くはじけたり忙しい そんな心臓のことを静かに 見つからないように隠れて見てる たまに飽きて眠っちゃうけど 起きてもずっとドラムを叩いてる 朝はけっこうスローペース 観客は僕ひとりなのに しかもバレないように見てるのに ほとんど聞いてないときもあるのに 拍手もしてあげたことないのに ずっとずっとビートを刻んでる きっと僕のことに気づいてるけど 知らんぷりを

          詩_1129_「心臓」

          詩_1128_「門+开」

          スイッチひとつで 朝と夜を変えられるなら ぼくはきっと毎日 一瞬だけ光が射し込む 極夜に住む おまえ病んでるな って言われたら まぶしすぎて 咳が止まらない って言う 数十兆個の 生きたい細胞たちが たった一個の 見えない心に どうして勝てないの 大の字に寝れる 切り株で 大の字に寝たら 背中が濡れたから 人魚を呼ぼう 蛍光グリーンのパッケージに ギターの弦が 入っているらしいけど 開けてみるまで シュレーディンガー

          詩_1128_「門+开」

          詩_1127_「眺め」

          僕はあんまり馴染めないから 少し離れて世界を眺めていたい でもそうはいかないんだって 僕も世界の上にいるから あまり考えすぎるなよって ゴミを漁るカラスに言われ もっと適当でいいよって 頭をかくにネコ言われた 私が見守ってあげるって 出たばっかりの月に言われ 周りの星たちも頷いたけど なんだか少し違う気がした だって僕が行きたいのは あなたがいる場所だから 僕が立ってるこの世界を 眺められるその場所だから

          詩_1127_「眺め」

          詩_1126_「不可視」

          望遠鏡を覗いたら 月の表面はっきり見えた 隣で空を見上げてる 君の横顔は笑顔だった 望遠鏡を覗いても 月の裏側は見えなかった 隣で空を見上げてる 君の心は見えなかった 熱いカップから湯気が立ち まるで雲のように広がる 注いだばかりのコーヒーは 夜空のように真っ黒い 輝く月の表面と 君の笑顔はよく見えて 遠い月の裏側と 君の心は謎を残したまま 口に含んだコーヒーは いつもより少し苦かった

          詩_1126_「不可視」