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蠱惑的な笑みを浮かべ 冬塗られ夜半放る血雨 澄む音拡げさせ 迷いの森に尊し祖 こわくてきな…
醒めぬ 朱の焔 主なうねり 隙を見せ 転げ遊べば 尊ぶ世 割れる前に 天地開闢 さめぬ しゅのほ…
心臓の音に耳を傾けながら 輪っかになる白い煙を見ていた 今日を生き切ったのはたまたま そん…
今朝 お揃いの 羽破られ 立ち上がる 気力失って 笑みを交ぜ 媚びぬ夢羽 共に本へ棲む けさ お…
6線弾き 奏でる音待ち 見えぬ夢預け 胸のもや 皮膚を伝い 横へ放り 空に触れ ろくせんはじき …
氷雨揺れ落ち 物憂げな世迫む 時間止まって クリスタルに嗤えば 綻ぶ闇へ 飽きぬ添い寝を ひ…
縦に長いモノクロ 知らぬ和音弾ませ 血と骨へ群れる夢遊び 闇を遮り月光呼ぶ たてにながいものくろ しらぬわおんはずませ ちとほねへむれるゆめあそび やみをさえぎりげっこうよぶ ---- ベートーヴェンを思い浮かべて遊ぶ夜。ほとんど聞いたことないからイメージでしかない。 アナグラム詩/いろは歌(仮名46音)
見護ってくれる 内に寝秘めた 神威と話し 不和のユリ凍らせ 絢ぞ消え 滅べぬ世を授けん みま…
コバルトに 青い雫を 頼んでも 空へ夏風 拾われぬ実 理由さえ野暮 予知夢招き 芽吹け こばる…
魂の本流 焼き貫かれても 背へ笑み留めおけ 即ちそろへ(揃え) 朝を呼び込む 舟は来る たま…
その眼が金色を宿すなら 小町へ征く吠えた陽射しに 見ぬふり合わせ俺はもう 煙って寝るよ そ…
音圧切り裂いて 降る星の声 割れ夜空結び 老馬を灯せ 夢に波立ち 山へ駆け抜く音 おんあつき…
蒼羽の下 そよぐ身も 指へ触れて 智を盗め ツンと聞こえ 色ぼやけ 重なり廻る ゼラニウム …
瑠璃に染まった 屋根瓦 鱗と見れば冴ゆ 地へ伏せ 名呼び吠え 無苦の門開いて 気を静めおけぬ るりにそまった やねがわら うろことみればさゆ ちへふせ ほえなよび むくのもんあいて きをしずめおけぬ ---- マンションの階段から見えた家屋の屋根が瑠璃色の鱗のようだった。 起こしたらダメな気配が漂う大きな大きな鱗を持つ何か。 アナグラム詩/いろは歌(仮名46音)