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かげろう

夜を眺めていたらそのうち朝になり
今度は胎児のように丸まって
うとうとしたまま夜を待つ

熱が引かない夕方に少し外に出たら
薄い綿あめみたいな雲が広がってて
もう一日が終わるよと告げられた

誰とも足並みが揃わない影は
誰かの光を生む送電線をたどりながら
涼しく寝られる場所へゆっくり帰る

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