マガジンのカバー画像

100文字の世界と200文字の世界と300文字の世界

43
「#100文字の世界」への投稿作品と100文字でおさまらず200文字に広げた世界の作品たち。だけでおさまらず300文字も範囲内ということに。。
運営しているクリエイター

記事一覧

その先で輝く

紫がかった濃い灰色の雲が一面に広がる夜空 その先で輝いているであろう星と月を想像する 雨粒…

はっくー
2年前
10

それでも

柔らかい言葉に棘を添えて誰に贈ろうか 真っ赤な粒はやがて形を保てずに流れてく 花火がつく…

はっくー
2年前
12

レゾンデートル

長い白夜のなかでパンを食べる 湿った密林のなかで紫煙を吐く 腕に浮き上がる薄ら青い血管 小…

はっくー
2年前
6

不均衡な四季彩

端なくバタつかせた羽 踊る鳥は笑えなくて 揺れる陽を見つめる 不均衡な四季彩に棲む 語部が…

はっくー
2年前
13

LIMIT

ダイヤの原石は磨かれなくても すでにもう輝いてる でも自ら発光しているではない ひかりがあ…

はっくー
2年前
11

音鏡と七つ星

絞り出した叫びを映す鏡 飛散した音 時を曖昧にする紅掛空色 見惚れる罠 精巧に描いた感情の贋…

はっくー
2年前
10

ハリボテの重さ

当たり障りのない言葉を並べる ほとんど重さのないハリボテ 淀みなく繋がれていったとしても 何かが足りないどころか何もない 頭で考えるよりも先に口が動き 意味を与える間もなく届いてく 時間だけ奪う用意された模範解答 ---- 100文字の世界。思考にきづいていないのか、掬い取れていないのか。考えているから出るはずの言葉に重さを感じない時にある。

瞬間が起こす変化

おぼろげな鼓動だけが かすかに響くような陰 夕方の仮眠が残す倦怠 視界に入ってくる情報 積み…

はっくー
2年前
15

拗ねた月に謎を

拗ねた月は分厚い雲の布団で いつの間にかふて寝を始めた どおりで静かな夜だ 声を発さない代…

はっくー
2年前
15

天秤は笑わない

考えることが増えていくにつれ 頭の中が言葉で埋め尽くされる 真夏に土砂降りと遭遇したとき …

はっくー
2年前
18

神の真名

月夜見に創造された光が 静かな闇を照らしていく 天の陽が眠っている間だけ 世の陰をそっと開…

はっくー
2年前
13

エッセイと詩を同時に書いちまえ『心芽』

またもや少し時間があいてしまった。 仕事が忙しいのは良いことではあるけれど、自分で何かを…

はっくー
3年前
22

見えない星に向かって

星が瞬いているとしても きっと今は何も見えない 湿気を帯びた重い空気が 渇いた仮面のヒビを…

はっくー
3年前
21

200文字で書けること

眠気よりも書き気。 とかいって、本当はもう眠い。 書いているのはなぜですか? 自分に問うても答えはなく。 アナグラム詩で頭を使った、 でも本当はさくさく書けた。 今までなら繋げなかったであろう 言葉を実験的に繋げてみた。 思いのほか心地好かったから、 あながち間違いではないのかもしれない。 やっぱり書きたいように書けるのは 楽しいし、生命力を使った感がある。 魂を乗せたというと大仰だけど、 見えない何かを添えた感覚がある。 ---- これで200字。あっという間。もっと書