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記事一覧
はちみつ子世界に登場するにょろわーさん
はちみつ子は他にょろわーさんとの絡みがあんまりないが、今のところよもぎ(にょもぎ)ちゃんと鳥丸おねえさん(おねーさん)の二人がはちみつ子の世界に参加している。
【よもぎ(にょもぎ)ちゃんについて】
・毒無効体質の持ち主。はちみつ子のそばにいられる唯一の生身の人間。加えてその体質を利用してはちみつ子を蝕む毒を治癒できる可能性すらある為、屋敷で同居している世界線が存在する。
・よもぎちゃんと出会わな
18/01/07 令嬢と絵描きの逢瀬 作:鳥丸氏
とろりと光る蜂蜜色の目を縁取るまつげは艶々と長い。肌はやわくしろく、窓から射し込む光を受けた髪の毛は肩からしゃらりと流れた。 彼女は、今日もうつくしい。 「あの、鳥丸おねえさん?」 かわいらしい声で我に返る。どうやら長いこと見つめてしまっていたようだ。落ち着かないといけない。 「あっ…ごめんね。そうだな、それじゃあ次は顔を横に向けてくれる?」 そう言うと、彼女は少し首を傾げてから横を向く。よし、誤
もっとみる18/01/05 鳥丸おねえさんの朝 作:鳥丸氏
朝、カーテンを超えて射し込む陽の光で目覚める。顔を洗って、歯を磨き、髪に櫛を通してそれなりに整え、ロビーに朝食を取りに行く。長いこと変わらない毎朝の行動だ。力レンダーに目をやり、今日も変わらず暇で退屈で時間を持て余しながら、それでも寝る時間になるのだろ...?...危ない。危なかった。うっかり「漏れ出す」ところだった。というのも、私には妙な能力があって、感情が高ぶると描いた絵が実体化し動き出してし
もっとみる18/01/04 開かなくても良い扉 作:ブルータス氏
「こまったわねえⅡ号機」
まったく困ってなさそうな声で彼女は叱いた。一緒に荒縄で動けない身としてはどうして この状況で危機感を覚えてないのかが気になる。
それは完全に不幸な事故だった。アマゾネスドットコムでは大量の物資を購入すると荷物を荒縄で纏めて配達することがある。こちらとしても纏めてあれば楽なので次の受け取りの際、前回使用した荒縄を返却していた。リサイクルもまたイノベーション。今回はそれが悪い
18/01/04 ご主人様とご主人様 作:ブルータス氏
「昔ね、ペットを飼うのが夢だったの。これはその名残よ」
彼女は寂しそうに手元の首輪を撫でた。この令嬢はとても病弱だ。ペットの持つ雑菌やダ 二、毛などは彼女の身体にとって有害になりうる。そしてペットにとっても彼女の身体の 毒は致命的なものになる。今では割りきったところのあるはちみつ子だが幼い頃にはまだ 諦められなかったのだろう。遠目に見る犬や物語に登場するペットを美ましがり、せめて気分だけでもと革の
18/01/01 年賀状
来客に応じてⅡ号機が玄関へ向かった。この館に訪れる者など迷い人かアマゾネスドットコムくらいなので今回もアマゾネスだろう。アマゾネスドットコムには正月休みなど存在しないのだ。そして現在もサービスを広げ、年賀状の宅配や作成も手掛けている。
そのお陰で今年は両親だけでなくⅡ号機にも年賀状を送ることができた。Ⅱ号機宛の年賀状を本人に出してもらうのは気恥ずかしくてこれまでは出していなかったが、今年はこっそり
18/01/01 よもぎちゃんの事情 作:よもぎ氏
日時・12月29日〜31日
場所・いつもどおり
記録者・アルテミシア
天候、雪。
監視対象
ハニー・ベゼルお嬢様
29日
お嬢様は寒いのか室内で読書中。
Ⅱ号機が何やらアマゾネス宛に手紙の作成依頼。
30日
お嬢様もお手紙の作成を依頼、年末外に出るということはないようです。
Ⅱ号機はせっせと館内の掃除、ついでにカメラの掃除もしてくれたので助かった。
31日
午前中にお嬢様が風邪をひいたた
17/12/25 サンタ魔嬢
彼女に消灯の合図をして準備に取りかかる。
サンタ服を着る邪魔になる翼を取り外す。アマゾネスドットコムから取り寄せたモコモコの上着を羽織る。クリスマスが冬で良かった。薄着の場合、装甲を脱げない以上珍妙な格好になっていただろう。
ズボンを履き、帽子を被る。鏡を見て完璧なサンタ姿、いやヒゲをつけ忘れていた。ヒゲとプレゼント袋を装備して改めて鏡を見る。完璧。
「カラーリング的にはプロトタイプの方がサンタら
17/12/24 メリークリスマス 作:どくどくウール氏
「『……今はただ備えよう。メリークリスマス。』…っと、ふぅ…やっと書けたわ」
久しぶりの執筆を終えて、私はほっと一息ついていた。最近読みたい本が多くて、中々こっちに手が回らなかったのだ。
時計を見るともう日付が変わりそうだ。そういえば今日はクリスマスイブだったか。
浮き足立つ世俗とは切り離された私だけど、それでも神聖で楽しい日だという認識はある。
…よりにもよってそんな日に書いているのが古
【連載中】よもぎ様から夜伽の手ほどきを受けるはちみつちゃん
【1】
白い。シンプルながら繊細に編まれたレース、それを贅沢にあしらった下着と、そこから、細くまっすぐに伸びる両足……よもぎの視線を恥じらって俯いた、その頬だけが紅い。
「……よもぎ様。あの、あまり……」
消え入るような声に、よもぎは慌てて目を逸らした。そしてすぐに頭を抱える。
見ないわけにはいかないのだ。むしろ、これからもっとあからさまなところを見ようとしている。
「ええと、はちみつちゃ
17/12/19 ハニーシュガーシリーズ② 作:どくどくウール氏
「マスター、また夜更かしして本を読んでいるのね」「うっ、Ⅱ号機…これはその…」
最近どうもマスターの体調が不安定だと思って見張っていたら、案の定だ。
マスターは面白い本を見つけると寝食を忘れて夢中で読み続けてしまうクセがある。
普通の人間ならまだしも、病弱な自分の体のことも考えてもらわないと。
「これはその?何だというのかしら。私は昨日も早く寝なさいと言ったでしょう?」
「うぅ…ごめんな
17/12/14 運には自信があるのよ?その後 作:ブルータス氏
「で、言い訳はあるかしら」
ベッドに腰かけているはちみつ子を見下ろす形で向き合う。叱るときには見下ろして威圧するのが領主としての嗜みだ。
「最初は調子良かったもの」
心なしか膨れっ面をしながら彼女はしぶしぶと弁明をした。その様はまるで子供のようで可愛らしかったが、それで有耶無耶にされては彼女のためにならない。
「ギャンブルに嵌まる典型例じゃない。わたしは引いちゃ駄目って言ってたわよね?」
今回減っ
17/12/07 運には自信があるのよ? 作:ブルータス氏
「こう見えて私、運には自信があるのよ?」
ふんすと鼻息をひとつ、特に意味のない腕捲りをしながら彼女は一歩も引かない姿勢をみせる。
こんなスイッチが入った時の彼女を説得するのは骨が折れるが、彼女の言葉に賛同できない私は腕を伸ばして彼女から端末を引き離す。
「どうして引かせてくれないのかしら」「ターゲットを引ける確率は1パーセント未満よ。あなたに当てられるわけないじゃない」「そんな事は引いてみないとわ