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~経営サポーターである理由~

経営コンサルタントという仕事がありますね。
皆さん、どんなイメージを持ってますか?

僕も以前は"コンサルタント"を名乗っていました。
それまでの経験に加えて知識やスキルを学び、経営者に伝える。
問題や課題の解決策が主となるので指導やアドバイス専門。

でも、経営者は行動しないです。
例えそれが理路整然とした正しい解決策であっても…。
なぜか?
それは、本人が導き出した答えではないから。
頭ではわかっても腹落ちはしていない。

そりゃ、そうですよね。
アドバイスというのは押しつけがましくなりがちだから。
いつからかこのスタイルは廃止。

「自ら行動してもらうにはどうするか」
経営者自身が結論を出せるプロセスをつくる。

これが全て!

そのためには経営者の立場に立つ。

ということは、"聴く”ことから始める。
聴いていると「うん?」とか「おや?」と感じることがあります。
そこで、「それは違うんじゃないか」という態度を示すことは、先方に失礼に当たると考える。

そりゃ、そうですよね。
社長は自分が正しいと思って話してくれるのだから…。
それを否定すること自体、敬意を払っていないということになるのではないでしょうか。

経験上ですが、「何が正しいのか」って、後にならなければわからないことが多いようです。

ではどうするか?
"自分の判断をはさまないこと”

否定の理由は、自らの判断を言いたいがため。
正しい論理の名を借りた自己主張ですね。

それよりも、
「なぜそう考えるのだろう?」
「本当の悩みはどこにあるのだろう?」
と共感の気持ちを向ければ、判断力を頭の外に置けるようになります。

もう一つ大切な姿勢があります。

話を聴いている時は、次に自分が何を話そうかを考えないこと。
これをやってしまうと、捉え方がズレていきます。
途中で話が噛み合わなくなることも…。

とにかく聴くことに集中!

すると、予想もしない現象が現れる。
自然に質問が出てくるのだ。

そうかー、興味・関心をもって聴くからその先が知りたくなる。
相手が答える。
また聴きたくなる質問が生まれる。
答える。
この繰り返し。

結果、どうなるか。

質問に答えている中で相手の頭の中が整理され、気づきや結論が出てくるようです。
自分で答えを出した瞬間ですね!

仮に、こちらがお伝えしたことがそのまま相手側の答えになったとしても、
それで「いいんです!」

サポーターは経営者以上に目立つ必要がないからです。
とにかく黒子に徹すること。

相手が自ら答えを出すプロセスを整理してみると、
傾聴→承認→質問→感情と論理の整理→まとめ
の順になるのではないか。

次回の最初に、前回決めたことを実践した結果をシェアしてもらう。
修正や改善が必要な部分は、また質問して考えてもらうことになる。
ここがフィードバックに当たります。

「それって、コーチングじゃないの?」
という声があるかもしれません。

確かにコーチングの要素はかなり取り入れています。
それが、主体的に答えを出すには最も効果的だと思うから。

相違点は3つあると考えています。

  1. 見落としている視点がある場合、お伝えして考えてもらうこと。

  2. 他社の具体事例を話すこと。

  3. 自分だったらこうするという例を出すこと。

いかかでしょう?

従来の経営コンサルタントとは違うイメージを持たれたかもしれませんね。
あなただったら、どちらのタイプと相性が良さそうですか?

最期までお読みいただき有難うございます! これからも【人としてのあり方とやり方としての戦略】に特化して情報発信していきます。 記事内容向上のためにも感想等をいただければ嬉しいです!