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会社の成長を支えるナンバー2の育て方 vol.81 ナンバー2に何を求め、どんな関係性を持つか

たまには引用記事で投稿しようとかと思います。
プレジデントオンラインでソニーの井深さん&盛田さん、ホンダの本田さん&藤沢さんの事例を用いて共同創業についてのコラムが上がっていました。(Appleのジョブズとウォズニアックにもほんの少し触れています)

この記事の要旨は、「自分とは異なる才能を持ったパートナーと創業するとベンチャーでも成功する確率が高まる」ということなのですが、成功モデルのひとつなのでしょう。

世の中には気の合う友人、知人と一緒に起業して、結局喧嘩別れしたという話もたくさんあるので、一概に共同創業が良いとは言い切れませんが、前述のとおり、自分とは異なる才能を持った人と協働すること自体は経営を考えるうえで検討すべきことだと思います。

ところで、ソニーの井深さん&盛田さん、ホンダの本田さん&藤沢さんは上下関係ではなく、同志、盟友という関係性ですので、一般的にいう補佐役としてのナンバー2とは少し異なる存在です。

この当事者の皆さんに共通するものは、各々が得意分野で類まれな才能を持っていたこと、役割分担を明確にして相手のやることに余計な口出しをせずにお互いを信じ切っていたという特徴があります。

社長が自分の強みと弱みをしっかり自覚して、自分にはできないことは信頼できる相手に全てを委ねることができた。その相手と同じ夢や目標を共有できたというのは経営者なら何とも羨ましい関係性ではないでしょうか。言ってみれば男が男に惚れるというものですからね。

上下関係がはっきりしすぎていると、トップの意向や決断が優先されるので、なかなかこうした関係性にはなりにくいのが現実かもしれませんが、社長とナンバー2の付き合い方を考えるうえでは参考になる部分もあるかと思います。

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漠然と優秀な右腕、ナンバー2が欲しいと思っても、社長自身が自分の強みと弱みを自覚できていなければ求める人物像が具体的になりませんし、仮に自分の弱みを補ってくれる人物がいたとしても一定の権限移譲ができないとその人物の能力をスポイルしてしまうこともあります。

ソニーやホンダ、歴史上の名君と名宰相のエピソードなどを見ていつも思うのは、やはりトップの人格的な要素が最もポイントであるということです。

・この人になら自分の人生を預けてもいい
・この人と同じ景色を見て、もっと高いところに一緒に行きたい

こう思ってもらえる社長になることがとても大事だと思います。

中国古典の貞観政要から唐の2代皇帝太宗に仕えた魏徴の引退の辞を引用して本稿を締めくくりたいと思います。

『人生意気に感ず、功名誰か復た論ぜん』
人間は時に相手の心意気に感激して、金や成功といったことに関係なく仕事をするものだ。だれでも人生に一度や二度は相手の気持ちに強く心を動かされて自分の利害を無視して仕事をしたり、人の手助けをしたりするものではないだろうか。

「貞観政要」 

参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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