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「二度ある事は三度ある」と「三度目の正直」・・・ワクチン接種について。


3回目のワクチン接種を終えた。今のところ、副反応は無い。

周りの人々に聞くと、3回目も前回と同様に、副反応が大きい人と全くない人が同じくらいいる。「二度ある事は三度ある」と「三度目の正直」の両方の意見があるのだ。

という訳でまだまだ油断はできないが、以前と違うな、と感じたのは接種会場の雰囲気である。

昨年は、どこか緊迫した雰囲気があり、接種を受ける側も医者や受付担当者の言う事をとても素直に聞いていた。
慣れない作業で、10~15分くらいは待たされたが、誰も文句を言う者や不満げな顔をする者はいなかった。

今回は、慣れたのと、現在流行が収まりつつあるというイメージがある為だろうか、以前のような緊張感はない。
逆に、受付作業が遅かったり、5分も待たされたりすると、あからさまに不満げな顔を見せ、舌打ちをする者もいる。

『大したことないのに、来てやってる』という気持ちなのであろうか。
今回は接種を受ける側の態度に大きな違いがあったのだ。

でも、おかげで楽しい瞬間に出会う事が出来た。

接種後、同じように急変しないか様子見で、待合室に待機していた中年の女性たちの会話である。


「あの若いお医者さんがね。『普段ハードな運動をしている人は、いつもより減らしてくださいね』って言うのよ」

「ああ。私も言われたわ」

「でしょ。だから、私、『分かりました。帰ったら旦那によく言っておきます』って思わず言っちゃったのよ」

「やあ~だ。可哀そう。ハハハ」

「でも、あのお医者サマ、ぽか~んとしてたわよ。純朴そうだったしね。悪かったかしら。ハハハ」

・・・果たして、その若い医者は、女性の言った言葉の意味が分からなかったのだろうか。それとも分かってスルーしたのだろうか。

とにかく、私はその会話を聞きながら思った。
最近ではセクハラだ、などと言われる会話かもしれないが、こんなことを医者に言えるだけ、この女性がリラックスして接種を受けているという事なのかもしれない。

あっけらかんと笑う中年女性の声は、妙に心地よく聞こえたのである。


もう一つ。
先に接種を受けた友人から、メールで報告が来た。
彼は随分副反応が強く出たらしく、熱と寒気で眠れなかったらしい。
そのメールはこんな内容だった。

「熱が高くて、とにかく股間がひどいんだ。お前も用心しろよ」

私は、しばらくそのメールを見つめながら爆笑していた。
おかげで、すっかり接種への恐怖心はどこかへ飛んで行ってしまった。

もし、「股間」いや「悪寒」がひどかったらどうしよう。
きっと、このメールの事を思い出して、ずっと笑い続けるような気がする。
熱と寒気に襲われながら、笑いを堪えるのは、かなり大変そうだ。

という訳で、今回は下ネタばかりになってしまって申し訳ありません。

          おわり



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