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〈大人〉へ

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#コラム

大人の遠足 その1

大人の遠足 その1

先日、「大人の遠足」をしてきました。
地元の民族博物館の学芸員さんに引率していただいて。

行き先は甲府市の 永泰寺 というところ。
もっとも、甲府市とは言っても、甲府盆地のなかではなく。富士五湖方面に向かって峠を越えた向こう側。以前は「上九一色村」でした。平成の大合併で甲府市に「併合」されてしまったんですね。

初春の清々しい空気を味わうことが出来ました。

2~3分先の桜の向こうにモクレンが満

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書きたいことの射程

書きたいことの射程

書きたいことを書くというのは、とても大切なことだと思います。

ぼくは物書きというわけではないので、自発的に書きたいことを書いています。書きたくなければ書かない。気分が乗らなければ書かない。書き続けることを自分に課しているわけでもない。

では、書きたいことだけを書いているのかというと、それはちょっと違います。「書きたいこと」とは「書きたいことだけ」を指すわけではない。書きたいことの射程は、“書き

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残酷な書

残酷な書

前回は最後に論語を引いて話を締めましたが、今回はその論語について。

まず、お断りしておきますというか、断るまでもないんだけど、ぼくは論語のすべてに精通しているわけではありません。そのような知識を蓄える能力もなければ時間もない。下敷きになっているのは、安冨歩著の『生きるための論語』という本です。

論語は残酷な書です。

昨今の科学的な研究は、遺伝が残酷なものであるという事実をあきらかにするように

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「魔法」のしわよせはどこに?

「魔法」のしわよせはどこに?

昨日のノートが、まだわだかまっています....。

 (^o^)っ 『嫌いな言葉~“勉強”』

世界は〈魔法〉に満ちています。
このnoteの世界のなかにも、ぼくたちが生きている世界の〈魔法〉の一部を切り取ってきたものが、日々いくつもいくつも登場してきます。

それは絵の形をしていたり。
音楽の形をしていたり。
言葉の形をしていたり。
写真といった形で直接的に切り取れることも多い。

それらの切り

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やってみなきゃ分からない

20代の前半、サラリーマンをしていた頃、会社の人たちと飲みに行った時に言ったことがある。

「俺、貧乏してみたいんです」

自分としては本気だったんだけど、周りは不思議なものを見るような目をしていた。

自伝を読むのが好きだったから、「真に強い人は貧乏を経験している人」だと思っていた。裕福ではない家で育ったけど、普通に甘やかされて育ったから、貧乏を経験している人の持つハングリーさへの憧れがあった。

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礼儀というのはメッセージを手渡しできない相手にメッセージを伝えるための棒みたいなもの

礼儀というのはメッセージを手渡しできない相手にメッセージを伝えるための棒みたいなもの

昨日の午後、仕事のパートナーからタスクの依頼が届いた。

ひどくぶっきらぼうな依頼だった。

本意は違うんだろうけど、「これお前やっとけ」的なメッセージに感じられてしまう。

わかっているのにイラっとした。

普段から非常に礼儀正しく、仕事仲間である僕に対してそんなに礼儀正しくしなくていいと思うくらい礼儀正しい彼にしては珍しい。

すぐそばで仕事をしているのでチラッと見てみた。熱心に仕事をしている

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夢という名のトーラス

夢という名のトーラス

みなさんの夢はなんですか?

...とキーボードを叩いてみて、小っ恥ずかしくなってしまいました。(^_^;)
何の衒いもなく夢を語るには、もはや年を取り過ぎてしまっていると感じざるを得ません。

これはしかし、いいことです。
年を取ってよかったと思えることのひとつ。

ある程度人生経験を積んでしまうと「夢を語る」ことを若者の特権のように捉える向きもありますが、これは残念なことです。
若者の特権は「

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「良く見せよう」と一切思ってない文の面白さ

人のnoteを読むのが楽しみになっている。

書く方はちょっと怖くなっている。

「評価がもらえないと寂しい」という気持ちはなくなってきたものの(まだ若干は残ってるけど)、それより「伝わってる手応えがないとつまらない」という感覚が出てきた。反面いろいろ自信がない。タイトルにも導入にも中身にも最近はなんだか自信が持てなくて自分でも「面白い!」と思ってリリースできてない。noteを始めた頃はむちゃくち

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30歳のときに椎名林檎の「月に負け犬」を卒業した話

30歳のときに椎名林檎の「月に負け犬」を卒業した話

「好きな人や物が多過ぎて 見放されてしまいそうだ」

って歌詞からはじまる、椎名林檎の「月に負け犬」って曲が大好きなんです。

高2のときに地元ではじめて観た椎名林檎のライブが「月に負け犬」からはじまったんですよ。そのインパクトがありすぎて思い出の曲だっていうのと、歌詞がめちゃくちゃ良いんですよ。

この曲が好きなひとって、冒頭の1節が大好きだと思うんですよね。

大好きというか、激しく共感すると

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