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創作(小説)に役立つ記事

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noteで出会った、ためになる面白い記事を集めました。
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#創作

作品を真似するならこれだけは知っておこう

いいなと思った作品を真似することは決して悪いことではありません。 良い作品を真似してみると、自分の作品の足りない部分もわかってくるからです。 ですが、そのまま真似すると、ただのパクリになってしまうのが気になるところでしょう。 そこで今回は真似するときのコツをご紹介します。 コンテンツの構造を知る最初にコンテンツの構造を知っておきましょう。 おおざっぱに言うと、コンテンツは以下の3層に分解できます。 本質 内容 表面 これは動物に例えるとわかりやすくなります。

ミステリっぽい小説を書く簡単なコツ3つ

最近、ミステリっぽい作品を書きたいと考えています。 いろいろ読みあさったところ、最低限これくらいわかっておけばミステリっぽい作品が書ける、というポイントがわかってきました。 今回はミステリっぽい小説を書くコツをご紹介します。 コツは3つごくごく簡単なコツを3つほどにまとめました。 とりあえずこれくらいわかっておけば、ミステリを書いたことがない方でもそれっぽい作品を書くことができます。 ミステリの基本構造を知る 真相に逆転を含める トリックより設定が楽 それぞれ

創作が停滞しているときに試せること3つ

長く書き続けていると、いつも同じような作品を書いてしまい、次第に停滞してくるものです。 今回は「なんだか停滞してるなあ……」と思ったときに試せるちょっとしたコツをご紹介します。 試せること3つ停滞したときに試せることはたくさんあるのですが、今回は3つほどご紹介します。 2倍の結果を出すと考える ターゲットを変える 得意技を封じる それぞれ簡単に見ていきましょう。 1.2倍の結果を出すと考える1つ目は2倍の結果を出すと考えることです。 この場合の結果というのは、

プロットの「最初の三行」の意味

二日前に公開した私のプロットですが、「シーン表」の中の「最初の三行」について補足しておきます。多分、この紹介は初めてだったと思いますので。 なぜ「最初の三行」を作ったか「最初の三行」欄を作ったのは、ある人からの指摘が元でした。 まだ新人賞に応募をしていた頃です。その指摘は 「酒本さんの小説は、パッと読んで、何を書いているのか分からない」というものでした。ショックでした。 ※「最初の三行」の説明をする前に、私のプロットの全体構成がわかる記事をリンクしておきます。未読の方はま

作品を多くの人に読んでもらうためにできること3つ

作品を発表しても反応が今ひとつだと、がっかりしてしまいますよね。 単純に言うと、読んでもらえないのは、作品に間違いがあるからです。 今回は、たくさん読まれるためにはどこを修正すればいいのか、ポイントを3つほどご紹介します。 間違いポイント作品が読まれない(売れない)のには、明確な理由があります。 ほかのジャンルに適用できるかわかりませんが、少なくとも、私がいるエンタメジャンルでは明らかです。 作品に間違い(エラー)があると、読まれないのですね。 間違えているポイン

Webtoonとマンガ、企画の考え方はどう異なるのか?(前編)

あけましておめでとうございます。 20年勤めた講談社を退職し、今年から「Studio Zoon」でWebtoonに挑戦することになりましたムラマツです。 昨年末、そのことを退職エントリに書いた結果、予想以上の反響で、noteをアップした2日後にはAbemaプライムでEXITさん達と共演しているという超展開。スピードに身体がついていかず口唇ヘルペスができましたが、こんな個人的な話をたくさん読んでいただき、誠にありがとうございました! さて、前回の記事で「マンガ編集者の目線で

小説プロットの簡単な作り方。「主人公の幸福度」を考える。

小説のプロット作りについて、今回はひとつの重要なポイントだけでプロットを考える方法をお伝えします。 プロットの作り方を調べると「小説全体を12個のシーンに分けて考えます!」とか出てくるのですが、それだと理解するのが大変なのでポイントをひとつにまとめてみました。 そのポイントとは、「主人公の幸福度」です。 やり方としては、物語のエピソードの瞬間に「いま主人公は幸せか?不幸か?」と主人公の幸福度を見ていくことになります。   たとえば、主人公が努力して成功を掴んでいくよう

あなたの武器はなにか〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「あなたの武器はなにか」です。 小説における武器とは作品とは武器であり、市場やネットは戦場です。 戦場で自分の武器を使い、読者を倒すのが作者の仕事です。 ところで、小説は以下くらいの要素に分解できます。 文章 登場人物 物語 アイデア テーマ(モチーフ、題材、対象) これらのうち、どこかに攻撃力がない限り、読者を倒すことはできません。 たまには立ち止まって、「自分

小説にしかできないことってあるのだろうか?

これだけエンタメコンテンツがあふれている時代において、小説にしかできないことってあるのだろうか?  あります。いえ、あると信じたい。 今回は、物書きなら誰しも一度は考えたことがあるテーマ、小説の唯一無二性について作家の視点から話そうと思います。 1 まず小説の特徴を考えてみる そもそも小説ってなんでしょうか。映像、音楽、そしてドラマ。この3つを使って目と耳と心に訴える映画と比べて、小説は文章しかない。ぼーっとしていても勝手に流れてくる映像系のコンテンツと違って、小説は

【文フリレポ①】文学フリマ東京を終えて【出店ポイント】

文学フリマ東京レポ① 大阪に帰ってきて、もう3日も経ってしまいました。 今回の東京の旅は、新たな出会いと発見、楽しみが沢山ありました。 兄は文フリの前日にそんなことを言った。 きっかけというものが沢山あるのだという。 エディトリアル演習という授業では、雑誌を作ってきた先生に大学の広報誌を作る方法を教わり実際に制作する。 その先生は何度も同じことを言った。 実にそうだと思う。ライティングをバイトで募るのは結構な当たり外れがあるだろうから、身近なレベルの知っている人に

エンタメ講座創作質問③

最後の質問は、これ! Q. たぶん、いろいろ考えて迷ってんだろうな~…と感じた質問。 公募に応募して落選したり、編集者に送ってボツになったり、そういう経験をたくさん積み重ねていくと、なるよね…。 『「おもしろい」ってなに? よーわからん!』ってさ…。 僕の回答はこうです! A. “自分の感じる「おもしろい」” なら、抽象的じゃないはず。 たぶん、知らず知らずのうちに、他人のモノサシで測るようになっちゃってんじゃねーかなぁ、と思い。 『人間にとって、「おもしろい」

【小説】テキスト投稿サイト雑感【随時更新】

趣味の小説を投稿しはじめて二年ちょっと。先月から複数サイトへの投稿をはじめたので、雑感を残しておきます(読み専時代とか、もっと前から使っていたところもありますが)。個人的な経験以外にほぼなんの根拠もないので、うのみにしすぎないでね~。 カクヨム私の投稿プラットフォームの中心。海外生活をしていて日本語の小説が読みたくなったのが小説投稿サイトとの出会いでした。読み専(読み取り専用ファイルのことではない。作品を投稿せず、読むだけの人のこと)だった時代には「小説家になろう」とこのカ

最強の物語のつくりかた。

――最強の物語(フィクション)をつくるためには、その一部で本当のこと(現実)を物語ればいいわけです。 人生は物語。 どうも横山黎です。 今回は「最強の物語の作り方」というテーマで話していこうと思います。 結論からいうと、「現実や私情を組み込むのがいいよね」です。 ◆相棒20最終回 昨日、「相棒20」最終回を視聴しました。 あんまり発信してこなかったんですが、僕は長らく相棒のファンでありまして、シーズン11からはほとんどの作品を観ています。お昼にやっていた再放送を見る

「作品の価値は作品が語ってくれる」と思ってないか?

企画力とは「意思」である。なんの話かと思ったかもしれない。この記事の本旨は創作やデザインやクリエイティブなことに関わることをしていて、「作品の価値は作品が語ってくれる」「自分の作品が良ければ、自然とそれが評価される」と思っている人に伝えたいことをまとめたものだ。そしてこれは、そうしたある種の思い込みを持っていた過去の自分に向けた言葉でもある。 * 私は前職では広告関係の仕事をしていた。現在では作家のエージェントという、いわゆる出版プロデューサーの仕事をしている。その時に気