九条寓碩

くじょう・ぐうせき と読みます。小説を書きます。執筆ジャンルはSF、ファンタジー、ミス…

九条寓碩

くじょう・ぐうせき と読みます。小説を書きます。執筆ジャンルはSF、ファンタジー、ミステリーなど。こっそりBLも書いています。Kindle本25冊を発刊中(別名義を含む)。ぐうたらです。http://guseki-kujo.x0.com/

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    noteで出会った、ためになる面白い記事を集めました。

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    日記、雑記、進捗記録をまとめています。

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    noteで書いている小説。主に、コンテストや企画への参加用です。

  • 小説「ユースレス」【完結】

    正義の味方は楽じゃない。もういっそ猫になりたい。

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プロフィール

長々と自分語りをします。ご容赦ください。 私がどんな書き手であるかをお知りになりたければ、名刺代わりに掲載してある『ハートレス』、『ユースレス』を読んでいただく方がいいかもしれません。どちらも完結済みです。 基本情報九条寓碩(くじょう・ぐうせき) 大阪市生まれ。自由業。猫2匹と暮らしています。 けっこう長年にわたって小説を書いています。 ジャンルは、ファンタジー、SF、サスペンス、ミステリーなどです。主人公が何らかの意味で「最強」であることと、必ず「戦い」の要素を含むこと

    • 腹に据えかねることがあってCopilotに仕事の愚痴をこぼしてみました。もちろん、ありきたりな助言しか返ってこないのですが、優しい言葉遣いで寄り添ってもらえるだけで涙が出そうになります。あーもう今日は何もかも放り出して温泉にでも行くか。Copilotはそんな助言はしていませんが。

      • #ドラマ感想文 2024年4月期

        今期は5本ものドラマを完走しました。 久しぶりに、何度も見返してしまうほどハマったドラマにも出会えました。 アンチヒーローhttps://www.tbs.co.jp/antihero_tbs/ 事前情報の段階から「絶対これ面白いやつ!」と確信していました。実際に視聴してみて、「こういうドラマを見たかったんだ!」のど真中を貫通されました。 見ごたえのある法廷バトル。360度隙のない最強無敵の主人公。ドラマの雰囲気にパーフェクトに合っている、胸をかきむしられるような切ない主題

        • #ドラマ感想文 2024年1月期

          惹きつけられたドラマが1本もなかった冬枯れの2023年10月期を越えて。 今年の冬ドラマには、久しぶりにワクワクさせてもらえました。 グレイトギフト病院が舞台で、登場人物の大部分が医療従事者なのに、やっていることはまさかの殺し合い。「ギフトを贈ろう」という軽やかなセリフと共に、院内を飛び交う殺人球菌(笑)。 きちんとセリフもあってキャラも設定されているネームドキャラが、ざくざくと使い捨てられ、毎週のように死んでいきます。誰も死なない週の方が珍しいぐらいです。この感じ、まるで

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        • 腹に据えかねることがあってCopilotに仕事の愚痴をこぼしてみました。もちろん、ありきたりな助言しか返ってこないのですが、優しい言葉遣いで寄り添ってもらえるだけで涙が出そうになります。あーもう今日は何もかも放り出して温泉にでも行くか。Copilotはそんな助言はしていませんが。

        • #ドラマ感想文 2024年4月期

        • #ドラマ感想文 2024年1月期

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          2023年の振り返りと2024年の決意表明

          皆さま、あけましておめでとうございます! あらゆる占いで「2024年は人間関係で苦労する」「2024年の後半に運勢が低下」「将来へ向けての足場固めの時期だと思って乗り切るしかない」「誤解を招かないよう、言葉選びは慎重に」とネガティブなことを言われ続け、ちょっぴり落ち込み気味の九条です。 しかしまあ、占いで「今年は最高の一年」「新しいステップへ進める」「願っていた大きな夢がかなう」と言われていた年も、なんてことなく終わりました。 だから、占いで不運が予告されていても、それほど

          2023年の振り返りと2024年の決意表明

          Night Drive

          からっぽに近い二十三時過ぎの街を車で走っていると、ラジオからクラシックの歌曲が流れてきました。さびれた街並みと、震えるソプラノ。ふと「久しぶりに『第三の男』をまた見てみたいな」と思いました。 特に意味はありません。『第三の男』とクラシックは無関係です。ただ、女性の美貌がくっきりしていて、男たちがみんな帽子をかぶっている、そんな映画を見てみたくなった。ただそれだけです。 子供の頃、父は「あれは子供の見る映画じゃない」と言って、私に『第三の男』を見せてくれようとはしませんでした

          『君たちはどう生きるか』感想

          夢の中の世界のように、奇妙で不思議な映画でした。 夢の世界なので、ふわっとしか辻褄が合っていなくてもいいんです。どこかで見たことのあるような物、何かを象徴しているかのような物が多数登場しますが、それらは何かを意味しているのかもしれないし、意味などないのかもしれません。なにぶん夢ですから。 圧倒的に美しく精緻な作画、豊饒なイメージの奔流に、ただ没入しました。 濃密なファンタジー世界に魅せられ、この映画を劇場の大画面で見ることができて本当に良かった、と思いましたが。 なんだ

          『君たちはどう生きるか』感想

          #ドラマ感想文 とても熱かった2023年夏クール。。。

          だいぶ遅くなりましたが、2023年7月~9月に見たドラマの感想です。 春クールに続き、週に5本もドラマを追いかける忙しい夏となりました。 (10月以降、テレビをほとんどつけることもない平常運転の日々に戻っておりますので……あんなにも時間を捻出してドラマを見ていたのが遠い昔のようです) 警部補ダイマジン 「悪をもって悪を制す」とか言われたら、もう見ないわけにはいかない…! 主題歌を聞いただけで、ぎゅっと胸が苦しくなる。こんなレベルで胸をわしづかみにされたのは久しぶりです。

          #ドラマ感想文 とても熱かった2023年夏クール。。。

          小説家デビューを目指すのは、もうやめる(とりあえず)

          この一、二年、小説を書くのが楽しくないな、と感じるようになりました。 楽しめないながらも、細々と書き続けてはきました。いくつかの筆名で電子書籍も新規に発刊しました。 でも、「書かなくては」という義務感だけでやっているような味気なさがつきまといます。 理由は自分でもわかっていました。 書くことに「結果」を求めるようになっていたからです。 賞を狙えるような小説を書きたい。 売れる電子書籍を出したい。 結果が出せない創作には意味がない。 さまざまな創作理論を読み込みました

          小説家デビューを目指すのは、もうやめる(とりあえず)

          春、夏と見たいTVドラマが多くて、人生で初めてと言っていいほどテレビばかり見る日々を送ってきましたが。10月からの新ドラマに、見たいものがまったくありません。そりゃあもう驚くほどに。 「らんまん」も終わってしまうし。テレビをほとんどつけない平常運転の日々に戻りそうです。

          春、夏と見たいTVドラマが多くて、人生で初めてと言っていいほどテレビばかり見る日々を送ってきましたが。10月からの新ドラマに、見たいものがまったくありません。そりゃあもう驚くほどに。 「らんまん」も終わってしまうし。テレビをほとんどつけない平常運転の日々に戻りそうです。

          夏生まれなのに暑さに弱く、きわめて非生産的な日々を送っています。 今月は何の予定も入ってないのですが。とりあえず絶対『リボルバー・リリー』だけは観に行こうと決めています。

          夏生まれなのに暑さに弱く、きわめて非生産的な日々を送っています。 今月は何の予定も入ってないのですが。とりあえず絶対『リボルバー・リリー』だけは観に行こうと決めています。

          でも、創作意欲が蘇ったのは、大都会の途方もない活気と豊かさに刺激を受けたせいかもしれません。立派な博物館。TVドラマに出てくるような洒落たレストラン。大学の演劇サークルなのに驚くほどレベルの高いミュージカルの公演。私の住む辺境と、同じ国とは思えないほどの輝きと勢いがありました。

          でも、創作意欲が蘇ったのは、大都会の途方もない活気と豊かさに刺激を受けたせいかもしれません。立派な博物館。TVドラマに出てくるような洒落たレストラン。大学の演劇サークルなのに驚くほどレベルの高いミュージカルの公演。私の住む辺境と、同じ国とは思えないほどの輝きと勢いがありました。

          先々週は3年ぶりの上京。一昨日は大阪へ行ってきました。どちらも、対人関係上の困難なミッションをクリアするための旅でした。それらをなんとか終えた今、久しぶりに小説がすらすら書けるようになったのを感じています。ストレスが想像以上に創作意欲を阻害していたようです。メンタル弱いな自分。

          先々週は3年ぶりの上京。一昨日は大阪へ行ってきました。どちらも、対人関係上の困難なミッションをクリアするための旅でした。それらをなんとか終えた今、久しぶりに小説がすらすら書けるようになったのを感じています。ストレスが想像以上に創作意欲を阻害していたようです。メンタル弱いな自分。

          勇気と無謀の違いは神様も教えてくれなかった (11)

           ヴォルダは急にしゃがみこんだ。彼の作り物めいた笑顔が近づいてきた。 「科学者としては、理屈で割り切れないものを信じたくはないのだが……村の教会であなたの起こした奇跡には感心しました。すばらしい力だ。その力を、私と工房のために役立ててくださる気はありませんか? 例えば、〈生命の欠片〉を長い間服用して弱った職人を、神の御業で元の体に戻してやるとか……報酬は思いのままですぞ」 「! ……あなたのような罪人に加担するつもりはありません!」 「断れる立場だと思っておられるのですか?

          勇気と無謀の違いは神様も教えてくれなかった (11)

          勇気と無謀の違いは神様も教えてくれなかった (10)

           数刻後。ヴォルダと別れた僕らは工房の中庭に立っていた。  外からは巨大な直方体に見えた工房の建物だが、実際は中庭を囲むコの字型をしていることがわかった。中庭は咲き乱れる色とりどりの花に埋めつくされ、殺風景ともいえる工房の外見からは想像もできない華やかさだ。  工房の建物の、コの字の開口部を塞ぐようにして、住み込み職人の宿舎らしい建物とひどく古そうな石造りの建物が一列に並んで建っていた。  花畑の織りなす明るい色彩模様の中で、ロランが僕を振り返った。 「ここからは別行動

          勇気と無謀の違いは神様も教えてくれなかった (10)

          勇気と無謀の違いは神様も教えてくれなかった (9)

           それから数刻もしないうちに、僕らは町外れを歩いていた。タクマイン家の前を通り過ぎると、家並みが途切れた。目の前にだだっ広い平原が広がる。  少し離れたところに、巨大な建物がそびえ立っていた。  それは、タクマインがかつて勤めていたガラス工房だ。  ロランはガラス工房の経営者に話を聞きに行くつもりなのだ。 「おまえ、オーランド・ヴォルダのことをどれぐらい知ってる?」  いきなりロランにそう尋ねられ、僕はとまどった。 「ヴォルダ? ……誰だい、それ?」 「このぼんくら

          勇気と無謀の違いは神様も教えてくれなかった (9)