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創作(小説)に役立つ記事

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noteで出会った、ためになる面白い記事を集めました。
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記事一覧

物語の起承転結の流れを担うキャラクターの「能力」図鑑|monokaki編集部

 こんな文章から始まる書籍が、4月23日に日本文芸社から発売される。以前にもmonokakiで紹介した『プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑 性格・人物編』の著者であり、現役の小説家である秀島迅氏による『プロの小説家が教える クリエイターのための能力図鑑』。  冒頭にはプロローグとして「物語における【能力】の役割とは」「印象に残るキャラクターのつくり方」「プロが秘密にしたがる 能力作品の執筆ノウハウ」というページがある。ここでは本書の構成内容と活用について説明

【後編】ジャンプ系は2020年から腐女子向けヒットがなくなった! BLと女性オタク向けコンテンツの相関関係

前編では、BLコミックや実写化作品など直接的にBLと関連性のあるコンテンツを中心にお話しました。 今回はアニメ、ソシャゲ、同人誌といった所謂オタクコンテンツの10年史を見ていきたいと思います。 BLとアニメの相関関係主に腐女子から人気を博したアニメ作品はざっとこんな感じでしょうか。 こうして見ると圧巻ですが、はたと気づきました。 …2020年の『呪術廻戦』を最後に腐女子が熱狂する新作アニメが出ていないのでは? たしかに『東京リベンジャーズ』『ブルーロック』など毎年新しい

【前編】BLと女性オタク向けコンテンツの相関関係 BL実写ドラマ爆発期に突入!

BLとアニメ、ドラマ、ソーシャルゲーム、同人即売会の10年を比較してトレンドを探り、さらにそのトレンドを踏まえて今後の展開を考えていこうと思います。 前編となる今回は「BLとコミック・ドラマの10年史」について考えてみました。 まずは2023年、どんなニュースがBL界隈を賑わせていたのか振り返ってみましょう。 2023年のBL視点ニュースランキング世はまさにBL実写化戦国時代!2023年は特にコミック原作のメディアミックスに注目が集まる1年となっていました。 『美しい彼』

読まれる文章は、文才ではなくテクニックだった。

こんにちは。とらねこです。 昨日大きな地震がありました。震源地は愛媛県でしたが、わたしが住んでる広島まで揺れが伝わりました。 どこで大きな地震が起こるか分かりませんね…。 今回のテーマは、読まれる文章です。 これって、文才がないとダメなんじゃないの...? そう思うかもしれませんが、実は、文才は必要ありません。 じゃぁ、何が必要なのか。 その答えは、次の三つです。 ①不要なことは書かない ②対話形式で書く ③感情を揺さぶる 一つずつ説明をしていきましょう。 ①|不要

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ミステリっぽい小説を書く簡単なコツ3つ

最近、ミステリっぽい作品を書きたいと考えています。 いろいろ読みあさったところ、最低限これくらいわかっておけばミステリっぽい作品が書ける、というポイントがわかってきました。 今回はミステリっぽい小説を書くコツをご紹介します。 コツは3つごくごく簡単なコツを3つほどにまとめました。 とりあえずこれくらいわかっておけば、ミステリを書いたことがない方でもそれっぽい作品を書くことができます。 ミステリの基本構造を知る 真相に逆転を含める トリックより設定が楽 それぞれ

小説講座まとめ 5

 サマンサ編集長様が行っている講座、5回目のまとめです。  新しい原稿の続きについての良し悪しや、以前の講座で名前を挙げていただいた小説と漫画についての感想をお話ししたりしました。 ■物語の流れについて  新しい原稿について、私が途中で迷走したため物語の流れについて相談しました。  書きたいテーマと物語の中心に据えた主人公が解決しようとする問題とズレている? このままで良いのか? と悩み始めて頭の中が???状態。  なので書けたところまで原稿を提出し、こういうことを書きたい

小説の「わかりやすさ」と「新しさ」

このところ池井戸潤さんのインタビューを立て続けに読んでまして。 僕は先輩作家さんのインタビューから、色々と勉強させてもらうことが多いんですけれども。今、「エンタメ小説ってどうやって書けばいいんだろう?」ということを改めて考えていて。その上で参考になるのは池井戸さんの作品群であり、池井戸さんご自身の考えなのかなと思って、インタビューを読んでいるんですけれども。

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ファンがつきやすい物語とつきにくい物語の違い

こんにちは。未来の直木賞作家、小説家の川井利彦です。 今回は「ファンつきやすい物語とつきにくい物語の違い」についてご紹介します。 本題に入る前にお知らせです。 ◎小説「本からの手紙」がアメージング出版から絶賛発売中! 著者、第二作目にして、初の書籍化。 本の中に残された一文からすべては始まる。 ぜひ一度読んでみてください!! ◎小説「天上の絵画」が新しくAmazon kindleから発売されます 以前発表した小説「天上の絵画」に大幅な加筆修正を加えて、Amazo

下読みをお願いした話

初めて長編小説を書き上げた私は、8末〆切の小説野生時代新人賞に応募しました。 その時は下読みをお願いする勇気などなく、生み出した小説(男主人公なので長男だと思っている)を箱入り娘(息子?)のように可愛がっていました。 最近になって、やっと下読みをお願いできたので、そのことに関するお話です。 余談というか疑問なのですが、応募後に読んでもらう時も下読みと言うのでしょうか?後読み?よくわかりません。 下読みをお願いして良かったこと単純に自分ではない視点で小説を読んでもらい、フ

ストーリーがわからない作品を観続けない話 −ドラマ『Silent』を添えて−

ドラマやアニメを毎週観続けるかを決める要素の1つは、ストーリーの骨子がつかめること。 ドラマ『Silent』は、冒頭5分でどんな話か分かり、物語に引き込まれた。 ストーリーを理解できないと切ってしまう理由と、『Silent』のストーリーを理解するまでの流れを書いてみます。 この記事はこんな方を対象にしています。  ✅ドラマ『Silent』を観たことがある方  ✅アニメ・ドラマを観続けるか悩むことが多い方 ストーリーへの理解が作品の視聴継続を左右する作品を観続ける動機は

【小説】人は、自分が本当に好きなものを忘れる

人は、自分が自分にした洗脳を忘れてしまう 人間って、自分の周りの人が「すごい!」と言っていることを自分がすごいと思えない時に、 (これをすごいと思えない自分はダメなんだな。これはすごいと思えた方がいいんだな。よし、これはすごいと感じるようになろう。これは、すごい!すごいぞ!)みたいな洗脳を自分にしますね。 そして自分に洗脳したことを忘れて、普通に本心から「すごいですね!」と思ってるつもりで生活していたりする。 それをなにかのきっかけで「いや元々はすごいと思ってなかった

創作が停滞しているときに試せること3つ

長く書き続けていると、いつも同じような作品を書いてしまい、次第に停滞してくるものです。 今回は「なんだか停滞してるなあ……」と思ったときに試せるちょっとしたコツをご紹介します。 試せること3つ停滞したときに試せることはたくさんあるのですが、今回は3つほどご紹介します。 2倍の結果を出すと考える ターゲットを変える 得意技を封じる それぞれ簡単に見ていきましょう。 1.2倍の結果を出すと考える1つ目は2倍の結果を出すと考えることです。 この場合の結果というのは、

プロットの「最初の三行」の意味

二日前に公開した私のプロットですが、「シーン表」の中の「最初の三行」について補足しておきます。多分、この紹介は初めてだったと思いますので。 なぜ「最初の三行」を作ったか「最初の三行」欄を作ったのは、ある人からの指摘が元でした。 まだ新人賞に応募をしていた頃です。その指摘は 「酒本さんの小説は、パッと読んで、何を書いているのか分からない」というものでした。ショックでした。 ※「最初の三行」の説明をする前に、私のプロットの全体構成がわかる記事をリンクしておきます。未読の方はま

とにかく受賞したい貴方へ。コンテスト受賞者の「落選作品」から学ぶ落選作品の特徴3つ

とにかくムダを回避して、効率的に、でもきっちりとコンテストで受賞したいと思いませんか? そのためにはまず 「落選作品の特徴」 を知るのが効率的かつ必須であるのは明白です。 正しい努力の方向性を見極め、強烈に努力すれば、バタバタ足掻き続ける公募地獄から抜け出してキッチリ受賞することが可能です。 しかし、もちろん「簡単」ではありません。 何よりもまず「とにかく受賞したい」という野心を強くもっている人にしか、受賞はできません。 自分が好きなものを好きに書きたい。 需

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