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下読みをお願いした話

初めて長編小説を書き上げた私は、8末〆切の小説野生時代新人賞に応募しました。

その時は下読みをお願いする勇気などなく、生み出した小説(男主人公なので長男だと思っている)を箱入り娘(息子?)のように可愛がっていました。

最近になって、やっと下読みをお願いできたので、そのことに関するお話です。
余談というか疑問なのですが、応募後に読んでもらう時も下読みと言うのでしょうか?後読み?よくわかりません。


下読みをお願いして良かったこと

単純に自分ではない視点で小説を読んでもらい、フィードバックを返してもらうというのは大きいです。

今の私は「結果はどうであれ評価シートを貰ってみたい!」という理由でOVLを目指している人間です。それが下読みをしてもらうと評価シートを貰えてしまうではありませんか!お得すぎます。そして丁寧なフィードバックをしてくださるフォロワーさん達に感謝🙏

因みに下読みして頂く方法ですが、私は下読み募集しているフォロワーさんの所に行って「読み合いお願いします!」をして読んでもらいました。自分から募集できないチキンハートの人にオススメ…。

でも押しかけ感が強いので、今後自分から下読みをお願いする時は積極的に読み合いできたら良いなと思っています。それまでに的確なフィードバックが返せるように精進します。

下読みでお願いしたこと

純粋に感想が欲しいというのと、私は「できればお願いします」と知りたい項目をつけるようにしました。
以下、お願いした項目に関して書いていきます。

添付した画像

項目①誤字脱字

応募済みの作品なのにゴロゴロ出てくる。ヒェ~🤯
推敲の時に全て直した気になっていました。読み上げソフトも使って駆逐したつもりだったのですが……ダメでした。反省。

教えて貰った誤字脱字を潰す方法
・PC/スマホ/タブレットの切り替え
・縦書き/横書きの切り替え
・紙に印刷
・一太郎の校正機能
など
いろいろな方法があるんですね。これらを駆使して次回こそは…!

項目②おもしろかった所

私が気持ちよくなるためと、強みを知るための項目です。
強みについては後ほど。

項目③面白くなかった所
項目④話の流れがわかりづらかった所

これは弱点を炙り出すための項目。
そんなの無いよ!と言われたいですが、後学のために必要なこと。今の所、皆さん誉めながら伸ばしてくださる感じなので謝謝です。私もそういうフィードバックをしてフォロワーさん達と高あっていきたい。

項目⑤魅力的なキャラクター
項目⑥そうではないキャラクター

地味な主人公を書きがちな気がしているので。それと、登場人物が多い気がしているので不要なキャラクターがいないか確認するための項目です。
今回は⑥で何度も挙げられている登場人物はいなかったので、メイン所にはちゃんと役割を与えることができたかなと思っています。登場人物はそれでも多いですが…。

私の強み

頂いたフィードバックから考える私の強みについてです。

感動モノで読者ちゃんと感動させている

これは書きたいテーマが伝わったということで、純粋に嬉しかったです。最後にうるっと来たという言葉が聞きたかった。

今回は家族愛・兄弟愛が主題の小説だったのですが、そういう優しい話が自分の強みになるのではないかと考えています。そもそも自分が親兄弟に助けられて生きてきたというのもあるので、そういう話が好きだし書きやすいのだと思います。

家族とか兄弟じゃなくても基本的に優しい人が好きなので、今後もハートフルな作品に挑戦したいです。(プロットはじわじわと温めています)

もう一つは、
ふとした時に気がつく日常の描写

好きな文章をいくつか挙げてもらったりもしたのですが、日常の描写が多かったです。
実は使いがちな表現を手癖で書いてしまっていることも多いのですが、自分で良い感じだと思っていた表現を褒められると嬉しいものがあります。

以前は思いついた文章をメモしていたのですが、最近はしていないのでストックを増やしたいと思っています。
今書いていないけど取っておいてあるのは『伸びてきた前髪を鬱陶しく思う』みたいなヤツです。
でもこれ、男性は経験したことのない人もいそうですよね。女性主人公の時にでも書きたいです。

私の弱み

有って欲しくなかった弱点です。

序盤の情報の出し方

これは難しい。最初に読者を掴めと言いますが、ここが!!一番!!!難しい!!!!
私の場合、情報過多になっていることが多いようです。

理由は登場人物の多さと説明っぽさ。
理系だし、仕事も相手に説明するタイプだし、と言い訳したいですが読者には関係ありません。というか私自身、説明っぽい話は苦手なのに何故書くときはそうなってしまうのか!
とりあえずの対策は、登場人物の情報を小出しにすると良いみたいです。

私は特に人物の説明をバーっとひとまとまりにしてしまうことが多いのですが、「会話文」などで登場人物の人となりがわかるセリフを挟みながらだと読みやすいと教えていただきました。
該当箇所のセリフ位置を変えたら読みやすくなりますよーと見せてもらい、目から鱗でした。
その後、好きな小説を学ぶ視点で読み直すことにしたのですが、確かにそういう書き方をしているではありませんか。フォロワーさん凄い!と思うと同時に、こんな人達と公募で戦うのか…とビビり散らかしたりしました。(今もしている)

登場人物も、一気に名前を出すのではなく、その時に必要な人だけ出してあげると良いそうです。因みにニックネームも同じ。
思い返せばニックネームが山ほど出てくる小説はストーリーは良くても読みづらかったです。他人の振り見て我が振り直せ。こんなに難しいことだったんですね。

視点のブレ

これは一人称とか三人称一元視点とか多元視点(神視点)とかいうやつです。

私は一人称を書く自信がないので三人称で書いているのですが、多元視点はやはり読みづらいようです。また、今回私が書いた小説が主人公に感情移入してほしい感動モノ路線であったため、多元視点は視点ブレとして違和感に繋がったようです。

実は神視点で書いてしまっているような気がする…という自覚はあったのですが、実際どの箇所がそうなっているとかどう直せば良いというのをわかっていませんでした。
カメラとか言われても…状態。
今回いろいろ教わって、何となく書き方と対処法がわかるようになりました。
私が書きがちなのは、『(第三者)は○○だと思った』みたいな文章です。実際に他人の考えていることはわからないから、一元視点じゃそれは書かないんだよ、と知った秋。
主人公の目からみてどう見えたかが大事。一元視点はちょっと自由の効く一人称。私、覚えた。

それと、こういう時に感情類語辞典を開けば良いのか!と思いました。感情ごとに『外的なシグナル(あらわれる態度)』というものが載っているので、これから第三者の感情を書く時は参考にしていきたいです。

終わりに

初めは下読みに出すのは怖かったのですが、いざ原稿をお渡ししてフィードバックしてもらうと良いことばかりでした。
自分はこういう所が良いんだ!というのがわかったり、逆にダメなところは「伸び代ですねぇ」と心の中のじゅんいちダビッドソンが言ってくれます。

私も皆さんのお役に立てるように、たくさん勉強して、もりもり原稿を書いて読み合いを募集したいと思います!
そのためには早めに原稿を仕上げなくてはならないのですが…😇
構成に関してはプロット段階で見てもらったら良いのかな…。OVLへ向けて書いている原稿を一回白紙にしてプロットを練り直しているのですが、役割を整理する中でお気に入りのキャラが消えて悲しみを抱えながら作業しています。

おわり

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