今振り返っても衝撃だったとしか言えない (スペースハリアー)
未就学児童の時に一旦は引退し、小学生時代は基本的に通う感じの付き合い方はしなくなっていたゲームセンターですが(おまえ時系列バグっとるぞ)回数は少ないですがやはり所々で訪れる機会がありました。
あの日はたしか同じマンションに住む年上の兄貴分に
「面白いものがあるから出来るだけ小遣い持ってついてこいよ!」
と隣町へ引っ張り出された事がきっかけでした。大金を持ち歩くのは些か躊躇するものの、上級生且つ信頼する兄貴分と一緒ですから余程の事がない限り大丈夫でしょう。使うこと無く貯めておいたお小遣いを迷うこと無くポケットに忍ばせます。何しろ兄貴分が
「びっくりさせてやるからな」
と悪い顔をしてたのですからその好意には応えねばなりません。同じくこれまた同じマンションに住んでいた仲の良い同級生の親友を誘い何時もの仲良し3人組で目的地へ出発します。
そうして辿り着いた場所は久しぶりのゲームセンターでした。離れた場所からでも賑わっているのがわかり、久しぶりだからそう感じるのか、兄貴分が言う面白いものがあるからかとても凄い熱気を感じます。
店に入ると直ぐ目の前に操縦桿がついたゲーム機が置いてありました。私が知らない形状です。強いて言えば通っていた時期は背が届かずにあまり遊べなかった画面が垂直に立った形のレースゲームがほんの少しだけ似ています。
奥の方にも見慣れない様々なゲーム機がたくさんある様ですが、兄貴分が見せたかったものは目の前のゲーム機らしく、どうやら周囲の年上というか大人達も順番を譲り合うようにそのゲーム機を少し距離を開けつつも囲む形で見守っている様でした。
「見てなよ!」
と兄貴分が周囲に不義理にならないタイミングでゲーム機に取り付きます。
「ヒョロロローン」
全く聞いたことのない「お金が入ったよー遊べるよー」と教えてくれる音が耳に届きます。そして英語での呼びかけと共に画面の中を走る主人公・・・え、飛んだ!?続けて遠くから大量に現れる敵の姿とそれを撃ち倒す飛び道具による攻撃。
兄貴分が遊ぶ様子を見てあまりの衝撃に言葉を失います。私がこれ迄見てきたどんなゲームとも違うのです。まるで物語のような映像、画面の中で意のままに動く主人公、その主人公とを結ぶ操縦桿の存在感、そして・・・ここが単なるゲームセンターである事を忘れさせる圧倒的な音楽です。
この日明らかに自分の中のなにかが変わった事を覚えています。そしてその確信以外をもう何も覚えていません(笑)
私の生きる世界がファンタジーならこの瞬間魔法に目覚めたと言っていい程の衝撃です・・・それがスペースハリアーとの最初の出会いでした。
ちなみに私が遊んだのは稼働しないミニサイズの筐体だったと思います。小さい店でしたので恐らく稼働筐体は無理・・・且つ、小学生のお小遣いでは2回も遊べなかったと思うので。
筐体は動かなかったけど身体は存分に動いたスペースハリアー・・・もし最初のエンカウントが稼働筐体の方だったらどうなっていたのやら(;´Д`) ソウゾウデキネェ
スペースハリアーに心奪われたこの仲良し三人組もそれぞれの事情で後に疎遠になってしまいます。恐らくもう会うことは叶わないのでしょうが・・・3人で我を忘れる程熱狂し語り合った想い出を胸に今も元気でいてくれる事を祈るわけです・・・私のようにこの衝撃的な体験を切っ掛けにゲーム暗黒面の魅力に篭絡されなかったことだけは祈りつつ(笑)
ここからは余談ですがゲーム中にドム(怒られてからはバレルらしい)と呼ばれる強敵の割にタイトルでは主人公であるハリアーと仲のいい?敵キャラがいるのですが、名前の通り機動戦士ガンダムに出てくるドムが元ネタらしいです。
でも私は装甲騎兵ボトムズに登場するスタンディングトータスが元ネタだとずっと思っていたのですよね。
さて、話の中で圧倒的な音楽といいましたが、それについては是非冒頭に罪を被せたフォロワーのきなこさんがアップされた解説動画を観て頂きたいです。とても熱い想いが込められた素晴らしい内容です!
まだ動画公開されてないぞって?
私、未来から来たので素晴らしい動画である事は既に知ってるのですよ!どんな内容か楽しみなのでいまからもう一度ガン見するのですけどね!!(投稿時はプレミア公開30分前でした)
でなわけでこの記事を手弁当に宴の会場で宜しくやってると思います(゚∀゚) ウェーイ
存在は失われても
みんなの記憶には残り
そして語り継がれる
ありがとう
[追記]
バレルって・・・もしかして「バレる」ってこと? 全く反省してないのでは!?(笑)
<次のお話>
<前のお話>
<電子の光に魅入られて>
先行する4マガジンに放り込めないビデオゲームへの迸る熱い妄想を放り込んでいきます(゚∀゚)
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