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ぐん税ニュースレター vol.40 page01 -ご挨拶-

 師走を迎え、本年もたくさんの感謝や反省をして振り返る時期となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?

 来年の令和6年(2024)年はいろいろな変化がありそうです。インフレが顕在化し、マイナス金利解除とか、労働規制の2024年問題、人手不足の更なる深刻化、また9月の総裁選の後の解散総選挙なども可能性は高そうです。
そこで企業経営者としてどのような心掛けで行けばいいか、いろいろ考えてみました。
 これまで日本の一人当たりGDPが先進国で最低というかイタリア並みになってしまったことについて何度も指摘してきました。日本国内は政治家も経済人も何も変わらないというか、変化といっても少しずつしか変わらないので、諸外国との差がどんどん離れていくという状況です。変化できない理由は既得権益を持っている人たちが抵抗勢力となって改革を妨害するからです。既得権益を持っている人の中には政治家もいるので、がんじがらめです。
 このように感じているのは僕だけではなく日本に住んでいる外国人や外国に滞在経験のある日本人も同じように感じているようです。僕は愛国者なのでこのようズルズルと先進国から中心国へと落ちていくのを防ぎたいと思ってはいますが。
 さて、YOUTUBEチャンネルで日本に住んでいる外国の人に日本の将来はどうしたらいいかということについての意見があったので取り上げてみます。
社会全体の流れとして、日本の経済が厳しくなるにつれて、今まで芽が出ていなかった日本の人材が頭角を現すことになるかもしれないということです。経団連の十倉会長や読売新聞の渡邉主幹などはいわゆるエスタブリッシュメントで日本の政治経済のリーダーシップを取っていると言えますが、彼らの言っていることは的外れな主張ばかりです。彼らが代表している経済界の重鎮が経営している会社が歴史のある会社であっても長年さえない経営状況だったり、PBRが1倍以下であったりしています。こんなオールド経営者をパージして、若い人たちにバトンタッチさせることが必要だと思います。特に今年に75歳以上の団塊の世代以上の人たちには主役から降りてもらうという風潮が当たり前になると日本経済は復活するのではないかとさえ思います。
 経済界が変われば政治家も変わります。今、政治家のお金の問題が世間を騒がしていますが、政治家の利権は経済界とのパイプによるところが多いので、経済界に支持されない政治家は選ばれないようになると思います。実力のない政治家がどんどん落選するような社会になることを期待します。
このような経済界の若返りがおきれば、日本は教育水準や文化水準が高く市場的に可能性のある社会なので、若い世代がいろいろなことに挑戦することで、世界水準の新しい商品やサービスが出てきて、日本経済が大きく成長することも十分可能性があります。
 また個人の生き方としてもで会社の人事研修制度に頼るのではなく、2年に一度くらいは自分のキャリアプランを真剣に考えて人生の目的や現在やっている仕事の意義を理解した上で生きていかなければなりません。米国では解雇に規制がなく、いつでも解雇されることがあるため、個人が自分のスキルを磨きながらいろいろな会社を渡り歩くのが一般的で、そのためには自分でキャリアプランを考えて日々、仕事や勉強に必死な人が多いですが、日本人は会社にお任せしている人が多いですね。会社は運命共同体ではなく営利団体であるということを認識したうえで、個々が強くなるという意識が必要だと思います。
 次に、イノベーションを導入して成長した日本の製造業のように、今度は日本のサービス業も新しく便利なDXを積極的に導入すべきです。やっとセルフレジが普及してきましたが、いまだに現金で対面で支払をするなんてことをやっていたり、電話とファックスを使って注文をしていたり、なんかアナログなことをやっている会社が多いです。医療や介護においても人手不足を解消するためにDXを使って効率的に業務を行うことがもっと取り入れられるべきだと思います。

 さて、最後に私が代表を降りる理由についてご説明をさせていただきます。業績不振の経営者責任を取るといいましたが、実は副業の介護事業が急成長しており、3年後には東京証券取引所に上場しようと計画をしておる関係で、二足のわらじを履けなくなってしまいました。上場会社の社長として介護事業に専念しないと上場審査に通らないということもあり、税理士法人の代表社員を退くことにしました。 群馬県内では上場会社はJINS以来輩出していないこともあり、3年後にはグループに上場会社を持つ税理士法人として県内有数のブランドになることは間違いないと思っています。また上場準備にあたり、組織内整備を行く過程でいろいろな学びがあると思いますので、機会がありましたら皆さんに共有できたらと思います。

 ぐん税ニュースレターの挨拶も私が書くのは、今回が最後になるため、もっときれいな意味のある挨拶を書きたかったのですが、今回も拙文となってしまいました。これまでご愛読いただきありがとうございました。令和6年1月からは弟の小林潤一が執筆いたしますので、引き続きご愛読の程、宜しくお願いします。

ぐんま税理士法人
代表社員 小林浩一


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