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ぐん税ニュースレター vol.30 page05 -ここだけの話-

「趣味は何ですか?」と聞かれたとき、大体は「写真を撮るのが好きで……」と答えています。そして「でも最近は全然で……」と添えるのが常になっています。

高校が部活動必須だったので、単に楽そうだからという理由で(当時まともに活動がなかった)写真部に入りました。それでも、段々と写真を撮るのが楽しくなっていく中でフィルムカメラを使い始めたのは、安価にフルサイズ(24mm×36mm)が使えるという、何とも実利的な理由からです。
ファインダー越しに見る世界、シャッターを切る瞬間の緊張感、現像から上がってきた写真を繰る楽しさ。それまで使っていたコンデジでは味わうことの無いものでした。
そんな風に、芸術的な面というよりも、操作感や物体的な満足感からフィルムカメラをメインで使っています。

ところで、フィルムメーカーと言われて一番に思い浮かぶのは富士フイルムでしょう。およそ90年前に設立された老舗メーカーで、カメラ・フィルムの他、近年では化粧品事業も手掛けていますね。
そんな富士フィルムが何種類のフィルムを販売しているか、ご存じですか? 一般的な35mmフィルムで言うと、黒白ネガフィルム1種類、カラーネガフィルム2種類、カラーポジフィルム3種類です。もはや選択肢がありません。
価格も変わりました。2014年7月に購入した際はカラーネガ24枚撮り3本パックが1,020円でした。今は24枚撮り自体の販売がなく、36枚撮り1本で1,500円。1枚単価で言えば3倍です。
米・コダック社も再建後のフィルム価格は以前の5倍、6倍という金額になっています。本当に趣味の世界ですね。

とはいえ、減り続ける需要に対して、生産中止にならないだけ救いがあると思うべきなのかもしれません。
フィルム生産量がピークだったのは2000年。そして2012年にはその5割弱まで落ち込んでいます。2013年以降は統計数値が非公開になっていますが、推して知るべしと言えるでしょう。もちろん、オフィスソリューションやヘルスケア分野への進出により、会社全体としては成長を続けています。
既存事業にしがみつくのではなく、時流に沿って変化していく。変化の激しい時代に取り残されないためには、自分自身が率先して変化していく勇気が必要ですね。

【今月のリポーター】
ITシステム部 田中
群馬県沼田市出身
資格:巡回監査士、税理士科目(簿記論、財務諸表論)
趣味:PCいじり、写真
ひとこと:写真の現像をしていて一番楽しいのが、水洗を終えたフィルムを現像タンクから取り出して吊るす時です。濡れたままの細長いフィルムに、様々に切り取られた風景が並んでいる様は、写真の良し悪しに関わらず美しいと思うのです。


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