本当のやさしさを知るには
2023年12月から2月まで受講していたマインドフルネスに基づくコンパッショントレーニング(MBCL:Mindfulness-Based Compassionate Living)を修了しました。
MBCL(Mindfulness-Based Compassionate Living)
参加させていただいたのは、IMCJさんのKiyoko先生のこちらのクラス。Kiyoko先生はマインドフルネスとコンパッションの両方を大事にしている先生で、マインドフル・コンパッション・ヨガの先生でもあります。
コンパッションって一般的にこういうリアクションが多いと思います。
「自分へのやさしさ? 甘えじゃないの?」
「自分にやさしくなんかできない」
「優しくしていたら自分が成長できないよ」
しかし、このコンパッションは科学的根拠があります。セルフ・コンパッションが高まると、不安や抑うつが低く、幸福感や人生の満足度が高くなるとのこと。
最近では、マインドフル・セルフ・コンパッションや、コンパッション・フォーカスト・セラピーなど、心理学だけでなく、ビジネスパーソンからも注目を浴びているコンパッション。今回はMBCLという、日本ではIMCJさんしか提供していない海外発のプログラム。今回のトレーニングはとても難しかったのに、わくわく感のあるものでした。決して学びきれた感じはないのですが、このトレーニングを通して学んだことを記しておきたいと思います。
MBCLから学んだこと
それまでの自分自身へのやさしさは浅く、さらに深い優しさがあること。
自分の傷つきを癒そうとする意図を持とうとしても、癒すことが難しいこと。
癒すのが難しい時は、逆説的な願いが助けになる。
コンパッションを自分自身に向けるには、批判や評価をせずに自分に起きている何かに気づくことが何より助けになる。
感想
コンパッションは、思いやりと訳されますが、自分への同情や甘やかし、自己憐憫などと違って、傷付いた自分を癒し、はげまし、そして次の一歩を踏みだす時に、そっと背中を押すような役割があります。
そして、人生における大き目な困難を経験した当時の自分にとって、このコンパッショントレーニング非常に助けになりました。心が傷つくような出来事があった時にこそ、自分にやさしさを向けるということが難しくなるということが分かっただけでも、ものすごい学びになりました。
マインドフルネスとの関係
マインドフルネスとコンパッションはベストフレンドだと言ったり、鳥の両翼に例えられます。そのように、とても関係が深くお互いが関連しあっていることは、トレーニングの中で実感として強く感じられました。普段、マインドフルネスの気づきから、自分へのやさしさを感じたことがある方も少なくないのではと思います。
例えば瞑想をしている時に、「ああこんなに疲れていたんだな」と気づくと、その瞑想の時間がとても自分にとっては優しさにつながる感じがするわけです。これは当然ながら自分にしかわからないことで、自分のことが自分でわかってくると自信にもつながってきます。文字通り、自分を信じてがばってみたり、思い切って休んだりすることができるようになります。
マインドフルネスが先?コンパッションが先?
この答えは、あなた自身が知っているかもしれません。私はマインドフルネスが先でよかったと感じることが多いですし、もしコンパッションを先にやっていたら同じようにコンパッションが先でよかったと思うかもしれません。いずれにしても、やってみて初めてどうかということがわかります。あれこれ考えて、行動に移せないという方は、まずはちょっと自分にやらせてみるくらいの気持ちで無料の瞑想会などに参加してみるのが良いかと思います。
マインドフルネス体験セッション
少し先になりますが、マインドフルネスを無料で体験できるセッションを予定しています。良かったらぜひご参加を!