弘深

はじめまして!弘深です。私は強迫症と27年、双極症と18年、一緒に生きています。昨年縁…

弘深

はじめまして!弘深です。私は強迫症と27年、双極症と18年、一緒に生きています。昨年縁があって僧侶になりました。僧侶になって病気との付き合い方が大きく変化し、症状は改善しました。私がどのようにして病気と向き合ってきたか、今後どうやって付き合っていくかを記したいと思います。

最近の記事

双極症のリハビリについてー強迫、双極症ー 闘病記【43】

医者の意見 前回はアナフラニールという薬によって私の双極症と強迫症が大きく改善されたことについて述べました。今回はその後、社会復帰に向けたリハビリの様子について述べたいと思います。 状態がよくなって2ヶ月ほど経ったので、私は医者に何をしたら良いのか聞きました。 なぜ聞いたかというと、医者は私の最低な状態を知っており、リハビリの進め方やその内容についてとても慎重だったからです。 少し状態がいいからと言って、何でもしていいというわけではありませんでした。 私もつらかった

    • 薬との邂逅、劇的に強迫症、双極症が改善したお話 闘病記【42】

      アナフラニールとの出会い 前回は精神科電気けいれん法(ECT)を受けたことを述べました。今回はその後の治療経過について述べたいと思います。 ECTで症状が改善されなかったことをかかりつけの医者に申し出ました。そうすると医者は困り果てていました。 その時に私は「強迫症と不安がひどくてつらいのです」と訴えました。 そうすると医者は「これを試してみますか?」と言って、ある薬を出してくれました。それはアナフラニールです。 今まで聞いたことがない薬の名前でした。アナフラニールは

      • 精神科電気けいれん法(ECT)体験記ー強迫、双極症ー 闘病記【41】

        6度目の入院 前回は病気が悪化してどうにもならなくなったところまで述べました。今回は大学病院で精神科電気けいれん法(ECT)をしたことを述べたいと思います。 かかりつけの医者からECTをやっている大学病院を紹介されました。私はこの時、ECTで病気がよくなるものだと思い込んでいました。長いうつ状態から解放されるものだと決め込んでいました。 家族も新しい療法に期待をしていました。 診察 大学病院に入院したのは冬でした。 まず医師に紹介状を渡して診察が始まりました。私の担当

        • 精神崩壊ー強迫、双極症ー 闘病記【40】

          離婚 前回は入院して断薬を試みたものの失敗に終わったことを述べました。今回は退院後の生活について述べたいと思います。 断薬に失敗した私は実家に戻りました。パートナーと住んでいたアパートには戻りませんでした。まだ断薬の影響が残っていて、体調が非常に悪かったからです。実家で家族に身の回りの世話をしてもらいながら、寝ているのが精一杯でした。 しばらくするとパートナーが離婚を切り出してきました。私は夫として何も出来なくなったので仕方ないと思い了承しました。 結婚生活はわずか2

        双極症のリハビリについてー強迫、双極症ー 闘病記【43】

        • 薬との邂逅、劇的に強迫症、双極症が改善したお話 闘病記【42】

        • 精神科電気けいれん法(ECT)体験記ー強迫、双極症ー 闘病記【41】

        • 精神崩壊ー強迫、双極症ー 闘病記【40】

          断薬、地獄の苦しみー強迫、双極症ー闘病記【39】

          断薬を開始する 前回は入院するところまで述べました。今回は入院して断薬をしたときのことを述べたいと思います。 入院した際に主治医に「薬をどうしますか?」と言われて、私は「全部効いていないのでやめたいです」と答えました。 主治医は私の意向を尊重してくれて、入院中に断薬をすることになりました。 まずはリチウムから抜いて行きました。リチウムは離脱症状がないと言われていたので、一週間で半分抜きました。二週間で全部抜いたのですが症状に変わりはありませんでした。 リチウムは私にとっ

          断薬、地獄の苦しみー強迫、双極症ー闘病記【39】

          零落ー強迫、双極症ー闘病記【38】

          営業の結果 前回は事業がうまくいき、結婚するところを中心に述べました。今回は一転して何もかもうまくいかなくなることを述べたいと思います。 地元で営業活動をして地域活動やイベント出店、委託販売などをやっていたのですが、それはダイレクトにはお金にはなりませんでした。小物が売れる程度でビジネスとしては失敗でした。 世の中、お金が全てじゃないということを自分に言い聞かせるような余裕は私にはなかったのです。 焦り 私は事業がうまくいかないことにいらだっていました。いろいろと試

          零落ー強迫、双極症ー闘病記【38】

          坂道を転げ落ちる前兆「幸せ」な生活ー強迫、双極症ー 闘病記【37】

          退院後 前回は事業がうまくいき、彼女(以下Mさん)の体調も良くなってきたにも関わらず、私の病気がひどくなり、入院したところまで述べました。今回はその後について述べたいと思います。 私は退院してから、また入院前の生活に戻りました。いつも入院すると病気はよくなるのです。 この時は自分がいろいろと無理をして入院することになったことを深刻に受け止めていませんでした。今になって思えば一旦立ち止まることが必要だったのです。 結婚 そして退院してからも事業はうまくいき、二人が食べ

          坂道を転げ落ちる前兆「幸せ」な生活ー強迫、双極症ー 闘病記【37】

          事業がうまくいっていたときのお話ー強迫、双極症ー闘病記【36】

          回復するMさん 前回は霊媒師と契約を結び、「復縁」に向けて動き出したところまで述べました。今回は事業の展開を中心に述べたいと思います。 彼女(以下Mさん)の実家を訪ねてから、少しずつMさんと連絡が取れるようになりました。 前に述べたようにMさんの分も霊媒師と契約をして、Mさんに対しても祈祷を始めたからだと思いました。 とてもうれしかったのですが、何となく自分が悪いことをしているような気もしました。 Uさんとの思い出 私はとにかくMさんを迎えに行けるように事業をがんば

          事業がうまくいっていたときのお話ー強迫、双極症ー闘病記【36】

          霊媒師との出会い。洗脳された日々ー強迫、双極症ー 闘病記【35】

          霊媒師との出会い 前回は付き合っていた彼女(以下Mさん)が仕事を辞めて突然豹変してしまい、その解決を霊媒師に依頼をするところまでを述べました。 今回は霊媒師との出会いを中心に述べたいと思います。 私はMさんとの「復縁」を目指して、ネットに掲載されていた霊媒師にお願いすることにしました。まず電話で予約を取りました。ものすごく緊張したのを覚えています。 そして数日後、霊媒師が家にやってきました。至って普通の車に乗ってきました。ちょっと小太りで、年は近そうでした。 霊媒師と

          霊媒師との出会い。洗脳された日々ー強迫、双極症ー 闘病記【35】

          彼女が憑依か!?洗脳前夜ー強迫、双極症ー 闘病記【34】

          Mさんとの出会い 前回は山形へ修験道の人に会いに行ったことを中心に述べました。今回は新しく出来た彼女とのことを述べたいと思います。 私は前の会社をクビになり、仕事は出来ない、病気はよくならないという状況で苦しんでいました。自分という人間に愛想を尽かしていました。 また山形に行って修験道の人にみてもらったのですが、結局病気はよくなりませんでした。私は生きる希望を失っていました。 そんなときに、前に行った婚活パーティーで知り合った女性(以下Mさん)と連絡を取るようになりま

          彼女が憑依か!?洗脳前夜ー強迫、双極症ー 闘病記【34】

          日本的霊性ー強迫、双極症ー 闘病記【33】

          双極症と強迫症 前回は会社をクビになったところまで述べました。今回はその後の生活について述べてみたいと思います。 突然に職を失った私は途方に暮れました。また労働基準監督署との折衝などで精神的に疲れ果てて、何もする気が起きませんでした。 気分の落ち込みが激しく、寝てばかりいました。 さらに会社に行っている時より落ち込む頻度も増えました。 一週間まともに起きていることが出来なくなりました。 明らかに双極症は悪くなっていました。 一方、全てを失っても強迫症は良くなりません

          日本的霊性ー強迫、双極症ー 闘病記【33】

          またとんでもない会社に就職してしまったー強迫、双極症ー 闘病記【32】

          帰国後 前回は二度目の就職をしたところまで述べました。今回は職場での出来事を中心に述べていきたいと思います。 韓国出張から帰って来た私たちには、また通常通りの日々がやってきました。 変わったことといえば一緒に韓国出張に行った社長のお姉さんとすっかり仲良くなり、緊密に連絡を取り合うようになったことです。 社長のお姉さんは東京でリモートワークをしていたのですが、しょっちゅう電話やメールをするようになりました。私はアマゾンの店を担当していたのですが、社長のお姉さんは楽天の店

          またとんでもない会社に就職してしまったー強迫、双極症ー 闘病記【32】

          二度目の就職ー強迫、双極症ー 闘病記【32】

          お寺の門法会 前回は3度目の入院生活について述べました。今回は退院してからの生活と、2度目の就職を中心に述べたいと思います。 退院後しばらくはゆっくり生活することにしました。そこでまたお寺に通うことにしました。 お寺は来る者拒まず去る者追わずの精神で、私を暖かく迎え入れてくれました。特に行くところのなかった私は、お寺の門法会に参加しました。また、お寺の掃除などを手伝っていました。 この頃も門法会では、ありがたいお話を聞いて心が楽になるのを感じていました。 しかし門法

          二度目の就職ー強迫、双極症ー 闘病記【32】

          精神科入院トラジェディー強迫、双極症ー 闘病記【31】

          退職後のうつ状態 前回は仕事を辞めたところまで述べました。今回はその後、入院したことを中心に述べたいと思います。 仕事を辞めた私はとにかく自分を責めていました。こんな自分じゃだめだと強く思っていました。 「普通」に仕事が出来なかったことに対して罪悪感を持っていました。自分には生きている価値がないとまで思い詰めていました。 そして長いうつ状態に陥りました。何もしたくない。落ち込んでしょうがない。布団から出られない。典型的なうつ状態でした。 医者は「気持ちを切り替えてや

          精神科入院トラジェディー強迫、双極症ー 闘病記【31】

          とんでもない職場に就職してしまったー強迫、双極症ー 闘病記【30】

          初めての正社員 前回は師との出会いを中心に述べました。今回は京都で就職したときのことを述べたいと思います。 前回述べたように、地元の博物館ではなく京都にある宗教団体の本部で働くことになりました。 家からは通えないのでおじさんの家に居候することにしました。 新しい生活が始まるのでウキウキしていました。 また初めての正社員と言うことで緊張もしていました。 病気について さて病院は2週間に1回、実家に戻って受診することにしました。病院のことについては会社に理解してもらって

          とんでもない職場に就職してしまったー強迫、双極症ー 闘病記【30】

          師との出会いー強迫、双極症ー 闘病記【29】

          同朋新聞との出会い 前回は総合病院を退院したところまで述べました。今回は師との出会いを中心に述べていきたいと思います。 ある日、家に同朋新聞という新聞が入っていました。同朋新聞は浄土真宗東本願寺派から発行されているものでした。 私の家は代々浄土真宗東本願寺派の門徒です。何気なく読んでみると、とても興味深い内容でした。 直感的に非常に大事なことが書いてあると思いました。内容はほとんど忘れてしまいましたが、命の尊さについて書かれてあったと思います。 こんな素晴らしい文章

          師との出会いー強迫、双極症ー 闘病記【29】