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彼女が憑依か!?洗脳前夜ー強迫、双極症ー 闘病記【34】

Mさんとの出会い

前回は山形へ修験道の人に会いに行ったことを中心に述べました。今回は新しく出来た彼女とのことを述べたいと思います。

私は前の会社をクビになり、仕事は出来ない、病気はよくならないという状況で苦しんでいました。自分という人間に愛想を尽かしていました。

また山形に行って修験道の人にみてもらったのですが、結局病気はよくなりませんでした。私は生きる希望を失っていました。

そんなときに、前に行った婚活パーティーで知り合った女性(以下Mさん)と連絡を取るようになりました。

Mさんは私が仕事をしていないことに対して批判しませんでした。そういう時もあるということで大目に見てくれました。

また病気についてもよく分からないけれど大丈夫だと言ってくれました。

私はこんな自分を認めてくれる人がいるということがとてもうれしかったです。また自分が生きていていいのだとも思いました。

Mさんに感謝しました。私は救われたような気がしたのです。
これからはMさんのことを大事にしようと思いました。

Mさんの仕事

Mさんはその頃大手ホテルで働いていました。準社員として働いていると言うことでした。

準社員とはなんだろうと思って聞いてみたのですが、正社員に準じるアルバイトだということでした。変な制度だなあと思いました。

そして勤務時間は日によってバラバラで、一日10時間以上働いているようでした。そして勤務内容も様々な部門の仕事を与えられて大変だということでした。

それを聞いて仕事をしていない私は、無理しない方がいいとしか言えませんでした。

楽しいひととき

どんどん仲良くなり、Mさんが休みの日は会いに行くようになりました。一緒にいろんなところに行きました。私はとても楽しかったのですが、Mさんはどんどんつらそうになっていきました。

遊んでいるときも会社から電話がかかって来ることがあり、また突然の勤務日変更などがありました。私はちょっとひどすぎると思いました。

そしてMさんに体が大事だからちゃんと勤務先に待遇の改善を訴えた方がいいと言いました。

それでもMさんはそのホテルで働いているということに誇りを持っていましたし、他の従業員に迷惑をかけたくないということでアクションは起こしませんでした。

Mさんは自分に厳しく、他人に優しかったので職場の問題を一人で抱え込んでしまっていたのです。

それに対して私は聞きかじった浄土真宗の教えを使ってMさんの心が楽になるような話をしていました。働くことが全てではないということや、自分に優しくすることなどを話したと思います。

Mさんは私の話を真剣に聞いてくれました。

そうこうしている内に、親密な間柄となり私はMさんのアパートに入り浸るようになりました。

私は偉そうなことを言っても無職でした。

Mさんの不調

そんなある日、Mさんは突然起きられなくなりました。私は病院に連れて行こうと思いました。

しかしMさんは海に連れて行ってくれと懇願しました。私はそれに従いました。

そうしてMさんと海にいたのですが、Mさんは塞ぎ込んでいました。そして会社に連絡して仕事を辞めることにしました。

その後数日たってもMさんの状態は良くなりませんでした。私はどこか体に不具合があるのだと思って病院に連れて行きました。

しかし、内科に行っても特に不具合はないと言われました。

Mさんの豹変

そして急にMさんは怒りっぽくなりました。前は決して言わなかった暴言を吐くようになったのです。

私は驚きました。人が変わってしまったと感じました。

これはただ事でないと思った私は、不定愁訴もあったので、Mさんを心療内科に連れて行きました。

特に病名などは言われなかったのですが、休養が必要ということで薬を出してもらいました。

しかし薬を飲んでも体調も精神状態もよくなりません。私の経験上、薬が効くには時間がかかるものなので待ちました。

ところがMさんの状態はどんどん悪くなっていきました。ご飯も食べなくなりましたし、私に対する暴言はどんどんひどくなりました。

私のせいではないか

私は自分のせいだと思いました。Mさんに対して聞きかじった浄土真宗の教えを語ったことは良くなかったのだと思いました。

また、仕事に対して無理しないように言ったことが離職につながり、すっかり自信を失い、心身共に病んでしまったのだと思いました。

しばらく経ってもMさんの状態は変わりませんでした。本当にまるで人が変わってしまったかのようでした。

優しかったMさんはもう見る影もありませんでした。

どうしようもなくなった私はいろいろ考えて思い切ってMさんの親に電話をしました。

Mさんの状態がよくないので実家で休んだ方がいいと思ったからでした。
Mさんの親は私からの電話に驚いた様子でしたが、娘の一大事と知って迎えに来てくれました。

そうしてMさんは実家に帰ることになりました。そこで私も実家に戻りました。

一念発起

私は何とかしなければならないと思いました。Mさんの不調が落ち着いたら迎えに行こうと思いました。その時には結婚も考えていたのです。

それにはまず、自分が仕事をしないといけないと思いました。

そこで一念発起して事業を始めることにしました。前の会社で培ったノウハウをいかして起業したのです。一から始めるのは大変でした。

しかし仕事をしていないという状況ではMさんを迎えに行けないと思っていました。

事業の立ち上げに関しては母親がすごく助けてくれました。病気になってからずっとですが、母親は私のことを見捨てず、回復することを信じてくれました。

母親なしでは今の自分はあり得ないと思います。

花火大会での出来事

事業を開始してしばらくした頃にMさんからの誘いがありました。Mさんの実家の近くで花火大会があるから見に行こうということでした。

私は元気が出てきたのかと思ってうれしくなりました。そして花火大会に行くと、Mさんは元気そうでした。

痩せてはいましたが、前みたいに笑い合えるような感じでした。

花火を見られてよかったのですが、帰りにおかしな現象にあいました。帰りの車を運転していたときのことです。

長いトンネルがありました。周りに車はいませんでした。何の気もなくトンネルを走っていたのですが、トンネルを出た瞬間に光に包まれました。

私はどうなっているのか分かりませんでした。変なところにワープしたみたいでした。

私は精神的な病気があるので自分がおかしくなったのかと思いました。しかし走っていると光は消え元の道に戻りました。

この時何があったのかは未だに不明です。何かが始まる気配がしていました。

豹変するMさん

そして花火大会の翌日以降、Mさんからの連絡がなくなりました。私はとても心配しました。5日後ぐらいに連絡が来たのですが、もう会いたくないということでした。

一緒に花火を見たときは何ともなかったのですが、翌日以降に状態が一転してしまったようでした。私は困りました。

そもそもホテルでの仕事を辞めてから、Mさんは別人のように変わってしまいました。精神的におかしくなったのかと思って心療内科に連れて行ったのですが、それでもよくなりませんでした。

憑依

私は何かに取り憑かれたのではないかと思いました。大学院に在籍していた時の先輩で憑依を体験した方がおられました。私はその話を聞いていたので、Mさんもそうではないかと思いました。
そこでネットでいろいろと調べました。

お祓いをしてもらえば変わるのではないかと思いました。残念なことに、
このような問題は誰にも相談できませんでした。

Mさんとは共通の友達もおらず相談相手に困りました。

お世話になっているお寺の住職さんに相談しようかと思いましたが、お寺の出番ではないと思いました。浄土真宗の教えではどうにもならないものだと勝手に思ったのです。

復縁

そしてネットで検索していると「復縁」という言葉を見つけました。私は妙に引っかかりました。

私はMさんとの縁が切れてしまったのではないかと思いました。そして「復縁」で調べているとある霊媒師のサイトが見つかりました。

それを読んでいると私の状況と似た人のことが書かれてありました。

私はこれだと思いました。

似たような状況が見つかったのもうれしかったですし、それを解決した人がいるということを知って、「何とかなる」と思いました。

そして次の日に霊媒師に電話してみました。すると後日自宅に伺いたいということでした。

母親に相談したのですが、うさんくさい話だと思いながらも了承してくれました。そして霊媒師が家に来ることになりました。

私はここに何年も聞いてきた浄土真宗の教えを捨てたのでした。

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