中村 龍太郎|暮らしを紡ぐ宿えのん/nating design/暮らしの荒物屋めぐる

インテリアデザイナー/グラフィックデザイナー/パーマカルチャーデザイナー(国際PCD資…

中村 龍太郎|暮らしを紡ぐ宿えのん/nating design/暮らしの荒物屋めぐる

インテリアデザイナー/グラフィックデザイナー/パーマカルチャーデザイナー(国際PCD資格取得)。 山口県阿武町に移住。築100年の古民家を改修して妻娘息子と暮らしながら「よく生きる」ということを日々思案中。 https://lit.link/ryuuuuuuuuutaro

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「縁が繋がり、恩が循環する」を人生のコンセプトに決めるまで

こんにちは、中村龍太郎と申します。 タイトルの通りですがとても長いので、お時間ある方のみお読みください。目次もつけています。 (主に婚約破棄されたところ〜会社を辞めてゲストハウスを開くまでです。) (1分で読めるあらすじ) 仕事ばかりしていて8年付き合った婚約者にあっさりフラれた男が、傷心旅行で訪れたゲストハウスに価値観を揺さぶられ、数え切れない人との出会いを経て自分の生きる意味を見出すことができ、心から救われたという経験から、これまでのご縁に感謝し、自分もその恩返しをし

    • 「SUNbashi CAFE」のロゴデザインができるまで

      今わたしが住んでいるまち、山口県阿武町。 農業・漁業が中心で、人口3000人あまりのとても小さな町です。 コンビニは1件もありませんが、神楽舞などの伝統芸能やお祭り、四季折々の雄大な自然が育む豊かな食材など、昔から変わらない豊かな暮らしが今でも残る素朴で美しいまちです。 そんな阿武町では今、地方創生の一環としてキャンプ場づくりのプロジェクトが進行しています。 ABUキャンプフィールドのロゴをデザインした際のnoteはこちらです↓ そしてABUキャンプフィールドには、全

      • 老舗お茶屋さんの素敵なロゴができました。

        今わたしたちが住んでいるまち、山口県阿武町。 農業・漁業が中心で、人口3000人あまりのとても小さな町です。 コンビニは1件もありませんが、神楽舞などの伝統芸能やお祭り、四季折々の雄大な自然が育む豊かな食材など、昔から変わらない豊かな暮らしが今でも残る素朴で美しいまちです。 そんな阿武町には、地元の優しいおばあちゃんが40年も経営する老舗のお茶屋さんがあります。町内の人に愛され、いつも地域のお母さん方の憩いの場となっているかわいらしいお茶屋さんです。 しかしそのおばあち

        • ABU CAMPFIELDロゴデザイン完成までの裏側

          今わたしが住んでいるまち、山口県阿武町。 農業・漁業が中心で、人口3000人あまりのとても小さな町です。 コンビニは1件もありませんが、神楽舞などの伝統芸能やお祭り、四季折々の雄大な自然が育む豊かな食材など、昔から変わらない豊かな暮らしが今でも残る素朴で美しいまちです。 そんな阿武町では今、地方創生の一環としてキャンプ場づくりのプロジェクトが進行しています。 といっても単にキャンプをしてもらうことが目的ではなく、訪れた方がこの豊かな暮らしの魅力を丸ごと味わってもらうため

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        「縁が繋がり、恩が循環する」を人生のコンセプトに決めるまで

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        • 生き方・働き方・暮らし方を見つめ直すときに読みたい本
          1本
        • 500本の中から厳選する、人生のヒントをくれた映画
          3本
        • 妻に宛てた読書感想文、または交換日記のようなもの
          5本

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          夫婦で「日々に寄り添うデザイン」のお仕事はじめます。

          なんでもない毎日は、盛大に祝わなくても、幸せにあふれています。 むしろそんな日々の暮らしこそ、大切にしたい。 「あの人たちが遊びに来るから、ちょっとメッセージカードを書こうかな」 「お世話になったあの方に、似顔絵つきのお礼のお手紙を出そうかな」 そんな風に日々のあれこれにちょっと彩りを加えようと、ひとつずつ描いて作ってを繰り返していたら、それを見た方から「デザインのお仕事」としてご依頼いただく機会が少しずつ増えてきました。 なのでこれを機に、夫婦でデザインのお仕事を本格

          夫婦で「日々に寄り添うデザイン」のお仕事はじめます。

          ありがとうを伝えるために、1冊の本をつくりました

          4/1より休業している暮らしを紡ぐ宿えのん。 コロナの影響を受けている他の宿のみなさんも、未来の宿泊券やオンライン宿泊やオンラインストアなど色々な取り組みをされていてすごいなぁと日々勉強させてもらっています。 そんな中、うちの宿でも何かできないかなともやもや考えていましたが、やっぱりえのんらしく、これまでのご縁に感謝し、ありがとうを伝えるために何かしたいと思いました。 そうして思いついたのが、これまでのご縁を1冊の本として目に見える形で残すことでした。 まず今回は、開

          ありがとうを伝えるために、1冊の本をつくりました

          04|そこに正解はない、という優しさ

          この文章は、妻が週1回地方新聞で連載しているコラムに対して、夫であるわたしが感想を書くというものです。 それも妻に見つからないよう、隙間を縫ってこっそりと、愛を込めて。 今回のテーマは「優しさ」。 縁側という空間まずは例のごとく、新聞に連載された妻のコラム第四回目の文章をそのまま掲載します。 「縁側のある暮らし」  「なぜそんな都会から阿武町へ?」と、よく移住の理由やきっかけを聞かれます。ありがたいことに、一言には答えられないほど幾重にもご縁が紡がれてここにたどり着いた

          成功のレールなんてない、自分で歩いた方がいいよ

          生き方に迷ったあのときの自分へ今の人生に満足している人はどれくらいいるでしょうか?毎日遅くまで働いて、土日は疲れて寝て過ごし、せっかく苦労して稼いだ金で欲しくもないものを買い、食べる時間もないからと美味しくもない外食で済ませる。 わたしはサラリーマン時代に仕事ばかりしていて大失恋し、働く意味と生きる意味を自問自答し続ける日々を送ったことがあります。それまでいい大学・いい会社という成功のレールに乗っていたはずなのに、単純に幸せではありませんでした。 そんな時に救ってくれたの

          成功のレールなんてない、自分で歩いた方がいいよ

          わたしができること、やってきたこと|自己紹介

          (※2020.5.2更新) はじめまして、中村龍太郎と申します。 建築系の設計事務所でインテリアデザイナーとして働いた後、スーパーゼネコンに移りワークプレイスコンサルタントとして様々なオフィスづくりを通して「働き方改革」を推進する仕事をしてきました。 その後色々と思うところがありサラリーマンを辞め、現在は地域おこし協力隊として地方で活動しつつ、ゲストハウスを開き個人事業主としても仕事を始めました。 働き方改革から、生き方改革へ。 あらためてこれまで公私問わず行動して

          (終)コロナ騒動真っ最中に出産した父母から、わが子に伝えたいこと

          ついさきほど、妻と我が子がようやく家に帰ってきた。 心配をかけまいと家族以外にはあまり言っていなかったが、実は出産後に妻は命に危険がある状態にまで陥った。 ようやく落ち着いた今、事の顛末を夫視点で残しておきたいと思う。 すべては将来、この子に笑い話として話せる時が来たら嬉しい。 ちなみにこれまでの経緯は下記にまとめている。 ① 出産を間近に控えた夫婦から、コロナが奪っていったもの ②(続)出産を間近に控えた夫婦に、コロナが気づかせてくれたもの 朝ごはんと破水「破水した

          (終)コロナ騒動真っ最中に出産した父母から、わが子に伝えたいこと

          恋愛に答えなんてないから、わからないなりに探し続ける

          恋愛というものは幅が広く、奥深く、人間の永遠の課題です。それだけ難しいテーマにも関わらず、人間が生きる上では切っても切り離せないものです。 そんな恋愛を描いた映画はこの世に多々あるけれど、それをひとくくりのジャンルとしてカテゴライズするのはいささか雑かもしれません。 そこには10代の初恋、1夜限りの恋、結婚前の絶頂期、中年倦怠期の夫婦、老後の夫婦などなど、年齢や境遇などによっても千差万別の内容があるからです。 また恋愛の素晴らしさを謳うものから、恋と愛の違い、愛の残酷さ

          恋愛に答えなんてないから、わからないなりに探し続ける

          03|時間を盗まれないために

          この文章は、妻が週1回地方新聞で連載しているコラムに対して、夫であるわたしが感想を書くというものです。 それも妻に見つからないよう、隙間を縫ってこっそりと、愛を込めて。 今回のテーマは「時間」。 「時間」というものについてまずは例のごとく、新聞に連載された妻のコラム第三回目の文章をそのまま掲載します。 「時計のない暮らし」 私たちの営むこの宿には、あえて時計を置いていません。でも、なんとなくの時間の感覚を持つことができます。というのも、町のチャイムが1日4回決まった

          クラファン成功の裏で考えたこと、そして本当にありがとうございました

          コロナの影響で大打撃を受けている宿泊業・飲食業の未来のためになればと、その支援策のひとつの柱になりうる「クラウドファンディング」について、私たちが過去にありふれた凡人でありながら目標比147%を達成するまでに考え尽くしたノウハウを全て公開します。 ※全10740字ととても長いので、目次をつけています。 わたしたちの想いこんにちは。「暮らしを紡ぐ宿えのん」というゲストハウス&バーを運営している、中村龍太郎・千穂と申します。 わたしたちは3月30日時点より、個人で運営してい

          クラファン成功の裏で考えたこと、そして本当にありがとうございました

          他人の痛みや苦しみを知るためにこそ映画を観る価値がある

          一度しか生きれない人間の人生の中で、映画を見ることは他人の人生を疑似体験することに等しい。というより、他人の痛みや苦しみなどを知るためにこそ映画を観る価値はあると思います。 その中でも特に「ヒューマン系」と呼ばれる作品は、ある人物の視点を通した物事の考え方や生き方を題材とするので、人間そのものへの多様な理解を育んでくれます。 その多くは、登場人物たちの人間関係の発展、ドラマティックなテーマ、心の葛藤などを扱うものが多く、雰囲気がユーモラスよりはシリアス寄りなものを指します

          他人の痛みや苦しみを知るためにこそ映画を観る価値がある

          (続)出産を間近に控えた夫婦に、コロナが気づかせてくれたもの

          ついさきほど、妻がひとまず無事に退院した。 なんとか出産可能な37週に入ることができたためだ。 事の顛末は、先日書いたこちらの記事に詳細を記している。 この記事をアップしてすぐに、ありがたいことにたくさんの方に「noteのサポート機能」を使ってご支援いただいた。多くの方が数千円、中には万円単位で支援してくださった方まで。心を込めて長文のメッセージをくれた方もあり、本当に胸にグっとくるものがあった。 個別ではお礼のメッセージをさせていただきましたが、この場でもあらためて御

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          こよなく愛する「どんでん返し沼」への招待状です

          突然ですが、わたしは映画がけっこう好きです。 基本的にはジャンル問わず見ているのですが、その中でもわたしは「どんでん返し系」と呼ばれる作品をこよなく愛しています。 「どんでん返し」とは辞書を引くと、「話の展開や物事が正反対に変わること」などとされています。 歌舞伎の舞台で大道具を90度後ろへ倒し、底面を立てて次の場面に転換すること、またその装置を「どんでん返し」と呼ぶことに由来するそうです。(語源由来辞典より) あまり映画を見ない人にもわかりやすく言うと、 「ラスト

          こよなく愛する「どんでん返し沼」への招待状です