(続)出産を間近に控えた夫婦に、コロナが気づかせてくれたもの
ついさきほど、妻がひとまず無事に退院した。
なんとか出産可能な37週に入ることができたためだ。
事の顛末は、先日書いたこちらの記事に詳細を記している。
この記事をアップしてすぐに、ありがたいことにたくさんの方に「noteのサポート機能」を使ってご支援いただいた。多くの方が数千円、中には万円単位で支援してくださった方まで。心を込めて長文のメッセージをくれた方もあり、本当に胸にグっとくるものがあった。
個別ではお礼のメッセージをさせていただきましたが、この場でもあらためて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
間違いなく、いただいたサポートは入院費用および子どもの感染防止対策だけに当てさせていただくことをここに宣言いたします。
このご恩は、何かしらの形で返していければと思います。
コロナが気づかせてくれたもの
新型コロナウイルスという未知の厄災に遭遇し、感染していないわたしたち夫婦からもたくさんのことが奪われてしまった。
面会ができず、ひとり入院して不安な妻の手も握れず、スマホ越しにおやすみを言い、着替えを届けてもひと目も会えず、お互いに眠れない日々を過ごした。
しかし同時に、あらためて気付かされたこともたくさんある。
わたしたちはひとりではないということ。
助け合う力が人間にはあるということ。
目に見えない繋がりが何よりも大切であること。
普段であれば綺麗事に過ぎないかもしれないようなことが、現実にわたしたちを救ってくれた。
心優しい人たちに囲まれて、当たり前に過ごせる毎日がいかに幸せかということを身をもって学んだ。
将来この子が大きくなった時、新型コロナウイルスというものは東日本大震災や豪雨災害と並んで「不遇の時代」として教えられるかもしれない。
それでもなお、今回の出来事については、間違いなくこの子の将来に渡って語り継いでいきたいと思う。
ここからが本番
さて、これからが本当の正念場である。出産予定日まであと21日。
早産は免れたもののいつ産気づくかもわからないし、これまでの兆候から予定より早めに産まれる可能性はとても高い。
今のところ可能と言われている出産立会いもいつできなくなるかわからないし(近隣で感染者が出たら不可になるだろう)、相変わらず夫であるわたしは出産後の面会はできない。
しかも状況は刻一刻と変わる。
産まれた直後にサポートをしてもらうために実家の母に来てもらう予定としていたが、感染リスクの観点から産後1ヶ月検診までは県外の父母と新生児の接触も制限しているそうで、接触すると産婦人科に立ち入り禁止となってしまうとのことだ。
つまり実質的に、父母に来てもらって産後サポートしてもらう道は絶たれた。
夫婦2人で、初産の中で、ともに実家から遠く離れた地で、一番サポートが欲しい時期の不安を乗り越えなければならない。
しかしいざ入院となったときにわたしが慌てないよう、しっかりと入念に入院準備を整え、即入院となってもそのままの格好と荷物で入院していった妻である。
女性は強い。子どもが産まれる前から、妻はすでに母であった。
いつまでもオタオタしているのはわたしだけかもしれない。
そして、いつも見守ってくれる方がこんなにもたくさんいるという安心感で、きっと乗り越えられると信じている。
ありがとう。
久しぶりに妻と家で食べる鮭が本当に美味しい。いつしかわたしにとっても鮭が好物となっている。
ただただ、母子ともに健康で産まれますように。頑張れ!
よろしければサポートいただけると嬉しいです。いただいたサポートは、大切な人のために大切に使わせていただきます。