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週刊小売業界ニュース|2024/2/5週
2024/2/5週(2/3-2/9)にピックアップした小売業界ニュースをお届けします。今週のおさらいにぜひどうぞ!
みずほFGがインドのリテール参入へ、日系企業に210億円出資-関係者 - Bloomberg
みずほFGは、クレディセゾンのグループ完全子会社で、インド・ベンガルールに本社を構える「キセツ・セゾン・ファイナンス・インディア」株式約15%を取得するほか、みずほ銀行から取締役1人を派遣し、持ち分法適用会社とする方針。人口世界一となったインドで、個人から中小企業まで幅広い対象にデジタル融資を展開し、反転攻勢をかける。
近年、目覚ましい成長をとげるインドのFinTech市場。
Payment(決済)サービスの普及が原動力となっており、
その発端は、2016年の高額紙幣の廃止と言われています。
2016年11月8日に発表された高額紙幣の廃止(demonetization)で、発表から数時間で500ルピー札と1,000ルピー札が法定通貨ではなくなり、新紙幣との交換か銀行口座への預金を求められた。
申告されていない収入や資産のあぶり出しが大きな目的であったが、廃止された紙幣は総額15.4兆ルピーで、発行紙幣価値の87%に至り、社会に大きな衝撃を与えることとなった。当初、新紙幣の発行がスムーズではなかったこともあって、現金の不足が一時的に起こり、キャッシュレス決済の利用が一時的に急増した。人々は特にモバイル決済に注目し、利用を開始した。
拡大するFinTech市場において、
Paymentと同様に発展を見せるLending(融資)分野。
インドにおけるDigital Lendingの市場規模が、
5,150億ドルに達しているとする調査結果もあります。
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背景には、従来の銀行による融資が十分でないという問題があります。
2017年7月にDeloitteインド支社が発表したレポートによると、
インドのMSE(中小企業)の資金需要に対して、
銀行の従来型の融資では4割程度しか充足できていません。
![](https://assets.st-note.com/img/1707407642728-U2VkiyrQNJ.png?width=800)
巨大なニーズが未開拓のマーケットですから、
競合やさらなる新規参入者は枚挙にいとまがありません。
みずほ銀行から得られる知見も活用しつつ、
キセツ・セゾンがどれほど食い込んでいけるのか注目です。
韓国│「百貨店のフルーツバスケットに「えっ」…旧正月に高物価でポケットが「もさもさ」 手が出ない
旧正月用のギフトを購入に来た客は、フルーツバスケットを買おうとするも、最低価格は15万ウォンに驚く。デパートだけでなく、果物が安いことで有名な永登浦青果物市場相場も今年、リンゴやナシなどの果物の値が昨年の旧正月に比べて50%上がったようだ。ある主婦は「せっかくの旧正月にプレゼントの質を下げるのも嫌だ」と言う。
中国と同様に韓国でも祝われている旧正月。
韓国では「설날(ソルラル)」や「설(ソル)」と呼ばれています。
2024年のソルラルは本日2月10日で、
カレンダーでは9日から12日までの4連休となっています。
ソルラルでは、日本の正月と同様に故郷に帰り、
親戚で集まって団らんをするのが一般的です。
お年玉である세뱃돈(セベットン)や、
お雑煮に近い떡국(トックク)もあり、
我々の正月に目にする光景と似ていますね。
またソルラルには、新年を迎えた節目として、
先祖に挨拶をする目的もあり、차례(チャレ)と呼ばれています。
その際、お供え物として伝統的に20種類ほど食べ物を用意します。
![](https://assets.st-note.com/img/1707408351603-pPeETJLWkz.png?width=800)
赤い果物は東に(りんご)、白い果物(梨)は西に置く【紅東白西】、魚は東に肉は西に置く【魚東肉西】が基本的なルールです。これをはじめ、ナツメ、栗、梨、柿の順に並べられます。
【棗栗梨枾】と、左には干し肉を右にはシッケを置く【左脯右醯】、魚の頭は東に尻尾は西に置くという【頭東尾西】などもまたチャレサンの決まりごとです。
特集記事に記載のあったお財布事情というのは、
このチャレのお供え物20種類のうち、
昨年の気象の影響で生産が大きく減少したリンゴや梨など、
果物類の価格高騰に関するものです。
‘Quiet Luxury’のインテリアデザインは、えてして退屈なものなのでしょうか? - WSJ
https://www.wsj.com/style/design/quiet-luxury-interior-design-cbebe4c1
Quiet Luxuryでは、当たり障りのない単調なベージュの壁、オフホワイトのカーペット、お粥の色のようなひざ掛け、ネズミ色の枕がありふれている。しかしインテリアデザイナーは、退屈な色のアイテムのなかでも工夫によっては刺激的なデザインを実現可能と提案。
2023年9月のミラノファッションウィークあたりから
トレンドワードとなっている「Quiet Luxury」。
古くは17世紀ころから、富裕層が富裕層であること隠し、
世間からの批判などにさらされないための服装として、
Stealth Wealthと結びついたデザインを指していました。
いわゆる上流階級に関係する概念であるQuiet Luxuryが
近年のトレンドとなっている背景として専門家は、
SNSの普及により所得の差や政治情勢不安が拡散され、
自分の地位や所得に関連することを見せびらかすことが
クールと捉えられなくなったからでは、と指摘しています。
男性向けライフスタイル誌『Pen』はQuiet Luxuryについて、
過剰なデザインを排除した、控えめながらシンプルで上質な服やスタイルこそ、時を超えて輝き続ける。
とコメントしているように、
基本的には良いものを長く使うという考え方とリンクすることから、
昨今のSDGsの考え方を擁護する価値観であることも、
Quiet Luxuryがトレンドとなっている一因かもしれません。
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