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週刊小売業界ニュース|2023/8/14週

2023/8/14週(8/12-8/18)にピックアップした小売業界ニュースをお届けします。今週のおさらいにぜひどうぞ!


仏具業界もDXできる。お仏壇のはせがわ「V字回復」の実状…折込みチラシ→ウェブ広告、アプリ会員10万人に

はせがわは、仏壇業界の老舗で、2023年3月期の売上高は216億800万円、純利益は11億5400万円と過去最高を記録した。業績改善の要因は、現代の住環境に合わせたリビング仏壇の開発と、ウェブサイトの再構築、公式アプリの提供、チラシのデジタル化などによるデジタルマーケティングの推進である。

Google Bardによる要約

記事では、”お仏壇のはせがわ”の躍進について述べられています。
「多死社会」において仏具市場は好調なのではと見られるかもしれませんが、実際は縮小傾向にある市場であることが述べられています。

その中で、「はせがわ」が躍進した理由として、
①既存の仏壇にとらわれない商品ラインナップ
②新聞折込チラシ等の既存の戦略にとらわれないデジタルマーケティング
を挙げています。

どちらの理由も注意しないといけないのは、
「結局、今購入する消費者は誰か」という観点だと思いました。
仏壇や仏具を購入するのは、70代80代の高齢者ではなく、その子どもにあたる40代50代60代の消費者であると推察します。
現在のその年齢層の状況を考えると、仏間のない現代風の住宅を構え、スマホのみで新聞の購読をしていない世帯も大変多いのではないでしょうか。
そうなると、リビングにおける小さなサイズの新しい仏壇や、スマホでの広告のほうが影響を受けることが多い、という考察も必要かと考えます。

米アマゾン「商品丸見え」配達に賛否 - WSJ

アマゾンは、商品の梱包を簡素化することで配送コストの削減と環境負荷の軽減を目指しています。現在、商品の約11%を、同社が追加の梱包をしない状態で配送しています。今後も、梱包の簡素化を進めることで、環境に配慮したビジネスを展開していく予定です。

Google Bardによる要約

記事では、現在米アマゾンでは商品を梱包するダンボールを利用しない配送を目指し、投資・開発を続けていることを紹介しています。

アメリカ国内でも、”無駄がなくなって良い”というような賛成意見や”隣人に見られて盗まれたらどうするんだ”という反対意見の両方が飛び交っています。

アメリカでは、日本とは違い、置き配スタイルが主流です。そのため、集合住宅等では盗難のリスクが日本と比べ段違いに高く、店舗受け取り等の選択肢を選ぶ消費者も多くいます。

そのため、このシステムはむしろ日本のような無造作な置き配を主流としない文化圏のほうが効果的なのではないかと考えます。
・ダンボールに描かれるAmazonのロゴでの集客効果が薄く、直接受け渡しや宅配Box等により盗難のリスクも低い
・消費者は、ダンボールゴミを定期的に処分する必要がなくなる
という効果が得られ、好感を持って受け取られるのではないでしょうか。

小分けの袋もテープもなし 紙の袋のエコ花火「予想上回る売れ行き」

若松屋は、SDGsの取り組みとして、小分けのビニール袋や台紙を使わず、紙袋に手持ち花火を詰めた「エコパッケージ花火」を開発した。エコパッケージ花火は、従来の商品よりもおしゃれなデザインで、内容量も20%増量している。また、価格も従来の商品よりも安くなっている。エコパッケージ花火は、SDGsの取り組みとして、多くの人に支持されている。若松屋は、エコパッケージ花火を今後も展開していく予定だ。

Google Bardによる要約

記事では、とある花火事業者がコロナ禍の影響で事業の売上が著しく落ち込んでいるときに、SDGsに着目をして新商品を開発しヒットさせた経緯を紹介しています。

かねてより花火に求められていると思われていた、派手な装飾や大きく広げることができる梱包は不要と考える消費者が多くいたようで、その分より多くの花火を封入することができるようになったことに好感を持たれているようです。消費者は、花火の持つ本来の機能である、”花火本体を楽しむこと”をより得られ、(装飾からくる対象年齢層などの)花火のイメージを刷新することができたのではないでしょうか。

SDGsに関する取り組みは、闇雲に走って何でも実施するのではなく、”結局消費者は何を求めているのか”にフォーカスを置いて企画・検討していくことが大切なのだなと感じました。

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