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【MINI車中泊旅 #8-DAY4】刈谷ハイウェイオアシスを後に。「不便」に誘う旅は続く...

11月中旬。3泊4日の行程で、上高地〜高山〜白川郷を中心に巡る、車中泊の旅に出かけました。

1日目から3日目の紀行は・・・

↓ 1日目 ↓

↓ 2日目 ↓

↓ 3日目 ↓

・・・で、最終日。4日目を綴ろうと思います。

◆  ◆  ◆

遊園地に温泉、ショッピング、たくさんのグルメスポットなど、様々な施設が揃う『刈谷ハイウェイオアシス』で3泊目を過ごした、翌4日目の朝。

サービスエリアでの、初めての車中泊。

アイドリングしたままのトラックや、深夜でもクルマの出入りがそれなりにあることを想定して、ある程度の「騒音」は覚悟していたけれど。結果的に駐車したところが良かったのか、まったく気にならず。ただ、「騒音」とは別の音がーー

ーー深夜2時あたりから降り出した、ドシャ降りの雨。クルマのルーフを激しく叩く、雨粒の「音」。

その「音」で、明け方にかけて何度か目覚めたものの。深夜、車内でうとうとしながら聞く雨音は、非日常感を増幅させて、不思議な心地良さがあった。狭い車内に響く、大粒の雨音。

「そういえば …『道の駅 中山盆地』で車中泊したときも、同じように豪雨だったなぁ」と。そんな記憶をうつらうつら呼び覚まして。

雨音だけが聞こえる、こんな経験も。車中泊だからこそ味わえるコトだと思うと、決して嫌いではない。

8:30過ぎに起床。変わらず「大雨」と言っていいくらいの雨が、朝になっても降り続いていた。

いつもなら、ドアを全開にして、朝の外気を浴びながら就寝用の寝袋やマット類を片づけるのだけれど。この雨だと難しく。窮屈な車内で、右往左往しながら、なんとか片づけ完了。

少し雨足が弱まってきたタイミングで、朝食目当てにフードコートへ。カフェでモーニングを食べてから、

ショッピングエリアで土産物を購入。クルマに戻る頃には、曇り空とはいえ、雨が止んでいた。

10:00過ぎ。お世話になった『刈谷ハイウェイオアシス』を後に。ハンドルを握って、いざ、東京方面へ。

自宅まで、およそ300kmの距離。焦らず、のんびり。本日の目的は、安全運転で帰るのみ。

雨雲の動きと同じように東へ走ることもあって。雨雲に抜きつ抜かれつ、降ったり止んだりの空模様。

途中、以前の車中泊の旅でも寄ったことのある『駿河湾沼津サービスエリア』で昼食をとって、

15:00頃に、無事帰宅。

荷物を自宅に運び入れてから、軽く車内を清掃。溜まった衣類の洗濯や寝袋の類の天日干しは翌日やっつけることにして。

早々に旅の途中で買ったビールを引っ張り出して、

白川郷で買った「どぶろく餅」をいただきながら。

「お疲れ、自分。4日間の旅に、カンパイ!」で、今回の車中泊旅は完結、と。

◆  ◆  ◆

ミニクロスオーバー(MINI CROSSOVER F60)という、車中泊には決して向いていないクルマで。こうして車中泊の旅を続けてきて。

「不便」は、旅の醍醐味のひとつだな、と。そんな思いに至りました。

車内が狭い。天井が低い。思いのほか着替えが大変。荷物の置き場に困る。寝返りが打ちにくい。結果、背中が痛くなる、とか。寒さ対策の思い悩みも。何より、ハンドルを握って、アクセルを踏んで。自力で、能動的に、自分でルートを考えて、移動しないと、どこにもたどり着けない、とか、とか。

惰性の連続ともいえる、日常。
終始ネット環境に繋がることで、頼んでもいないのに「最適化」がアップデートされていく、有無を言わさぬ、受け身の毎日。

そんな日々の中で。数カ月に一度、愛車を駆って。
あえて、自発的に、「不便」なコトの数々に出くわして。臨機応変に、アタマを使って、そのたびごとに乗り切ろうとすることはーー

ーー大袈裟かもしれないけれど、

最適化から非最適化へ、日常から非日常へと、意識的に自身を誘う行為であって。「不便」とは、「生きている」ことを実感させてくれる、ぼくにとって貴重なデキゴトだな、と。あらためて、思うわけです。

これからも、愛車=ミニクロスオーバーと一緒に。
「不便」を愉しみながら。車中泊の旅を続けていきたいと思います。


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