緑のイルカ

映画、本、音楽、茶道、フラ なんでも気が向いたら書きたい。

緑のイルカ

映画、本、音楽、茶道、フラ なんでも気が向いたら書きたい。

最近の記事

  • 固定された記事

『ガタカ』は私たちの未来なのだろうか

現在Netflixで、私の大好きな『ガタカ(原題:GATTACA)』(1997)が配信されています! ということで・・・時には『ガタカ』の話をしようか〜♪ (※大まかではありますが物語の内容に触れているので、何も知らずに観たい方にはオススメしません!) 1. 『ガタカ』との出会い私は、大学生になったばかりの2017年の夏に、この作品と出会いました。きっかけは、従兄弟の映画好きな幼なじみにオススメされたから。 『ガタカ』を私に薦めてくれたその人は、ただ「これを観ると、何だか

    • こだわりがない

      ふと思った。 私はこだわりがあるようで、ない。 例えば食べ物。 昔は嫌いなものがたくさんあった。 ナスにトマトに キノコにいちご 目玉焼きもホタテも もちろんパクチーとかも 何かを「嫌いでいる」、 それも1つのアイデンティティ。 いつしかめんどくさくなってしまったんだと思う。 大抵は、「食べてみたら?」のひと言。 それを断って、 「私はこういう理由で、これが苦手なんです。だから食べません」と説明することの心理的な負担の方が勝ってしまう。 「あ、わかりま

      • Hula - 腕を「曲げない」って?

        よく先生から言われる、 「腕が曲がってる」 がよくわからないでいたんだけど やっとわかってきた気がする。 ちょっと気づくのが遅いけど、、、。 これは曲がってるんです。 これはただ腕を投げ出して伸ばしているだけなんです。 だから、肘のところが変な曲がり方をしていますよね。 伸ばして!と言われて、 ん!って無理やり投げ出すようにただ伸ばすとこうなってしまう。 これは曲がっていません。(のはずです。) 肘のところが自然に伸びているようです。 これは厳密には伸ばしていませ

        • 習い事、再開して半年。

          2024-7-8 去年の12月からフラを再開して、 早くも半年が過ぎた。 社会人2年目になって、時間が少しできた時に久しぶりに観たメリーモナークの動画や、大好きなケアリィレイシェルの動画は、私をまたフラの世界に戻りたい、と強く思わせた。 でも、悩んでいた。 以前在籍してお世話になったお教室もあるけれど、どこか新しい世界を求めている自分もいた。 何より、正しく表現するために、 繊細な動きを蔑ろにせず、 込められた意味がきちんと伝わるように 身体の動かし方を基礎から入れ

        • 固定された記事

        『ガタカ』は私たちの未来なのだろうか

          Chicagoにとらわれて、夏

          出会いは、80'sの名曲を集めたベスト盤を親が流していた小学生の頃だった。   印象的なピアノのメロディーで始まる、 Chicagoの"Hard To Say I'm Sorry"が私の耳をとらえた。 当時は英語なんて全く分からない。 ただそのメロディーが美しい、ということだけ分かった。 中学生になって、英語の自学習としてこの曲を訳した。そして初めてこれが傷つけてしまった恋人に、素直に謝れない不器用な気持ちを抱えながら、君しかいないと許しを乞う歌であることを知った。

          Chicagoにとらわれて、夏

          【和訳】Guilty As Sin - Taylor Swift

          「光る君へ」のまひろと道長を見ていると この歌を思い出す、、、。 Drowning in The Blue Nile He sent me Downtown Lights I hadn’t heard it a while My boredom's bone-deep This cage was once just fine Am I allowed to cry? The Blue Nileに夢中で 彼はDowntown Lightsを送ってきた しばらくは聞いてな

          【和訳】Guilty As Sin - Taylor Swift

          【和訳】The Black Dog - Taylor Swift

          適当な和訳なため、悪しからず。 Black Dog は、depressionの 例えでも使われる表現。 誰かとすごく親密になるっていうことは、 私の好きな映画のCall Me By Your Nameのように、自分と相手とが溶け合うようなそんな体験だから、そんな人と別れるってことは、もう1つになってしまったものを無理やり引き剥がさなくてはいけないようなこと。 存在としてはすぐに離れていっても、 生活の中に習慣の中に 些細な物事の中に 張り付いてしまっている、あなたが。 そ

          【和訳】The Black Dog - Taylor Swift

          5/12 茶カブキ、後炭-合同稽古

          他社中の方との合同稽古。 【メニュー】 ①後炭 ②茶カブキ ③薄茶 ①、②は初めての稽古。 後炭は一般講習会の題目。 茶カブキは先日の利休で拝見し、「いつかやってみたい」と口走ったところ、先生が早速の実施を提案してくださった。 ①後炭   茶事の流れの中に出てくるステップなので、あまり単体で稽古することがない。 タイミングとしては濃茶の後、薄茶を出す前。 香合を灰匙の上に置いて出てくるところから違う。 灰を撒いたら、香を入れる。 ※初炭では、灰を撒いて炭を入れたら

          5/12 茶カブキ、後炭-合同稽古

          Keali'i Reichel 2024

          That night was literally a night to remember. The tour title was “Mele & Mo`olelo” which means song and story. He said this time with much smaller venue size than before ( only 400 ppl?!), he wanted to make some difference, and that was t

          Keali'i Reichel 2024

          3/26 Hula

          今日からプイリの曲がスタート。 イプに続き、叩き方の癖を直すところから始まるのでなかなかキツい。 ☆プイリ 注意 イプにしてもプイリにしても、癖/スタイルというよりかは、前に所属したハラウであまり細かく指導されなかっただけで「何となく」やっていた部分を指摘されているので、新たな気持ちで慣れていくしかない。 肘開く 腕上下させない 打点立てる (プイリを寝かしすぎ) (特に)左手首が硬い。手首でプイリを下す練習が必要 ☆ベーシック 注意 ベーシックにおいても、指

          3/24 利休忌の供茶

          旧暦2月28日に千利休は亡くなった。 今で言えば3月下旬に当たるだろうか。 利休忌には、床に千利休の坐像の軸を掛け、 菜の花を供え、供茶をする。 ☆供茶の手順 途中までは通常の薄茶の手順に則る。 持ち出したお茶碗を温めるお湯を入れ、茶筅通しを上下「コトリ」まで終わったらそのままの状態で両手で建水の上に上げる。 棚正面に向き直り、羽を両手で取って天目茶碗を持って点前正面にまわる。 4分目ほどのお湯で茶碗を温める。温まったら、お茶を入れる分のお湯を注ぐ。 *柄杓は少し高

          3/24 利休忌の供茶

          茶会の意味とは

          ☆久しぶりに先日、お茶会にお手伝いとして参加させていただく機会を得た。 大学を卒業してからというものの、コロナの影響があり、お茶会の開催が自粛された時期が続き、開催側として参加することはもちろん、客として参加する機会も限られていた。 だんだんと、そんな日々は過ぎて新しい日常が定着するとともに、お濃茶の席も、新たなカタチで再開されるようになった。 私が参加させていただけたのは、そんな貴重な濃茶席の場であった。 開催地が遠方だったため、朝4時に起き、着物を着て、出かけた。

          茶会の意味とは

          あなたが消えた季節のこと

          9月になると、決まって調子が悪い。 また季節がめぐってきた。 夏の終わりを静かに告げるやわらかな涼風が、胸を吹き抜けていく。 この風の中に、私は死を想う。 地上に出て短くも鮮烈な一生を終えていく蝉たちに代わり、鈴虫の歌が聞こえてくる夕方。 転がった虫たちの乾いた骸を横目に、私はその想いを払おうとする。 だが、うまくできないものだ。 死、とはなんだろう。 あなたがいなくなること。 あなたがもう話さないこと、動かないこと。 あなたの温度を、香りを、失うこと。 あ

          あなたが消えた季節のこと

          【詩】近くて遠いあなたへ

          昼の空の明度を下げて セピアな色味を加えて 雲にほんのり桃色を差して 今、私が帰りの電車から見つめた一瞬の空 そこに浮かぶ月は 白とも黄とも金とも言えぬ 白銀のような、穢れなき淡い輝きがある 月が昇ってからまだ時は浅い まだ手の届きそうなところに、あなたは浮かぶ できもしないような高い目標を目指すことを 月を射る、と言うらしい まだ、みんながあなたが空に昇ったことに気づかないうちには あなたを近くに感じる 今なら、そこに行けるだろうか でも日が沈み

          【詩】近くて遠いあなたへ

          夏の夜に

          目覚ましをかけないで寝てもいい夜。 私の身体は寝ることを拒む。 夜10時からの珈琲も当たり前だから。 寝るための身体の準備をすれば良いものを。 永遠にこの夜が続いてくれるような。 この時間と場所を私の意のままにできるような、そんな優越感が私を満たす。 なかなか眠れない(眠らない?)夜。 身を起こしてぼうっとしてみると、まるで濃紺の夜の海に私の小さな部屋だけが切り出されてあてもなく漂っているような。 そして気づけば、朝になる。 私の部屋はちゃんと、私の家という

          青く、薄暗い日々の残像

          20世紀少年を観た。 初めて観た。原作は浦沢直樹さんの漫画。(原作は少し内容が違うみたい) 映画は三部作、2008〜9年にかけて公開された。当時私は小学4〜5年生、周囲の男子たちがこの映画の話で盛り上がっていたのを覚えている。 「トモダチ」「ケンヂくん」 断片的に聞こえてきた当時の級友たちの言葉を覚えている。 映画を見ていずとも、24歳まで生きていれば、謎のマークをつけたマスクの男や、お面を被った子供たちの不気味なビジュアルは何故だかどこかで目にした記憶がある。

          青く、薄暗い日々の残像