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世界を旅することが好きな4人の孫のおばあさん。主にヨーロッパの旅の記録。

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世界を旅することが好きな4人の孫のおばあさん。主にヨーロッパの旅の記録。

最近の記事

ばあば 久しぶりのオランダへ

 昨年末、京都に住んでいた娘の家族が移住を考えてオランダへ行きました。それまでの不自由のない暮らしを全て清算し、ゼロからの再出発です。私を気遣って友人たちは「寂しくなるね」と言ってくれます。ところが、能天気な私は「行くところが増えた」と嬉しいくらい。困難が待ち受けているであろう新たな挑戦に、あえて立ち向かう娘の家族全員にエールを送っています。とは言え、どんなふうに暮らしているだろうと気になるのは確か。孫たちも学校へ通い始め、少しは落ち着いた頃だと思い、今月下旬に様子を見に行く

    • グランマの心の残る旅 アルザス編3

       コルマールから約10キロにあるリクヴィールはフランスの「美しい村」に選ばれた小さな村です。村からの通勤通学時間帯に合わせて運行していると思われるバスに乗りリクヴィールに到着。昼間はアルザス一可愛いこの村に、世界中から観光客が押し寄せるとのこと。観光客が去った後にゆっくりこの村を味わいたいと、村の真ん中にある元ワイン農家のホテルを予約しました。ホテルの前で不安げに私たちを待っていたオーナーの女性は、私たちを見つけると満面の笑顔で迎えてくれました。ホテルは、ワイン農家の歴史を残

      • グランマの心に残る旅 アルザス編2

         ストラスブールから列車でコルマールへ。ホテルは駅から歩いて約5分。案内された部屋は、私たち好みのファブリックで整えられた可愛い部屋でうれしくなりました。荷物を置いて早速旧市街へ。  コルマールはワイン街道にあり、16世紀に建てられた歴史的的建造物が並ぶとても美しい街です。マルシャン通りにはクマの家、緑の家等と呼ばれる数々の木組みの建物が並び目を奪われます。「ハウルの動く城」のモデルにもなりました。  また、プティットヴニーズと呼ばれる運河沿いは、窓辺を花で飾ったカラフル

        • グランマの心に残る旅 アルザス編

           雑誌で特集されていたアルザス地方の記事を見た娘と私は、次の旅行先をアルザスに決めました。フランスの北東部にあるアルザス地方はこれまで何世紀にもわたり、ドイツとフランスが代わる代わる統治していたので、独特の街並みや文化が残っているとのこと。そして、山と川に囲まれたこの地方には美しい村が点在していると知って、行かないわけにはいきません。早速計画を立て出かけました。  まずはアルザス地方の中心地ストラスブールへ。パリでの乗り換えもスムーズにいったのですが、空港から市内へのバスで

        ばあば 久しぶりのオランダへ

          グランマの心に残る旅 南仏編3

           ニースから22㎞離れたヴァンスへはバスで行きました。立つ人もいるくらい満員のバスに揺られて約1時間。有名な鷲ノ巣村サンポールの隣にヴァンスはあります。ヴァンスでは雑誌で見つけた民宿を予約しました。素敵なマダムが出迎えて下さり、案内された部屋は古いけど趣味よく片付けられていて一安心。荷物を置いたらすぐに、一番のお目当てロザリオ礼拝堂に向かいました。  70歳を超え大手術をしたマティスは献身的に看病してくれた女性モニカとヴァンスで再会。修道女となった彼女は戦火で焼失した礼拝堂

          グランマの心に残る旅 南仏編3

          グランマの心に残る旅 南仏編2

           カンヌへ行くため、朝早くニース駅に向かいました。運よく急行に間に合いましたが、刻印の仕方が分からず駅員に尋ねる羽目に。カンヌのホテルは、駅からはかなり離れていますが、私たちも知っているチェーンホテルでまずまずの設備。これでやっと眠れると安心しました。 カンヌの街は優しい雰囲気。街を見下ろす教会のベンチに座り、心地よい風に吹かれ、ゆったりとした時間を過ごしました。映画祭の会場を見たり、旧市街で買い物をしたり、カフェで美味しいクロックムッシュを食べたりと、南仏を味会う余裕が少

          グランマの心に残る旅 南仏編2

          グランマの心に残る旅 南仏編

           娘が結婚する前は、毎年2人でフランスに出かけていました。私のおぼつかない英語を、若い娘のカンの良さがカバーして、2人は名コンビでした。  フランスに行き始めて間もない頃、大胆にも南仏に行ってみようということになりました。ニース空港からバスに乗り、運転手さんにホテルに近い停留所のメモを見せ、着いたら教えてと頼むほどのドキドキ旅行でした。けれど、好奇心旺盛というか恐れを知らない私たちは、暗くなりかけたニースの街を予約していたホテルを探してウロウロ。娘が奇跡的にホテルを発見。け

          グランマの心に残る旅 南仏編

          グランマが旅で見つけたお気に入り・蚤の市編(2)

           私は生来慌て者で、がさつです。それは年齢を重ねても克服されず、今でもよく失敗してしまいます。  さて、娘と行ったヴァンヴの蚤の市で、苺が描かれた古いお皿を見つけました。2人とも蚤の市に慣れていない頃だったので、店の人に勧められ、値打も分からず、値切ることもなく購入。いそいそとバッグに入れようとした途端、なんと私はお皿を落としてしまいました。買ったばかりのお皿は真っ二つ。帰国後、接着剤で何とか修復したものの、自身でも呆れるほどのがさつさです。このお皿は飾り用にしています。

          グランマが旅で見つけたお気に入り・蚤の市編(2)

          グランマが旅で見つけたお気に入り・蚤の市編(1)

           いくつかあるパリの蚤の市で毎回必ず行くのがヴァンヴの蚤の市。13番線のメトロに乗りポルト・ド・ヴァンヴ駅で下車。駅から徒歩約3分という便利さもさることながら、こじんまりとした規模に親しみやすさを感じます。 露天商が歩道に並ぶこの青空市で、私が最初に買ったのがホーローのミルクパン。 失礼ながら一見ガラクタのような品が多い中で、手入れの行き届いた台所用品を中心に売るお店を発見。以前雑誌に紹介されていたパトリスさんのお店でした。欲しいものはいっぱいあったのですが、荷物のことを考

          グランマが旅で見つけたお気に入り・蚤の市編(1)

          グランマが旅で見つけたお気に入り・カゴ編

           娘が結婚するまで、毎年「働く楽しみ」と称し、2人でフランスを訪れていました。「もう、要らないんじゃない?」と娘からストップがかかるまで買い続けたのがカゴ。パリの市場や雑貨屋さんで気に入った物があれば、帰りの荷物のことを気にかけながら「えいっ!」と買ったものです。 ある年、5区カルチェラタンで見つけたのが小さな金物屋さん。お店には所狭しと日常生活に必要なありとあらゆる金物類が置かれている中、天井からはたくさんのカゴが吊るされていました。気に入ったカゴを何点か下ろしてもらいマ

          グランマが旅で見つけたお気に入り・カゴ編

          グランマ初めてのニュージーランド留学(4)ホストファミリーとクラスメイト

           ホームステイ先により悩みはいろいろ違うものだとクラスメートの話で痛感しました。日本人のKさんは、留学経験も英語力も豊かでお兄さんの経営する会社の重役として働く現役バリバリの女性。彼女が滞在したのは留学生が何人も滞在する大きな家。午後の校外学習でバーベキューをしたほどの広いお庭もあり、素敵で羨ましく思っていました。ところが彼女曰く、滞在中の食事は粗末で果物など一切出ず、自分で買い出しに出かけてるとのこと。一方、もう一人の日本人女性Aさんは独り暮らしのおばあさんのお家。おばあさ

          グランマ初めてのニュージーランド留学(4)ホストファミリーとクラスメイト

          グランマ初めてのニュージーランド留学(3)週末の学生ツアー

           ある日、ハンガリー人のEさんとフィンランド人のSさんが学校の受付でツアーの案内を見つけました。学校がお休みになる11月12日の祝日を利用して、3泊4日でクイーンズタウンとミルフォードサウンドへ行く学生対象のツアーです。誘われた日本人のAさん、Kさんと私は相談の上、参加することにしました。  午前中の授業を終え、学校の前で待っているとツアーのバスが到着。既に他校の学生さんが乗っていました。その後、更に他校で学生さんを乗せ、バスは一路クイーンズタウンへ向けて出発。シニアクラス

          グランマ初めてのニュージーランド留学(3)週末の学生ツアー

          グランマ初めてのニュージーランド留学(2)校外学習

           当地に来て3日目の朝も体調は戻らず、必死の思いで登校。するとフィンランドから来ているRさんが「それは、Jet Lagで自分も全く同じ症状だった。3日目が一番ひどいけど自然に治る。」と教えてくれました。彼女の言った通り、午後には症状が嘘のように改善。それ以来、彼女には一層親しみを感じるようになりました。実は彼女、筆記試験ではクラスで1番の成績。どうやらHさんとはカップルのようです。さて、午後はお楽しみの校外学習。マイクロバスに乗り、市内の観光名所を巡りました。市内を緩やかに流

          グランマ初めてのニュージーランド留学(2)校外学習

          グランマ初めてのニュージーランド留学(1)

           ある日、新聞に掲載されていた「シニア留学」の案内が目に留まりました。私が生まれたのは1946年。女性の大学進学は少なく、私自身も高校を出ると働くのが当然と思っていました。そんな時代でした。23歳の時、職場の上司が英語に興味を持っているのを知って、「姪がアメリカ人と結婚してオレゴンに住んでいる。3人の子供のベビーシッターをしてみないか?」と声をかけてくれました。当時は、アメリカまでの直行便さえありませんでした。8か月後、お世話になった一家がテキサスのダラスに行くのをきっかけに

          グランマ初めてのニュージーランド留学(1)

          グランマ2人が行く気ままなヨーロッパ旅行 スイス編(3)2019

           グリンデルワルド滞在の最終日は、「天上の花畑」というフレーズに魅かれアルメントフーベルへ行くことにしました。先ずは、ラウターブルンネン迄列車で行き、そこからロープウェイや列車を乗り継ぎ、前回も訪れたミューレンへ。シルトホルンへ行く人を多く見かけるミューレンですが、ここから見るアルプス3山の美しさや、花に囲まれ断崖にたたずむこの村自体が魅力的です。景色を楽しみながら村を歩きケーブルカー乗り場へ。わずか4分でアルメントフーベルに到着。ところが、その日は小雨がぱらつくあいにくの空

          グランマ2人が行く気ままなヨーロッパ旅行 スイス編(3)2019

          グランマ2人が行く気ままなヨーロッパ旅行 スイス編(2) 2019

           ユングフラウヨッホに行くなら早朝か夕刻がお勧めという指示に従って、グリンデルワルド発8時17分の列車で出発。約30分余りでクライネシャイデックに到着。ここでユングフラウ鉄道に乗り換えユングフラウヨッホへ。列車は、ほぼ満席。向かいの席にはおしゃれな中年のご夫婦。カナダから来たとのこと。私たちおばあさんが2人きりで来ていると聞き、驚いた様子。列車は、アイガーグレッチャー駅からトンネルに。アイガーとメンヒの中をくぐり抜けユングフラウヨッホを目指しグングン上ります。アルプスの岩壁を

          グランマ2人が行く気ままなヨーロッパ旅行 スイス編(2) 2019