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グランマ初めてのニュージーランド留学(3)週末の学生ツアー

 ある日、ハンガリー人のEさんとフィンランド人のSさんが学校の受付でツアーの案内を見つけました。学校がお休みになる11月12日の祝日を利用して、3泊4日でクイーンズタウンとミルフォードサウンドへ行く学生対象のツアーです。誘われた日本人のAさん、Kさんと私は相談の上、参加することにしました。

 午前中の授業を終え、学校の前で待っているとツアーのバスが到着。既に他校の学生さんが乗っていました。その後、更に他校で学生さんを乗せ、バスは一路クイーンズタウンへ向けて出発。シニアクラスの私たち5人を除き、皆さん全員正真正銘の若い学生さん。若い熱気に包まれて楽しい遠足気分です。途中、立ち寄った観光スポットの中で忘れられないのが、レイク・テカポ。これまで見たことがない深いターコイズブルーの水面にサザンアルプスが反射。湖畔に広がる色とりどりのルピナスの群生。そして、傍らにひっそりとたたずむ小さな石造りの教会。昔、ヨーロッパから来た開拓者によって建てられ「善き羊飼いの教会」と呼ばれている教会です。私たちの他に人影はなく、静寂に包まれた夢のような美しい世界でした。バスが走る道の両側には、どこまでも続くルピナスの花。開拓者が故郷を思い撒いた種が年月を重ねて広がったと説明を受けました。私が勝手に命名した「ルピナス街道」を進んだバスは予定通り、夜にはクイーンズタウンに到着。宿はバックパッカー用の2段ベッドが並ぶ部屋で、シニアの私たちはちょっとびっくり。設備や朝食も簡素でしたが、若い人たちには十分だと思います。

 翌日はフィヨルドで有名なミルフォードサウンドへ。氷河に削られ垂直にそそり立つ山々から流れ落ちる大きな滝が並ぶ光景は、ダイナミックで幻想的。私たちはクルーズ船に乗り約2時間、海へつながるこの美しいフィヨルドを堪能しました。他にも、クイーンズタウン・ガーデンや牧場見学ツアー、郊外にある、かってゴールドラッシュに沸いた街アロータウンへも行きました。こうして「ヴィクトリア女王にふさわしい」と名付けられた美しいクイーンズタウンでの3日間の滞在は終了。費用は約36.000円でした。

 味を占めた私たちは、またしても週末ツアーに参加。11月26日から2泊3日でマウントクックへ行くツアーです。金曜日の午後、前回同様若い学生さんたちを乗せバスは出発。午後7時頃、前回立ち寄ったレーク・テカポに到着。今回はここで1泊。ハンバーガーで夕食を済ませた後、オプショナルツアーでマウント・ジョン天文台へ。天文台を見学の後、南半球の星空について説明を受けました。レイク・テカポは空気がきれいな上、周辺に大きな町がなくスターウオッチングにはうってつけとのこと。翌日、お昼前にはマウントクックに到着。最初にタズマン氷河やブルー湖が見どころのタズマン・ヴァレー・ウオークをトレッキング。昼食後は時間の都合上、フッカー・ヴァレー・トラックの途中、フッカー川に掛かるつり橋周辺で引き返し、少し離れた宿泊先の牧場へ向かいました。ゆっくりとマウントクック国立公園を楽しみたかったのですが、致し方ありません。牧場周辺を自由に散策した後、夜はみんなでバーベキュー。帰る途中、鮭の養殖場を見学したり、マウント・ジョンのウオーキングトラックを歩いたりして、夕刻クライストチャーチに到着。今回のツアー代金は約26.000円。

 2回参加した学生ツアーは格安でしたが、やはり宿泊先や食事などは若者向きでした。しかし、若い人に混じって数々の見どころを巡ることが出来たのは、良い思い出です。次回は最終回として、ホストファミリーとクラスメートについて書いてみます。





















































































































































































いよいよマウントクックに向け出発。マウントクック国立公園にあるハイキングコースの中のタズマン・ヴァレー・ウオークを歩く。ブルー湖やタズマン氷河が楽しめる。

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