
鹿児島県知名町を踏破 その1<日本全市町村踏破(制覇)>
2018年2月11日。沖永良部空港に降り立ち、まずは沖永良部島北東の和泊町(わどまりちょう)にある西郷南洲記念館を見学、次に南西の知名町(ちなちょう)へ。
さらに南西へと進み、島の最高峰・大山の中腹にある、昇竜洞へ向かう。
昇竜洞は、鍾乳洞である。17時までの営業だったので、知名町に入り、まっしぐらにやって来た。
前々回の投稿で書いたように、この日、午前中には徳之島で「ウンブキ」を見ており、一日で二つの鍾乳洞を見たことになる。
これまた前々回で書いたように、南西諸島の島々は、珊瑚礁によって形成された石灰岩で出来ている。だから、鍾乳洞が非常に出来やすい。
日本三大鍾乳洞と言えば、岩手県の龍泉洞、高知県の龍河洞、山口県の秋芳洞だが、南西諸島こそ鍾乳洞のメッカと言えるだろう。
ここ昇竜洞は、そんな南西諸島にあっても、屈指の大きさと美しさを誇る鍾乳洞である。
洞内には、川も流れている。鍾乳洞は雨水が地面に染み込み、石灰岩を少しずつ溶かして形成されるものなので、鍾乳洞ではよく見られる。
しばらく進んで行くと、洞内に鳥居があった。
これは、ここで奈良時代の人骨が発見され、その慰霊と、洞窟の守護の為、、「昇竜神社」として祀っているものだ。
ここで発見された人骨は、中国から渡来した7世紀のものと思われる首飾りを付けており、身分の高い人物で、遣唐使船が難破して漂着したものではないかと見られている。実際、遣唐使は、南西諸島沿いのルートで往復することもあった。
なお、高知の龍河洞には、「神の壺」と通称される鍾乳石に取り込まれた弥生式土器がある。鍾乳洞は生活の場としても、墓穴としても利用できるので、このように遺跡となっていることもままある。
「夢の国」と呼ばれるあたりが、特に美しい鍾乳石の多いところだった。
フローストーンと言って、水が流れる壁に発達したもの。昇竜洞は見事なフローストーンが多い事で知られる。
昇竜洞は、一方通行で、出口へ通り抜けるようになっている。逆行は厳禁。
なお、車で来た場合、入口近くの駐車場へ停めると、出口からはそこそこ離れており、上り坂でもあるので、多少手間となる。出口近くの駐車場に停めても、先に歩くことなるので、同じだが。
これで大島郡知名町を踏破。
鹿児島県全43市町村のうち、41市町村踏破、残り2市町村、達成率95.3%。
九州・沖縄全274市町村のうち、257市町村踏破、残り17市町村、達成率93.8%。
日本全国1741市町村のうち、1717踏破、未踏破24、達成率98.6%。