【アメリカ駐妻】アメリカで子供たちから感じた無意識の差別。
アメリカの田舎で
のんびり駐在妻しております
ゴリアテと申します。
しばらく
ネタ集めのために
大好きなブログを
封印しておりました。
(という言い訳)
現在ひょんなことから
アメリカの学校で
アシスタントティチャーとして
働いております。
いまは研修中で
2歳半から5歳まで
保育園~幼稚園くらいの
子供たちと
日々戦ってます。笑
働き始めて
どれくらい経ちました・・・?
覚えてない・・・
多分2週間から3週間(?)
一か月は経っていないはずです!!
(テキトー。)
で!ですね
毎日メンタルをすり減らしながら
「先生とは?」
「教育とは!?」
といっちょ前に
悩んでおります。
特にわたしを悩ませていた
出来事がありました。
それは子供達からの
心無い言葉です・・・!
彼らは新人を
「先生」とは認識しません。
なので言うことを
全く聞きません、はい。
そんな中で
・挑発してくる子
・無視してくる子
・からかってくる子
さまざまです。
子供が何かをするとき
必ず彼らなりの理由があると
YouTubeで学びました。
(教育機関は
未経験なので
今はYouTubeを
ひたすら見て
お勉強中です。)
わたしもこの意見には
大いに賛同していて
彼らの行動には
必ず理由があります。
言葉の発達的に
上手く説明できるかは
別ですし
筋が通っているかも
もちろん
別なのですが・・・!
そして特にわたしに対して
心無い言葉をかけてくる子が
いました・・・。
最初は
「よくあるからかい」と
思っていたのですが
エスカレートする言動に
こりゃ悪質だな・・・!
とだんだん思ってきまして
リーダーの先生
兼
園長先生に
相談する運びとなりました。
まずその子は5歳の男の子です。
そしてわたしの住む州は
ホワイトが8割なんじゃないか?
と思うくらい
白人しか見かけません。
黒人や
他人種の人は
たまーーーに
ダウンタウンに行くと
見かける・・・?程度。
州の特定の地域にしか
住んでいないようです。
政治観的にも超保守的。
田舎だからまだ
優しい人もいるけれど
けっこう移民には
厳しい地域かも?な場所です。
学校も園長先生は
フィリピン人の方ですが
それ以外は
みーーーんなホワイト。
子供も同僚も
みんな白人という構成です。
ある日、5歳の男の子
「ジュードくん」に
「FUNNY FACE!」
と言われたのが
ことの始まりでした。
「は?変な顔だと・・・?」
子供とはいえ
「このやろーーーー!」と
思いましたが(笑)
何とか平常心を保ち
「そういわれると悲しいから
もう言わないでね~?」
と優しく諭しました。
もちろん彼は
おかまいなく
「マイクもジェイスも
みーーーんな変な顔って言ってたよ」
とわたしに報告?してくるのです。
発言はエスカレート!
毎日
「FUNNY FACE!!」
と言われるように。
毎回「そんなこと言わないで」
と伝えても聞く耳を持ちません。
困り果てて
「なぜ私の顔が変だと思うの?」
と聞いてみても
彼はごまかして答えませんでした。
ジュード君は
最初はニヤニヤして
言ってきていたのですが
だんだんと
本当にわたしを
毛嫌いするようになり
より能力や見た目に対して
侮辱をするようになってしまいます。
子供たちは床に引いてある
自分のネームプレートがある
ラグの上で
ひとりで
ワークをします。
ジュード君は聞かん坊で
よく騒いでしまうので
注意に入ったり
ワークをはじめだけ
一緒にしたりするのですが
わたしがジュード君の
ラグに行くと
持っていたパズルを急に投げたり
わざと
「あんたじゃない!
〇〇先生きて~~~~!
〇〇先生じゃないと
どうせ教えられないじゃん!」
とダダをこねるのです。
「あんたのことキライ
友達にもなりたくない
あっち行け!!」
とかなり強い言葉で言われました。
信じられます?
このクソボンズw
(※先生です)
でも心を鬼にして
「そっかわかった。
でもわたしは先生だから
あなたに伝えなきゃいけない時があるよ」
とワークをするように促すのですが
背中を向けて
無視したり聞こえないふり。
挙句の果てに隣の友人に
わざとらしい
「耳打ち」をします。
おまえの悪口を言っているぞ?
と言わんばかりの仕草です。
そしてそれが終わると
今度はわざと大きな声で
「彼女は英語がわからないし
どうせ僕たちの言ってることは
理解できないよ!
(クスクス)
彼女は英語が話せないんだ、ばかなんだよ?
(クスクス)」
と言った始末・・・!
「だから先生じゃないんだ!」
とも。
(言うことなんて聞かなくていいんだ)
なんとなく
「アメリカ人じゃないから・・・」
というような会話も。
遠くにいても
わたしと目が合うと
隣の友達に
またまた耳打ちをし
クスクスと笑いあうのです。
陰湿!
そんな日々が2週間ほど
というか最初からずっと
続きました。
だんだんと
彼が広めたのか
わかりませんが
「ゴリアテは英語ができない」
という認識が
子供達の中で広がってしまいます。
「コイツどうせわかんないから
言うことを聞かなくていい」
という発想なのか(?)
話しかけても無視をしたり
違う話にして
ごまかしたり
いわゆる・・・
なめられる日々が続きました。汗
わたしが𠮟ると
目をギュッと上にあげる
アジア系を侮辱する
ポーズをする子まで・・・!
(その子は本人もジェスチャーの意味が
そこまでわかっていなかったらしく
𠮟ったらやめてくれました。)
そしてジュード君は
近寄るだけで
わたしの手を引き
おまえはここにいろ!と
拒絶反応を示すように。
どうしていいのか
わからないし
なぜこうなったのかも
わからない。
子供たちに
どう接したらいいのか
さっぱりわかりませんでした。
こんなこと相談しちゃ
ダメかな・・・なんて思いつつも
あまり重くならない感じで
「実は子供達からこういう
対応を受けていて
どうしていったらいいですか?」
と他の先生たちに相談。
みんなビックリしていました。
「そんなこと言われていたの!?」
と。
「今度言われたらすぐに言って!!」
とも言っていただき
とりあえずジュード君と
リーダーの先生が話そうと試みましたが
彼は怒られるのが怖くて
(怒られる行為してるってわかってるんだよね)
逃げ出しました。
彼はいつも逃げるんですw
その後、ご両親に話をしてくれたようで
次の日あからさまに
話しかけてきて笑いました。笑
でもわたしの
モヤモヤは消えませんでした。
ジュード君に
怒っていたわけではなく
彼や他の子の中にある
「無意識の差別」
を懸念していたからです。
誰でも自分と違うもの
はじめてみるもの
よくわからないもの
怖いですよね。
もっと言うと
なんだか気持ち悪い時も・・・。
そんな気持ちって
子供なら
なおさら素直に
抱いてしまうかも。
冒頭にも書きましたが
彼らはずっと同じ人種の中にいて
英語環境で育ってきています。
リーダーの先生は
フィリピン人ですが
英語が話せて
コミュニケーションがとれる。
でもわたしは見た目も
まさに「FUNNY」で
コミュニケーションもとれない。
なんかやだな・・・!
と思ってしまっても
仕方がないんじゃないかと。
でも先生や親が
「言うことを聞きなさい」
と言っただけでは
その場は良いかもしれないけれど
彼らの中にある
無意識の差別の種は
大人になるにつれて
どんどん育ってしまうんじゃないか
と思ったんです。
でも自分には
力不足で
どうしようもできない。
そんなモヤモヤを抱えていた
数日後・・・・。
朝のサークルタイムで
リーダーの先生が
「人種のお話し」
をしてくださったんです。
「今日はみんなに大切なお話があります」
と切り出し
写真を見せます。
最初は「インド」の写真でした。
「見てごらん、この人たちは肌がブラウンだね。
インディアはアジアにあって
みんなこういう肌の色なんだよ。
先生の肌よりも黒いよね?
先生はTANだけど
この人たちは違う色だ!
それにインディアの人達は
英語を話さないんだよ!
(一部の人は話すけど)
その国の言葉を話してる。
みんなは英語以外の言葉を話せる?」
そうすると
子供たちは
首を横に振ります。
二枚目はなんと・・・
日本の写真でした。
鎌倉の大仏の写真。
「みてみてーーー!
なんて美しい国だろう!
大仏がいるよ、仏教文化の美しい国だねぇ。
ここから来ているゲストがいるよね?
誰かわかるかなーーー?」
と先生が言うと
誰かが
「ゴリアテ先生ーーー!」
と答えてくれました。
「そうだね!ゴリアテ先生だ!
ゴリアテ先生は肌がライトだね!
(※リーダーの先生はライトだと言ってくる)
日本人は日本語を話すんだよ!
英語は話さない。
でもゴリアテ先生は英語を話すよね?
どうしてだろう・・・?
それはゴリアテ先生が
英語を頑張って勉強しているからだよ。
英語を勉強するために
アメリカに来たの。
今あなたたちみたいに
一生懸命
日々、英語を勉強しているところ。
あなたたちは日本語を話せる?」
と聞いた後に
リーダーの先生の隣にいた
ジュード君に
「ジュード?あなたは日本語を話せる?」
と聞きました。
すると彼は
「イエス!!」
わたしは思わず
「REALLY!?」
と言ってしまいましたw
他の先生も苦笑。
そのあと訂正。
「みんな日本語は話せないよね?
世界には英語以外の言語を話す人
肌の色が違う人がたくさんいるんだよ。
今日はそれを知って欲しい。」
と言って
床に敷かれていた
マットにジュード君を立たせます。
そのマットは
世界地図と
色々な人種の子供が
書いてあるマットでした。
(知らなかった・・・!)
歌を歌いながら
「ノースアメリカ・・・
ドンフォーゲット
アトランティカ~♪」
と歌いながらグルグル回るんです。
全員がそれをしました。
もちろん
わたしのためではないですが
内心は
リーダーの先生へ
感謝の気持ちでいっぱいでした。
あと・・・
さすがだなって。
上手く言えないのですが
授業を聞いて
先生として
本当に尊敬しました・・・。
わたしの懸念なんて
リーダーの先生はお見通しで
ちゃんと世界には
色々な人がいることを
子供たちに伝えてくれた。
子供たちがどう捉えたかは
わかりませんが
差別してはいけない!じゃなくて
頑張ってる人がいるんだよ!と
言ってもらえた気がしたんですよね。
うぅ・・・
ありがとう・・・!
余談なのですが
日本の後は
中国の写真で
「女の子」の写真でした。
「この子は美しい中国人の子供よ。
日本と似てるけど違う国なの。
スモールアイでしょ~?」
とリーダーの先生が言うと
子供の一人が
わたしの方を見て
「ライク ユーーー!」
って言ってきて
「・・・イエス」
とは言いましたが
反応に困った場面はありましたw
中国人の方が
美しいのは知ってます。
でも
「スモールアイ」って
ダイレクトに言われると
うろたえてしまう
まだまだ外国人の感覚が
わからないゴリアテでしたとさ。笑
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