コロナが奪ったコミニケーション

こんにちは天照のSOMAです。

今回はコロナで失った物が、身体的な健康被害や経済的損失だけでは無いという視点で書いていきたいと思います。

僕も実際に医療の現場で働いていた事もあり毎日本当に苦しかったです。

患者様のご家族が直接面会に来れない、リハビリも防護服を付けてするなど、とても信じられない光景が続いていました。

今では、少し緩和されて来ている病院もありますが、過去にクラスターが発生した病院が社会的に大炎上したトラウマが乗り越えられず、現在も厳しい制限を設けている所が多いです。

そんな中、失っていったかけがえのない物はズバリ、コミュニケーションであるそんな話です。

対面コミニケーションについて

1. 感情の共有と共感


対面コミュニケーションは、言葉だけでなく表情やジェスチャー、声のトーンなどの非言語的な要素を通じて感情を共有しやすくします。

これにより、相手の気持ちに共感しやすくなり、深い絆を築くことができます。

共感を通じて、ストレスや不安を軽減し、心のバランスを保つことができます。

2. ストレスの軽減とリラックス効果


対面コミュニケーションは、人との交流を楽しむための機会を提供します。

笑顔や愛情を交換することで、脳内でドーパミンやオキシトシンといった「幸福ホルモン」が分泌され、ストレスが軽減されるとされています。

一見するとオカルトのような印象を感じる人も多いですが、人との温かい交流が心地よいリラックス効果をもたらすことは、科学的にも裏付けられています。

ホルモンと聞くと遠い話、難しいと捉える人も多いですが、人間はほとんどの機能が無意識で動いているので、無意識の旗振り役であるホルモンはめちゃくちゃ重要です。

短期的な改善をどうしても求めてしまうのが我々人間ですが、日々の習慣でホルモンバランスが取れている人は間違いなく充実した生活を送っています。

3. 脳の活性化と認知機能の向上


対面コミュニケーションは、脳を刺激し、認知機能を向上させる役割を果たします。

会話やディスカッションを通じて新しい情報や視点を得ることで、脳が活性化され、学習能力や思考力が向上します。

これにより、脳の健康を維持し、認知症のリスクを低減する効果も期待されます。

コロナによる閉鎖的な生活により学生のIQの平均が下がった等の研究結果も挙げられています。

対面での会話はオンタイムで行われるので、パソコンやスマホを使って調べる、間ををおいて考えるなどが出来ず早い思考が求められます。

本来人はそれを最も容易くこなしていたのですが、コミュニケーションが減り、同じ相手と同じ会話ばかりが繰り返されると、考えがまとまらなくなる、急な質問でパニックになるなどの状態に陥る可能性が示唆されています。

4. 自己肯定感の向上と社会的絆の深化


対面コミュニケーションは、自己肯定感を高める重要な要素です。

他人との交流を通じて自分を表現し、受け入れられる経験を積むことで、自信を持つことができます。

また、家族や友人との対話を大切にすることで、社会的な絆が深まり、孤独感を軽減する効果もあります。

孤独による弊害は多方面に広がっています、単純な治安悪化だけでなく、労働意欲減退、社会参加活動の停止、それによる金銭的困窮、結果として社会負担の増加など連鎖的に日本へ広がっています。

孤独に関しては社会学、認知行動学、脳神経学の観点からも由々しき問題であると認識されているのですが、現在の自己責任論が強い日本では蔑ろにされている傾向があります。

短期的に見ればご本人の落ち度があったかも知れませんが、コロナなど未曾有の事態に陥った事で、鬱傾向になった人は何千人といます。

SNSでの誹謗中傷などもコロナの副産物であると考える事も出来るかもしれません。

人に関心を持ってもらいたい、ただ方法が分からなくなってしまった。

何処かに所属していたい、一緒に人を叩く事で仲間意識が芽生える。

決して許されることではありませんが、医療に携わるものとして、背景を考えるとコロナと急速に発展したオンライン活動の影響を感じる事があります。

まとめ


対面コミュニケーションは、デジタル時代においても私たちの健康に多くのメリットをもたらす重要な要素です。

感情の共有と共感、ストレス軽減とリラックス効果、脳の活性化と認知機能の向上、自己肯定感の向上と社会的絆の深化など、対面での人との交流がもたらす驚くべき効果は数多くあります。

デジタルコミュニケーションは更に日本を席巻していくと思っています。このnoteもそうですが私自身も多くの人とSNSを介して繋がっています。

ただそこだけに注目するのではなく、実際に対面して感じるものや匿名ではなく、実名で行うやりとりによって得られる心理的、脳科学的な効果も大切にして欲しいです。


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