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『筋肉多言語ママが教える英語学習の秘策 動詞フォーカスメソッドで楽しく英語をマスターできる!』第1章・無料全文公開

9月29日発売の書籍『筋肉多言語ママが教える英語学習の秘策 動詞フォーカスメソッドで楽しく英語をマスターできる!』から、第1章「第1章 筋肉多言語ママがすすめる英語学習の秘策パッケージ」を全文公開!

多言語学習・筋トレ・法律ライター業務を通して得たアイデアを英語学習に還元

 第1章では、次章以降で掘り下げてお話しする、「動詞フォーカスメソッド・英語学習の秘策」と「英語学習を楽しく続けるためのマインドセット」の全体像をご案内します。

まずは、なぜ私が「多言語」「筋肉」「法律ライター」などのキーワードを冠しているか、簡単にお話しさせてください。それは次のような経歴に基づいています。

①海外在住経験をもたず、30歳前に英語の勉強をはじめて英検1級・TOEIC980点を取得し、社内の通訳・翻訳業務を経験

②重度・重複障害をもつ長女を筆頭に、1男3女の子育てに追われるなかで約50言語を学習

③日本語をのぞく9言語にかかわる語学業務を経験

④45歳からボディビル競技コンテストに10回出場し、競技者レベルのトレーニングを継続

⑤司法試験受験生・行政書士資格取得などの履歴を生かし、法律問題の解説記事作成の仕事を経験


ここでは主に、②③④について少しお話します。
英検1級合格後、長女の出産前のことです。インドにあるIT企業の日本法人で、社内通訳・翻訳の仕事をしていたとき、大学の友人のすすめで行政書士資格の勉強をはじめました。

同時に、行政書士の入国管理の関連業務で役立つことを知り、スペイン語とポルトガル語の勉強をはじめます。

行政書士試験に合格したあとは、NHKラジオ講座を頼りに英語以外の8か国語を勉強しました。

次女が生まれたあと、当時、行政書士のあいだで営業ツールとなっていた楽天ブログで、多言語日記をアップするようになりました。すると、ほかの行政書士や社労士の事務所から、多言語の翻訳の仕事を受注するようになったのです。

このころは、「DeepL」のような高精度の文章翻訳サイトがまだ存在していません。そのため、多言語日記をアップするときは、各国語の辞書を引き、1文1文を自分で考えて書いていました。

その面倒な手作業のなかで、あるとき気づいたのが、「とくに辞書を引く頻度が高いのが動詞の活用や語法だ」ということでした。

さらに、給湯設備に関するEUの環境基準について、イタリア語とフランス語文書を翻訳する仕事をしたとき、イタリア語は翻訳業務が初めてだったので最初は苦戦していました。

しかし、試しに各文の動詞部分を赤鉛筆で囲ってみると、複雑な文でもみるみる理解できるようになったのです。このことに気づいたとき、当時の私には衝撃でした。

2005年夏には、行政書士のブログがきっかけで知り合った情報起業家から、英語教材のプロデュースの話をいただきました。

多言語翻訳やブログを通して得た語学習得の秘訣を、英語学習法のかたちで全文日英対訳のテキストに落とし込み、『30歳からできたラクラク英語マスター法』として販売。2006年秋の発売後、販売者のマーケティングのおかげもあってロングセラーとなり、2011年にインフォトップ(通販サイト)売上ランキングで総合1位を獲得しました。

そんななか、やはり大変だったのは4児の出産と子育てでした。

2001年に生まれた第1子の長女は、生まれつきてんかん症による脳性麻痺があり、重度・重複障害で保育園に入園できなかったため、私は外で働くことをあきらめざるを得なくなりました。長女は13歳のときに通いはじめたバリアフリーのプールでの歩行練習のおかげで、15歳のときには屋内で介助歩行(身体を支えてもらって歩くこと)ができるようになりました。

ですが、今も意味のある言葉を話すことは、ほとんどできない状態です。車いす生活のなかで、しばしば奇声を発するなどの問題もあり、とくに病院やプールなど外出の付き添いには、心身ともにタフさを求められます。

私は、長女が中学生だった45歳のときに、ボディビルコンテストを目指そうと思い立ったのは、このことに理由があるのです。つまり、「長女の世話に耐えられるパワーとビジュアルを身につけたい」と思ったことがきっかけでした。

筋トレが心身におよぼす好ましい影響については、語りだすときりがないのでここでは省きますが、筋トレと英語学習を並行しておこなうことは、メンタルバリア克服の観点から、とくにオススメできます(詳しくは第5章「英語を続けながらボディメイクする」にて)。

今では下の子たちもみんな成長し、次女・長男・三女は全員理系志望。この本を書いている現在、次女は6年制薬科大に入学し、三女は高校生になり医師を志しています(余談ですが、身内に医師や薬剤師はいません)。

私は英語の辞書代わりに、しばしば利用されています。

②については、業務対応経験のある英露西葡仏伊独中韓とアラビア語などの数か国語を除き、大半の言語を白水社の『ニューエクスプレス』シリーズで勉強しています(イギリス英語やフランス語なども含め、全言語買い揃えました)。

私は『ニューエクスプレス』の学習を、「一種の頭脳スポーツ」ととらえるようになりました。

三女いわく、「リビングの本棚に世界のいろいろな言葉の本と、(壁に貼った)世界地図があったおかげで、早くから世界のことに興味をもてるようになった」そうです。とくに三女が中学生になってから、英語や地理の勉強に絡めて各国語の単語や文法事項などをちょこちょこ教えています。

動詞を意識すると英語の見え方・聞こえ方が変わる

 あなたは今、英語学習で何か悩んでいることはありますか?

おそらく、効率のいい英語学習の方法を知りたい、勉強の成果が目に見えてわかるようになりたい、などの理由で本書を手に取っていただいたのだと思います。

たとえば、次のような感じでしょうか。

「英会話レッスンを受けているので、英語を話す機会はある。しかし、先生に質問されると、いつも答えに詰まってしまうし、こちらから質問しようと思っても英語が出てこない……。時間ばかりどんどん過ぎてしまって、話せるようになった実感がもてない」

「英語のコミュ力とTOEICの点数は別だとわかっていても、TOEICの点数が頭打ちなので、やる気がいまひとつ出なくなってしまった」

「英検1級を目指して教材の過去問を勉強しているが、たまたま外国人に駅までの道を聞かれたときに、しどろもどろになってしまった。これでは1級なんて到底無理じゃないかと、落ち込んでしまった」

このような悩みをもっている人がプロの英語コーチに相談したら、出される提案は幾通りもあるでしょう。

今もっている悩みを解決できるかどうかは、究極的にはその人が自分のやっている学習方法に対して(英語のプロが提案したものであるか、みずから考え出したものであるかを問わず)、確信をもって継続できるか否かにかかっています。

一方あなたが、まだ「確信」をもてるようなアドバイスを得たことがなかったり、あるいは、みずからそのような方法を考えついたことがなかったりしたら、ここでちょっと耳を貸してください。

私が提供するアイデアは、ひとことでいえば、もちろん「動詞にフォーカスすること」です。「動詞にフォーカスすること」をごく端的に説明すると、次のようになります。

①英語を話す(書く)ときは、まず「どういう動詞を使うか」を考える。

②英語を読む(聞く)ときは、どういう動詞が使われているかに意識を向ける。

もちろん、①②のどちらについても、説明を付け加えることはたくさんあります。それについては次章以降で解説しますので、ここではまず上記の2点を心に留めておいてください。ひとつだけ注意すべきことがあります。それは、①の「どういう動詞を使うか」で、日本語からの直訳にしないことです。

なぜなら、同じ内容をあらわす場合でも、日本語と英語では文の構造が違うとともに、動詞の語彙のバラエティにも差があるからです。

たとえば、親しい友達と久しぶりに会ったとき、日本語で「会いたかったよ」と言うとします。これに相当する英語表現は、「I wanted to see you.」ではなく、「I missed you.」です。ここで「miss」という動詞を過去形で使うわけです。

このようにいうと、こう思われるかもしれません。

「英語でそう言うのはわかるけど、〝会いたかったよ〟からmissなんて思いつかないよ」

この問題を解決するために、②の「どういう動詞が使われているかに意識を向ける」ことが大切になるわけです。

動詞missの例でいえば、動詞に注目して英文を読んだり英語音声を聞いたりしていると、とくに会話では、「誰かがいないことを寂しく思う」という意味でのmissが、よく出てくることに気づくはずです。

「会いたかったよ」の例ならば、スマホで調べれば「I missed you.」と出てくると思います。そのような場合も、調べて出てきた英文の使われている動詞が、日本語から考えた動詞(この例でいえばwanted to see)と違っていたら、「あ、こういう場合はmissという動詞を過去形で使うんだ」と意識をもって、その文を覚えるようにしてください。

使う動詞、使われている動詞に対する意識を強くもつと、確実に英語が違って見える(聞こえる)ようになります。

なぜなら、英語の基本文型は「SVO」なので、基本的に「英語であらわすことの中心」は動詞にあるといえるからです。

ただ、こういわれると、「I am Japanese.とかIt’s rainy today.みたいに、be動詞 + 名詞か形容詞だけ使われていて、動詞を使っていない文もあるではないか」と思われますよね

もちろん、そのような文もたくさんあります。ただし、日本語でのそのような構造の文に比べると、「使われる頻度はかなり低くなる」と考えてください。

その理由は、英語が相対的に動詞優位の言語といえるのに対して、日本語は世界の言語のなかでも、とくに「名詞と形容詞の地位が高く、動詞の地位が低い言語」だからです。

日本語でも英語でも、文のなかで述語となるのは動詞だけでなく、形容詞(日本語の場合は形容動詞も)の場合もあります。

しかし日本語の場合は、述語としては形容詞のほうがしばしば好まれるのに対して、英語の場合は、おおむね動詞が使われやすいといえるでしょう。

この典型例としてあるのが、「私は目が悪い」「彼は足が速い」などです。これらを英語であらわすと、通常は「I have weak vision(eyesight).」「He runs fast.」のように、動詞を使った文になります。

また、日本語では漢字の名詞が非常に幅を利かせていて、動作・行為をあらわす漢字名詞がしばしば動詞のような働きをしています。「確認」「行動」などの体言止めなども、その例です。

さらに、丁寧な言い回しになるほど、その傾向が強くなります。

たとえば、相手に何かを確認してほしいときに、「確認してください」と言うよりも、「確認をお願いします」というほうが丁寧な(無難な)言い方になりますよね。

前者は「確認する」という動詞、後者は「確認」という名詞を使っています。相手に何かを依頼するときに、「動詞 + て + ください」の言い方は、「名詞 + を + お願いします」に比べると、少しきつい言い方になることがしばしばあるのです。

日本語にはこのような特徴があります。

英語とはかなり異なることを意識しないでいると、せっかく英会話表現を学んでも、必要なときに思い浮かばない(日本語から訳した「名詞イズinteresting」のような言い方しか出てこない)ということになりがちです。

「その英文を読めば理解できるけれども、話すときに思い浮かばない」といった悩みが生じる原因のひとつが、ここにあるといえるでしょう。これらについても、次章以降で具体例を挙げて解説します。

私自身、動詞にフォーカスするようになってから実感したことで、日本語から訳す発想では出てこないような動詞表現が、英語にはたくさんあります。

もしあなたが日本語訳付きの教材を使っているとき、訳文の日本語が少し不自然に感じる文があったとしたら、その英文は日本語から思いつきにくい動詞表現を含んでいることがよくあるでしょう。そのような文はとくに、「日本語から訳しにくい自然な英語表現のお手本である」といえます。

動詞を使おうとしても、最初のうちは、先の例でいう「missなんて思いつかない」といった感じになるかもしれません。

しかし、たとえば第2章~第4章で提案する勉強法を一部でも取り入れて、動詞に対する意識をもち続けていれば、お手持ちの教材を見たとき、近いうちにあなたの言いたいことをズバッとあらわす動詞が見つかるでしょう。あるいは、会話レッスン中に先生が使った動詞表現が、スッと頭に入ってくるようになります。

私はこの感覚を、「動詞に向かって頭が開かれる」といっています。

「会話・ライティングで動詞を使う」「リスニング・リーディングで動詞を頭に入れる」

この繰り返しによって、あなたの英語レベルがどんどん上がっていくことでしょう! 

これまでの学習手段や素材は変えなくてよい

「動詞にフォーカスする」というアイデアについて、少しでもわかっていただいたところで、次のような疑問が浮かぶかもしれません。

「動詞フォーカスメソッドの勉強法を実践するために、何か特別な教材が必要ですか?」あるいは、「音読とかシャドーイングなど、これまでやってきた方法を変える必要がありますか?」と。

これについては、「基本的にこれまでの方法や教材を続けていただいて大丈夫」とお答えします。

なぜなら、動詞フォーカスメソッドは、英語を学ぶ・使うときの「意識」を動詞に向けるものです。そのため、それまでの学習素材や手段がラジオ英会話であろうと、TOEIC教材、その他の資格対策教材、英会話レッスンであろうと、何かを問わず、実践できます。辞書についても同様です。

また、それらの教材を使った音読やシャドーイング(音声を聴きながら、1秒遅れくらいで聴いたとおりに発音しながらついていくこと)、ディクテーション(書き取り:聴き取った音声を文字に起こすこと)、リピーティング(センテンスやフレーズごとに音声を切って、それを復唱すること)、ライティングなどについても、すべてOKです。

動詞フォーカスメソッドを取り入れることによって、あなたがこれまで使ってきた教材や続けてきた方法による成果を高められるでしょう。

なお、あなたがとくに短期間で動詞フォーカスメソッドを取り入れた学習の成果を出したいとすれば、第2・3・4章で提案する方法を実践するためのたたき台として、TOEICの問題集(公式問題集などの市販の模擬問題)を1冊持っておくことをオススメします。すでにお持ちでしたら、もちろんそれを利用してかまいません。 

リスニングにも対応! 動詞フォーカスメソッド・持続可能プラクティスの提案

本書で提案する動詞フォーカスメソッドの具体的な学習方法は、それぞれがリーディング&リスニングなどの単一の技能にとどまらず、スピーキング&ライティングを含めた4技能のレベルアップにつながる効果をもたらします。

動詞フォーカスメソッドを取り入れた学習をはじめると、個人差はありますが、最も早く効果を感じられるのがリーディングです。次章でお伝えしますが、「書かれた英文の動詞に線を引く」作業が最もシンプルで習慣化しやすいうえ、英文が読みやすくなる実感をすぐに得られるでしょう。

こういうと、「なんだ、リーディングか。読むよりも話すほうのレベルを早く上げたいのに」と思われた方もいると思います。

あるいは、「リーディングで早く効果を実感できるのは理解できるけど、リスニングで動詞にフォーカスすると、ほかの言葉が頭に入らなくなるのでは?」と思われたかもしれません。

前者については、たしかに極端な話ですが、動詞に線を引きながら英文を読むだけの学習によって、英語が話せるようになるわけではありません。当然ながらスピーキングのためには、話す内容を自分で考えたり、発音練習を兼ねて発声したりすることが必要です。

ここで重要なのは、「リーディングのときに動詞に線を引くことで、その英文を〝動詞の例文〟として話す・書く能力の引き出しに入れられる」ことです。

さらに、個々の文が読みやすくなることで文章も理解しやすくなるため、長文であれば文章の論理展開を把握して、自分が同様のジャンルのものを書くときの参考にできます。これにより、大学・大学院・企業などで英語で論文を書くときや、プレゼンの資料作成や発表などで役立ちます。

また、「動詞フォーカスメソッドがリスニング力向上に効果があるのか?」「リスニングで動詞を意識しようとすると、ほかの言葉が頭に入らなくなるのではないか?」といった疑問は、当然起こると思います。過去に、私の教材のユーザーからも、このような質問が寄せられたことがあります。

これについては、英語の音声を聴くときは、「とくに動詞を聴きとろう」という意識をもたなくても大丈夫です。一方、聴きとった内容をリピーティングやディクテーションでアウトプットするときには、使われている動詞に注目してください。

つまり、アウトプットするときに動詞を意識することで、動詞フォーカスメソッドによるリスニング能力の向上効果が得られるといえます。

リーディングで動詞に線を引く習慣をつけながら、音声のリピーティングやディクテーションをするときに、使われている動詞に注目する。これらを積み重ねていくと、「動詞に色をつけた字幕つきの英語音声が頭に流れる」感覚を次第に得られるようになります。

よって、動詞を聴きとろうと意識をもたなくても、音声全体のなかで動詞が強調されているような感覚で音声を聴けるようになるわけです。

この感覚は、スピーキングやリーディング、ライティングで動詞フォーカスメソッドを取り入れることによって、さらに身につけやすくなるでしょう。

「すごい人」と自分を比べて落ち込み、ネガティブワードに支配されそうになったら

英語学習で壁にぶつかっている方、伸び悩みを感じている方などに、最後に読んでいただきたいのは第5章です。

そこでは、とくに「英語アカウントのSNS疲れ」と「ネガティブワード対応」に焦点をあて、英語学習を進めるうえで、心理的に壁になるものを克服する方法を提案します。

このようなテーマは、これまでの英語学習書で取り上げられたことがあまりなかったかもしれません。

昨今、X(旧Twitter)などのSNSで英語学習関連の知識などの情報提供をしているアカウントや、日々の学習内容や資格試験の受験話題などを発信している学習者アカウントが数多くあります(ここではそれらを合わせて「英語系アカウント」と呼びます)。

なかには上質な情報を発信しているアカウントも多く、投稿されているものを読むだけでも勉強になることは、いうまでもありません。

また、学習者アカウントでほかの人ががんばっている様子を見ると、「自分もがんばろう」と思ったり、誰かから励ましのコメントをもらったりすることで、SNSが心の支えになっていることもあるでしょう。

一方で、SNSで英語系アカウントを多くフォローしていると、タイムラインに表示される投稿のきらびやかさに圧倒されてしまう、といったことはないでしょうか。

TOEIC満点を何十回も取得している人、英検1級に10回以上合格している人、英検1級やTOIEC LR満点が複数回に加えて、TOEIC SW満点やIELTS8.0以上をもっている人、など林立する英語武将たちの存在を知ると、「英語をどんなにがんばっても、こんなにすごい人が山ほどいるなかで、自分の英語力など価値がないのではないか」などと思ってしまうとしても、無理もないことです。

また、各回のTOEICテストのスコアが届く日には、タイムラインが900点台のスコアレポートで埋め尽くされているように思えて、自分のスコアが伸び悩んでいるときなどは、「みんな900点台なのに自分は……」などと落ち込んでしまうこともあるかもしれません。

もちろん、英語系アカウントでもよく見られるポジティブツイートに含まれる言葉で、自分を取り戻すことができれば問題ありません。

たとえば、「他人と自分を比べるな。いちばん大切なのは過去の自分に勝つことだ」「人それぞれバックグラウンドも英語をやる目的も異なるのだから、同じモノサシだけで比べるのはナンセンスだ」などです。

しかし、どうしても「すごい人が山ほどいるのに、自分ががんばっても意味がないのではないか……」のような思いにとらわれ、なかばうつ状態になってしまった……などという場合は、どうすればよいでしょうか。

SNSの影響だけでなく、まわりの人にこんなことをいわれることもあるかもしれません。あるいは、直接誰かから言われたわけではなくても、ふだんの人付き合いのなかで、次のような言葉が頭を覆ってしまうことはないでしょうか。

「英語やってるの? 意識高いね!」
「仕事で英語使わないのに、何を目指してるの?」
「いい年して、今さら英語なんかやったって遅いよ」
「今は翻訳アプリとかポケトークとかあるのに、英語やる意味あるの?」

このように例示している私自身が、気分が悪くなってしまうようなネガティブワード。でも正直、こういう言葉は脳内で増殖しやすいので厄介です。

「SNS疲れやネガティブワードに押しつぶされそうになったときに、単にポジティブな言葉で自分を励ますだけだったら、これまでもやってきた。一度しかない人生で、まわりの無責任なネガティブワードに振り回されたくなんかない」などとわかっていても、気がつくと「英語なんかやったって……」的な言葉が脳内再生されてしまうとしたら、ぜひ第5章で提案する方法を1つでも手がかりにしてみてください。

*   *   *

第1章はここまで!
続きを読みたい方は、各電子ストアにて9月29日より随時発売になります。ぜひお買い求めください。
下記リンクはAmazonストアでの商品ページになります。書籍の詳細と目次もこちらからご覧になれます。
書籍『筋肉多言語ママが教える英語学習の秘策 動詞フォーカスメソッドで楽しく英語をマスターできる!』

■ペーパーバック版(紙)

■Kindle版(電子書籍)

■書籍情報

動詞フォーカスメソッドとは、語学を身につける「秘訣」。
動詞中心の語学習得法で、あなたの英語力がレベルアップ!


昨今は低コストで手軽に英語学習ができる一方、情報が溢れかえって何をすればうまくできるか壁を感じ、レベルアップできる方法を模索している人が多いです。
本書を実践することで、英語を構造的に理解する力をつけられ、自分の経験・考え・伝聞情報などを英語で表現することが得意になるでしょう。

第1章では、動詞フォーカスメソッドとはどのような学習法か、これを取り入れると英語学習がどのように変わるかなど、本メソッドの概要を解説。
第2章では、「英語学習の秘策・基本編」として、主にインプット局面で動詞フォーカスメソッドを取り入れた具体的な学習法を提案。実践することで動詞に対する意識が高められ、自然な英語表現を効率よく身につけられるようになるでしょう。
第3章・第4章は、「応用編」として、動詞を使って英語を話す・書く能力を独学で身につける方法を提案。とくに第4章の「レポート文づくり」という方法は他に類を見ないもので、例題を通して、動詞にフォーカスすることが「大人の英語力を身につける」近道であることを実感できるでしょう。
第5章では、英語能力に伸び悩みを感じているときに起こりがちな、「上級者と自分を比べてしまうことによるモチベーション低下」を克服する方法として、「英語を使ってできるオンリーワン領域をつくること」を提案。例として、筋トレ・多言語学習・アドラー心理学について英語でアウトプットする試みを提示しています。

著者は、留学など海外在住経験なし、子育てしながら勉強、45歳から筋トレしボディビル大会に出場。9か国語をマスターした語学習得法を書籍化!
あなたの英語学習のレベルアップになるヒントとモチベーションアップになる方法を提供します。

【目次】

第1章 筋肉多言語ママがすすめる英語学習の秘策パッケージ
第2章 英語学習の秘策[基本編] 動詞にフォーカスする姿勢を身につける
第3章 英語学習の秘策[応用編①] 「時間」OR「場所」を軸にしたランダム英作文
第4章 英語学習の秘策[応用編②] 誰かが話した内容をレポートする
第5章 英語学習克服法 ~他人と比べずに英語を楽しく続けるためのマインドセット~

【購入特典】

「第3章・第5章の英文詳解」PDF

■著者プロフィール

網野智世子

法律ライター/多言語学習コーチ
大学卒業後、司法試験に挑戦するも不合格を繰り返した末に英語学習に活路を見出す。英検1級合格後、通訳翻訳業務に就き、TOEIC980点取得。重度重複障害児の長女の介護と次女長男三女の子育ての傍ら、行政書士資格を取得するともに50以上の言語を学習し、9か国語で翻訳などの語学業務を受注。この中で独自の語学習得法「動詞フォーカスメソッド」を確立。
2006年『30歳からできたラクラク英語マスター法』発売、2011年インフォトップ・楽天売上ランキング総合1位獲得。
以後、中国語・仏語教材ほか、2013年サンマーク出版より『まずは動詞を決めなさい。』出版。近年は語学業務に加えて法律分野のライター業務に注力している。

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