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がんばらないパン作り〜捏ねない。放置。信じる。


「パン屋さんになる。」

そう言って教員を退職したことがあるほど、パンを愛してしまった私がお送りします。


がんばらないパン作り

大きい丸パン

私にとって「パン」は、特別でなく、日々の生活の中に心地良く存在するもの。

毎日米を炊くように、パンも自分で焼いて食べる生活へ移行していきたいと思っています。

でもパン作りは大変。

時間もかかるし、技術もいるし。
材料も道具も揃えないといけない。

何より、買った方が美味しい。

何時間もがんばって作ったのに、美味しくない。

「作った」という経験や満足感は得られたとしても、作ることに疲れてしまって、しかも美味しくないんだったら続けられない。

見た目が悪かったら、SNSに投稿もできない。

そこで、10年以上もパンを好きで焼き続けてたどり着いた「がんばらないパン作り」を紹介します。


レシピ本は買わない

今までかなりたくさんの、「パン作りの本」を読んでは、それらを参考にパン作りをしてきました。

結局のところ、レシピ本は買う必要はありません。

今では色んなレシピがインターネットで検索すれば見つけられるし、写真や動画も充実していたり、つくレポがあったりと、「本よりいいんじゃない?」って思います。

氣に入ったレシピがあれば、メモしておいたらいいし、そこからアレンジだってできちゃうし。

浮いたお金で、小麦粉をオーガニックに!


道具はあるもんで

パン屋さんのように、毎日大量にパンを作る人たちは別にして。

パン作りのために、色んな道具を買い集めては試す時期もありましたが、これだけあればパンを焼くことができます。

すべて100均で揃うもの

酵母作りの瓶、発酵用のタッパー、枝豆用のザル、晒し、泡立て器、ヘラです。

あとは、ボールやスケールなど、キッチンにあるもので大丈夫です。

どの道具も、キッチンに置いてあっても他で使えるし、特別なものなんてありません。

浮いたお金で塩をオーガニックに!!


捏ねないパン

パンが膨らむ理由。

小麦粉と水を合わせて捏ねることにより、グルテンを形成して、イーストが生成したアルコールや炭酸ガスをグルテンの膜で包み込むことで、生地が膨らみます。


捏ねる=膨らむ?


捏ね続けていたことで、手首が軽い腱鞘炎になっていた私は、市販のイーストを使わず、自分で酵母を作ることにしました。

自家培養の酵母からパンを作るのも、膨らむ原理は同じですが、ゆっくり時間をかけて、酵母の発酵の力でグルテンを形成してもらうことにしたのです。

ちなみに、市販のドライイーストも、酵母菌のことなので同じです。市販のものは、人工的に純粋培養されていますが、酵母菌にはかわりありませんし、フルーツなどから自家培養したものより、安定した発酵力があります。

ですから、イーストでも自家培養酵母であっても、長い時間放置するだけで捏ねずにパンが膨らむのです。


捏ねる=膨らむ

捏ねない+長時間放置=膨らむ


空いた時間を自由に過ごそう!!



配合率を知る

小麦粉と水と酵母でパンができます。

それにプラス、塩、オイル、砂糖、バターなどの配分を変えることで、存在する様々なパンを作ることができます。

例えば、フランスパンは小麦粉と水と酵母と塩のみのシンプルなものです。そこへオイルを加えればフォカッチャやピザ生地のようなふわっとした生地になるし、バターを織り込んでいけば、クロワッサンのような層ができます。

小麦粉などの粉類を100%として、他の材料の割合を表したものをベーカリーズパーセントと言います。

配合率には許容範囲がありますが、逆に考えれば、その許容範囲内であれば、パンが作れるということになります。


「配合率を知れば、
 自分だけのレシピが作れるんじゃない?」

ということについては、こちらに書かせてもらいましたので、一緒に読んでもらえたら嬉しいです。



捏ねない大きい丸パンレシピ

【100均の枝豆ザル1つ分サイズ】
パン種  80g(内訳 40g粉 40g水)
強力粉 160g(全200g)       100%
水     90g(全130g)         65%
塩    4g                                           2%

パン種は、粉と水を1:1の割合で作っているので、80gを使った場合は、粉40gと水40gで考えます。

ドライイーストを使用する場合は、0.5〜1%。

①パン種と水を合わせる
②粉と塩を加える
③ヘラでよく混ぜる
④これくらいで良し
⑤タッパーに入れる
⑥温かい場所に放置
⑦このくらいで一次発酵完了
⑧形成

生地がベタベタしているので、しっかりと打粉をします。この時初めて生地を手で触ります。

⑨ザルと晒しの型へ
⑩二次発酵完了
(11) クープを入れる

カミソリやカッターナイフの刃の部分で、切り込みを入れることもできます。

(12) 210℃〜230℃で20分


がんばらない。

酵母たちが元氣に活動できそうな、
温かい場所に置いてあげる。

後は、酵母たちの発酵の力を信じて待つだけ。



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