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嘘日記

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#猫

私の可愛い亡霊

私の可愛い亡霊

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江國香織さんの「いつか記憶からこぼれおちるとしても」が好きだ。
あの女の子たちも、意外と平凡な大人になっているのだろう。たまに現れる狂気や自分の残酷な一面を懐かしく思いながら生活しているのかな。
中学の図書館で見つけて読み、すぐに自分で購入した。初めて読む江國香織さんの作品だったと思う。実家の自室で、何度も読み返した。中学生だった私は高校生のおねえさんたちの生活を盗み見しているようで、眩

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relish

relish

11/5

友人と台中夜市を見物する。
俄然、台湾に行きたくなる。海外に行きたい。知らない街を散歩したい。

11/7
街を歩いていたらナンパをされる。
第一声が「素敵な色のマスクですね」で、げんなりする。私を見てそれしか言うことがないのか?良いところがもっとあるだろ・・・と思う。きっとそういうマニュアルがあるのだろう。ナンパのマニュアルを読んでいる男なんておそろしくて仕方ないので走って逃げた。ス

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秋のおねえさんなのでさつまいもばかり食べます

秋のおねえさんなのでさつまいもばかり食べます

九月二十日

「肩の筋肉がしっかりあって描きやすい」と言われて嬉しくなる。もっと描きやすくなろうとせっせと肩の筋トレをする。

夫が豚汁を作った。鍋の蓋を開けて中を見たらさつまいもが入っていた。さつまいもだけ全部食べたのだがバレているのだろうか。

九月二十一日
今週末は父の誕生日。実家に行く。
去年の誕生日は私がお惣菜を作って持っていき、両親と食べた記憶がある。
今年は父が自分で料理をした。ワイ

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チョコと女

チョコと女

九月八日  

義母が来てチョコレートをたくさん貰う。勢いよく食べる。胸焼けするまで食べる。それでもなお半分近く残っていた。全部食べて死ぬ程苦しくなるのは明らかだ。
怖くなったので夫に私の目の届かないところにしまってくれと懇願する。チョコは無事にどこかに消えた。

雨なのか曇りなのかはっきりしない天気で嫌になる。体が重い。
こういう日は松田龍平のことを考えるしかない。最近は「大豆田とわ子と三人の元

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立って半畳寝て一畳

立って半畳寝て一畳

九月十六日

どこに住んでも仮住まいの感が拭えない。腰を据えて生活をしたい。
生きることに興味がないことと同じだ。「家具を買っても意味ない」「長く住むわけじゃないからあるものでいい」と思う。
立って半畳寝て一畳であるため、必要以上の家具や家電が欲しくないという気持ちもある。これは良いことだと思う。余計なものを買わなくて済む。

先日は本棚を捨てた。
要らない、と思ったからではなく経年劣化でぼろぼろ

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