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私の可愛い亡霊
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江國香織さんの「いつか記憶からこぼれおちるとしても」が好きだ。
あの女の子たちも、意外と平凡な大人になっているのだろう。たまに現れる狂気や自分の残酷な一面を懐かしく思いながら生活しているのかな。
中学の図書館で見つけて読み、すぐに自分で購入した。初めて読む江國香織さんの作品だったと思う。実家の自室で、何度も読み返した。中学生だった私は高校生のおねえさんたちの生活を盗み見しているようで、眩しさと恐ろしさに胸がいっぱいになっていた。折に触れて読み返し、徐々に大人になっていく私は今度は懐かしさと甘美な痛みでときめいていた。
離婚と引っ越しの際にもしかしたら本を捨ててしまったかもしれない。大切なものを平気で捨ててしまう、1年前の自分が怖くなった。
6つの連作短編が収載されている。全て好きだが、1番のお気に入りは「緑色の猫」だ。好きな子が違っていく様子が苦しくなる。でも、違っていく自分が助けを求める相手は、やはりその友人なのだ。もう2度と気が合わなくなったとしてもどこかでお互いが繋がっていると信じていたい。せめて仲良く過ごした思い出は大切にとっておきたい。大人になる過程でどうでもいいものにならないといいな。なってもいいのかな。
手放すのは一瞬で、強く願ってももう2度と戻って来ないものが多すぎる。
「激怒」「聖地に蜘蛛が巣を張る」
鑑賞。
11/1
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11月だというのに、半袖で出歩く。
4月から今日まで、仕事着がずっと一緒だ。UNIQLOのTシャツとズボンを色違いで3セット持っていて、順番に着ている。
誰か結婚式しないかな?おめかししてお祝いをしたい気分。
11/3
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電気グルーヴのライブで首を振りすぎて、何らかの伝達回路が変になった。
今まで思い出したことがない物事が頭の中を駆け巡り、私を混乱させるだけさせ、消え去っていった。
不思議とすっきりする。
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11/4
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元夫とモーニングに行く。
5年前の7/7に入籍し、5年前の11/3に結婚式をした。
結婚式をした記念日ということで、なんだか感慨深い気持ちになる。去年の年末に離婚をしたが、色々あり、今も仲が良い。離婚した方が距離が適切になったと感じる。
11/5
まっ茶さんと湖にいく。
私はボートを漕ぐのもままならなかった。こんな調子で写真展までに全てが何とかなるのだろうか、と不安になる。
パフェを食べているまっ茶さんを見て、何とかせねばと思い直す。
11/6
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牡蠣の遠足へ。
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11/7
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金沢へ撮影旅行へ。
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悪い癖なのだと分かっているのだが、移動中はどうしても塞ぎ込んでしまう。遠くばかり見てしまう。
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11/::::
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撮って現像して納品、撮って現像して納品を繰り返す。
合間に、前髪をなおし、ガーターを留め、スカートを折り、リボンを結び、タグを切り、花を生け、ボタンを付け替え、風を吹かし、電球を変え、髪を濡らし、カーテンを開けたり閉めたりする。
34年ほどしか生きていないのに天職だと思える仕事に出会えたことは幸運だ。しかも二つめである。(一つめは美術モデル。)
天職の代償は目の下の隈と腰痛だろうか。面白おかしく生きていけるならばなんてことはない。
私が友人との食事とデート以外でまともなものを食べていないと気づいている女の子たちが食べ物を差し入れてくれる。おかげで食生活と体調が少しずつ改善してきた。
最近はまたちゃんと調理をするようになる。
学校というものの謎について考える。
破滅的に漢字が書けないが、読めない漢字はなかった。朗読は下手くそだけれど、読み解くのは好きだった。得意なことを伸ばして苦手なことをカバーしているつもりだったが通知表の評価は決して良くなかった。
満遍なく勉強が出来た方が喜ばれるなら、私は学校というものには向いていない。
学校が嫌で逃げ出し、結果やめることになった。信用してくれた教師もいたのだから、私も教師を頼っていければ良かったのかな、ともたまに思う。
それは今だから思えることで、当時はとにかく学校と、そして実家に存在していたくなかった。全ての物事が苦痛だった。それらから逃れられるためなら何でもやったが、何でもやりすぎた気もする。
お互いにしか分からない言語や視線、会話の間でコミュニケーションをとる人達を見ているのが好きだ。
仲良し同士の女の子を撮影する時によく出会う。些細なやりとりから仲睦まじさとお互いの信頼を感じることが出来る。
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いつも以上に散文的な日記になる。
私が物理的に忙しく、全てを後回しにして遊びまわり、湯船に毎日1時間浸かっていたからだ。
省みる余裕がないまま11月も終わってしまうかもしれない。
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11/22
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ベトナムへ旅立つ。
怒涛のように仕事を片付けて全てを納品し、眠りについた。
しかしすやすやと眠れるわけがなく、4時半に起床して家の中をうろつきまわる。
部屋に飾っていた切り花を捨てる。旅行から帰ってきて枯れていたら悲しい。でも、まだ咲きほころんでいる花を捨てるのは想像以上にむなしい行為だ。ゴミ袋に入れて直視しないように注意しながら袋を結んで閉じた。
7時過ぎにセントレアに降り立つ。
なんだかんだしているとあっという間に搭乗時間になる。今回の旅はまっ茶さんも一緒なので心強い。旅行プランは無いに等しいが、多分なんとかなるだろうという勢いを胸に飛行機に乗り、飛び立った。
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ハノイは薄曇りで蒸し暑い。
空港の食堂で食事をとる。
国内線で乗り継ぎ、ホーチミンへ向かう。
夜のフライトだと外が暗くてつまらないと思い込んでいたが、きらきらの夜景を見ることが出来た。不揃いの光の粒が視界いっぱいに広がっている。しかもそれが何分も続いた。
5体満足で何も失くすことなく、空港内放送で呼び出されることもなく、空港を出てタクシーに乗り、宿に着くことが出来た。1人だったらこんなにスムーズにはいかないだろう。少なくとも歯の一本は失っていたと思われる。
街の食堂で夕食をとる。
初めて1人で注文し、₫で支払いをする。食事のボリュームに圧倒される。
そういえば、原付に4人の人間が乗っていた。中型の猫程度の大きさのネズミを見た。疲労からくる幻覚かもしれないが、もしそうだとしたら私の想像力の限界はこの程度なのかもしれない。
つつがなく終わりそうな初日!
最後の最後でお風呂のお湯が出ない。すったもんだしながらなんとか入浴を済ませた。
久しぶりに体力の限界まで体を動かした。瞼を上げていることも難しくなってきたので眠ることにする。
そういえば、今日は一日が26時間になった。
11/23
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5時半に起床し、近所を散歩する。
路上で売っている食べ物と果物を買い、朝食にする。
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ジャングルに行き、ゲリラ戦について学ぶ。
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道端で人と原付が倒れていた。
首がありえない方向に曲がっていた。まわりにも人がいて、救急車を待っている様子だった。ぼんやりと見て通り過ぎたあと、なんだか放心してしまう。しばらくするとスコールが来た。倒れていた人が濡れていないかと心配になる。
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当然のことなのだが、聞こえてくる会話はほとんどがベトナム語だ。
不明な言語を話す人々の中にいると妙に落ち着いた。そもそも私は日本語ですら2人以上の声が聞こえるところでは上手く聞き取ることが出来ない。意味もわからないことが多い。聞き取る努力をしていた頃もあったが、あまりにも疲弊するためにしないことにした。(そう決めてからは心が穏やかになった。何だか自分に関係ありそうで、かつ重要そうな物事なら後でまた聞きに行くようにしている。)
2度目のスコールの後、散歩をした。
雨に濡れた地面に、ネオンや車のヘッドライトが反射して美しかった。
夜風が気持ちよくて、道端で夜遅くまでおしゃべりしている人たちの気持ちがよく分かる。
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夕食を食べていたら、厨房から犬が飛び出してきて、慣れた様子でテーブルの間を歩き回っていた。何度か吠えたあと、また厨房に戻っていった。
わいざつなこの街がすっかり気に入る。
11/24
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ホーチミンからハノイへ。
泊まったホテルに置いてあるボディソープがとても良い香りがする。極端な香料が入っているものは不得意なことが多いのだが、ホテルやお手洗いに置いてあるハンドソープやシャワージェルの香りがとても好みに合う。今まで買ったことがない、香り付きのリップクリームを購入してみた。苺とココナッツの香りがする。
今日から泊まる宿がのんびりしていて好きになる。
現在22時なのだが、庭でコーヒーを飲みながら談笑している声が聞こえる。騒然としているが不思議と落ち着く。
体力の加減が分からず、限界以上に行動してしまい反省している。そういえば1人で行動する時には特になりがちだ。
今の住居に引っ越してきてから1年経つ。
階段でタバコを吸う人がいるだの、壁が絶妙に薄いだの、浴室は特に狭くお湯の温度と水圧が安定しないだの、文句を言いたい放題言ってきたが、もう2度と言うまい。あんなに快適な住居に文句があるなんて、私は我が儘で贅沢だった。
これからは感謝しながら住むことにする。
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11/25
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ハノイの旧市街を歩き回る。
今回の旅で反省しているのは、体力の限り遊んでしまうことと、洗い立てのコンバースを履いてきたこと。洗いたてだからか窮屈に感じる。しかし、もし靴が万全の状態だったらもっと遊んでしまい、宿に到着する前に疲れ果てていただろう。歯止めが効いてちょうどよかったのかもしれない。
途方もない無力感がやってくる。
幸いなことに私のほぼ全ての財産(スマホ、カメラ、パソコン、パスポート)は所持しているわけだし、もうこのまま、ここに住んでしまうのもいいかな、とか、全く違う場所に行ってしまおうかな、とか。
知らない香りがする石鹸で全身を洗い、延々とシャワーを浴びた。シャワーのお湯の温度が下がっていくにつれ、頭も冷えてしまえば良かったのに。
体はこざっぱりしたが目の奥が暗くなる。
ちゃんと暮らしていくことに意味を見出せなくなっている。
刹那的な衝動に突き動かされるように行動してきた。もしこの、私を動かしている原動力が消えてしまったらどうしよう。怖くて仕方がない。やりきる前から無くなることを心配しても意味がないとも分かっている。でもぼんやりと、行く末が見えてしまう時がある。
燃え尽きるように死んでいきたい、でも死ぬ前に燃え尽きるのは嫌だ。炎の周囲を囲むように大切なものを配置する。でもそのひとつひとつを自分の手で取り除いていきたくもなる。些細なことで炎が消えてしまうのだろう。
出張でも旅行でも、自室以外で眠る前は寄るべなくなる。
手持ち無沙汰なぶん、余計なことを考えてしまう。普段の生活はやりたいことややらなければいけないことをたくさん準備し、それらをこなしていくことで気を紛らわしているのだと気づく。
日常に帰りたいような、もうこのままどうにでもなってしまえとも思ってしまうような、狭間の感情を楽しむ余裕がなくなってしまった。
ついこの前までは物事を曖昧にしておく余裕もあったはずなのに、今夜はそれが耐えられない。こういう気持ちの時に離婚の話を切り出したりしたな。こんな時は逆に、何も決めない方が良いのかもしれない。
宿の庭では今夜もコーヒーを飲みながら人々が賑やかに過ごしている。
私もコーヒーを飲みに行こうかな、今朝の私なら容易に出来ただろう。でも体を起こすのにとても労力がいる。細やかに距離を縮めるよりも、荷物を全て持ってこの場を去る方が容易に思えてしまう。
こんなことばかり考える自分が嫌になる。
無力な自分であることを認められず、悶々と苦しんでいる。
種類が違うだけでいつものお馴染みの問答なので、この日記を書いているうちに睡魔がやってきて、眠りにつけるだろう。
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宿で飼っている猫を撫でた。
胡乱な生き物だが、私にとって何より素晴らしい薬であることには違いない。好きな女の子や体温の高い男、美味しい食事とは全く違う効能がある。
猫の毛皮や湿った鼻先の感触を思い出すと、少しずつ体の力が抜けてきた。
脱力しきっていると思ったが、かなりの緊張状況のまま今日までを過ごしていたと気づく。
11/26
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体力の限界を迎えて宿で過ごす。
無気力な自分として過ごせて安心する。
どうか無事に帰ることができますように、私が、私の中の衝動をおさめることができますように。そしてまた、些細なことで悩みながらささやかに生活を続けていけますように。
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12/:::
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早くもっと大人になりたい。たくさん経験して、色んなことの諦めをつけたい。
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渇いて渇いて仕方がない。飢えではない、渇きを満たすためには何を求めたらいいのだろうか。
喪に服してしまいそうで、黒い服は買わなくなった。仕事で着るスーツが1着だけ。
出来るだけ明るい色を、特に白やベージュを選んで着ている。こういう色を選んでおけば、鏡に写る自分の目が暗くなっていることに気づきづらい。
12/3
永遠嬢様とショーをする。
初演は2年前で、この時の私は書いてある通りの事柄で悩んでいた。
今の私はどう思っているのだろうと考えながら挑んだ。結果、悔しくて苦しい毎日から抜け出せずにいる。作家のAちゃんに「私は永遠にセックスレスの人妻なのかもしれない」と吐露する。
12/9
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まっ茶さん展初日。
緊張と楽しみで眠れるか不安だったが、堂々の8時間睡眠を摂る。
私は好きなものに対して行動で示す派なのだとわかっていただけただろうか。無心で準備をする毎日は本当にかけがえがなかった。
12/10
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まっ茶さん展2日目。
この日がまっ茶さんのお誕生日。好きな女の子の記念日にはやはりアクセサリーを贈りたくなるので贈る。
展示をやって良かった。
反省点も多いが、想いを伝える場としては最良だったと思う。
帰ったら目を開けていられないくらい眠たくて、一瞬で眠りについた。こんなことはもう何年もないので自分でも驚く。
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12/11
トイストーリーを1から4まで全て観る。
ご飯を食べる気になれず、ずっとコーンフレークを食べていた。
久しぶりにジムに行く。
重たいものを持ち上げたり、「怒りのデスロード」を見ながら走ったりする。コーンフレークだけでこんなに動けるなんて、確かに今日の私はおかしくなっている。帰り道は雨が降っていて、爽快だった。
12/12
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ゆるやかに満遍なく人生を楽しむのは難しい。
突然始まって突然終わる。私は死ぬ瞬間に意識があるのだろうか。あると仮定して、その時に何の後悔もないといいな。誰にも見られず、誰にも知られず、大変だったけれど妙に充実した人生だったなと満足しながらそっと息を引き取りたい。
私より先に死なないでくださいね。美人短命といいますが、憎まれっ子世に憚る、ともあります。案外私は普通に長生きして、老いて死んでいくのかもしれません。その様子も見て、楽しんでください。という、めずらしく私信を書いてみる。
久しぶりに両親と会う。
なんだか老いたな、と感じる。通常通りに時間が流れていくと、この人たちの方が私より先に死ぬのだと初めて実感した。私の方が先に死んでしまうとずっと思いこんでいた。
急にとても寂しくなり、適度なわがままを言ったりする。
天気のせいだろうか。かなり思考が散漫になり、そして思いもよらない方向に向かってしまった。こんな時はもういっそ、毛布を撫でながら昔の写真を見返して、思いっきり浸ってみる。死んだ親族や元恋人の写真が出てくる。生きていればいいことがある、という人たちなんて嫌いだ。いいことなんて、悪いことと比べたら本当に僅かしかない。でもその、ほんの少しだけのいい物事に希望を見出して生きていくしかない。それはとても難しい。少なくとも今日の私にとっては、死ぬことより難しいと思えてしまう。
でも明日はきっと楽しいだろう。
初冬の太陽の光は低く鋭くて、仕事の合間に食べるおやつは美味しく、女の子たちは必ず美しい。移動中に読みたい本があり、その感想を伝える友人もいる。
少しだけ心が落ち着いた。まだ生きていけると思った。
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