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パン職人の修造 101話〜149話 江川と修造シリーズ

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独立して江川と店を始める修造。パン職人として、経営者として、一家の主人として。頑張れ修造。
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#開業

パン職人の修造110  江川と修造シリーズ リーブロプレオープン

パン職人の修造110 江川と修造シリーズ リーブロプレオープン

藤岡はベンチに座って優雅にお茶している鴨似田夫人の前に連れてこられた。

「藤岡さん、こんにちは」

藤岡は何も言わずにその場に立っていたので修造が説得した。

「奥さん、あの後反省してたってメリットストーンの有田さんに聞きましたけど」

「はいその節はすみませんでした」

「じゃあなんで」

「お渡しして」鴨似田はお付きの男に合図した。

「こちらどうぞ」

藤岡は箱を持たされた。

「これは?

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パン職人の修造105 江川と修造シリーズ リーベンアンドブロートができるまで

パン職人の修造105 江川と修造シリーズ リーベンアンドブロートができるまで

3ヶ月の工事期間を経て、いよいよ工場で仕事出来る様になった。

プレオープンは1週間後。

パンロンドのみんなや鳥井シェフや大木シェフにも来てもらうことにして律子に招待状の葉書を書いて貰った。
「なにこれ!桐田美月って?本物の?来てくれるわけないじゃ無い!それに売れっ子お笑い芸人のマウンテン山田さんまで招待状出すの?厚かましい。それにこの住所あってるの?」

「江川が出してくれって言うんだよ。絶対

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パン職人の修造104 江川と修造シリーズ リーベンアンドブロートができるまで

パン職人の修造104 江川と修造シリーズ リーベンアンドブロートができるまで

ベッカライリーベンアンドブロートの
オープンの日にちを決めた。

もうこの土地建物は修造のものなので
出入りは自由だ。

2人は駐車場から建物を眺めた。

「江川!あと3ヶ月で開店だ!」

「凄い!ワクワクしますね!僕出来るだけ手伝います」

「まずは内装からやっていく。明日から工務店の人が工場の設備をやりに来てくれるから、その後すぐに機械の搬入!」

「はい」

「今から車を見に行こうと思うんだ

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パン職人の修造102  江川と修造シリーズ リーベンアンドブロートができるまで

パン職人の修造102 江川と修造シリーズ リーベンアンドブロートができるまで

不動産屋の小島から連絡がある
「地代ですが都心からも離れていますし、元々土地代は安かったです。建物の解体をしなくて良いなら1500万で良いそうですよ。ですので手付金は10分の1の金額で150万になります。駐車場と広場と店舗でこのお値段はお買い得でしたね!あの〜、他にも土地を買いたいと申し出るものがいるんですよ〜金融機関から振込の日がわかったら知らせて下さいますか?勿論1番に申し込んだ田所様が優先で

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パン職人の修造101 江川と修造シリーズ リーベンアンドブロートができるまで

パン職人の修造101 江川と修造シリーズ リーベンアンドブロートができるまで

パン屋開業の為に修造は江川と一緒に色々な土地を探した。

「安くて交通の便が良くて人が通いやすい、広くて落ち着ける場所を。そこはきっと花が咲き乱れてみんなパンを食べながらほっと一息つける所。そんな場所を探そう」

リーベンアンドブロートができるまで

2人は東南駅の近くのアイリス不動産の小島百年子(こじまもとこ)と一緒に車でファミレスやカフェなどの居抜き物件や空き地を探した。

なかなかしっくりく

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