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パン職人の修造 101話〜149話 江川と修造シリーズ

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独立して江川と店を始める修造。パン職人として、経営者として、一家の主人として。頑張れ修造。
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パン職人の修造 149 150話を目前にして、これまでのあらすじ

パン職人の修造 149 150話を目前にして、これまでのあらすじ

いつもこの小説をお読み頂き誠にありがとうございます。このお話はパン職人の修造が一生を通してパンと向き合うというお話です。

パン職人の修造は、口数の少ない主人公の田所修造(たどころしゅうぞう)がパンにまつわる色々な出来事に出会うお話です。元は2021年3月20日に始まりました。お話は全てフィクションで、実在するお店や団体とは何ら関係ありません。各お話毎にテーマや主人公が変わります。noteでは、パ

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パン職人の修造 148 江川と修造シリーズ flowers in my heart

パン職人の修造 148 江川と修造シリーズ flowers in my heart

「こら、大地」

律子の実家が壊れたら一大事だ。

流石に大地を抱き上げて「やっちゃダメ」と叱ると足をジタバタさせて飛び降り、巌の所に走って行ったので「大地!」と律子が叱りつけた。

「元気でいいじゃないか、だいちゃんはエネルギーが有り余る程あるんだよ。まだ2歳なのにいい蹴りだったな!将来は格闘家になるかい?」巌は膝から背中によじ登る大地を見ながら言った。

修造は壁を調べてどうもないのでホッとし

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パン職人の修造 147 江川と修造シリーズ flowers in my heart

パン職人の修造 147 江川と修造シリーズ flowers in my heart

作業中

杉本は350gに生地を分割をしていた。
側から見てもモヤモヤと物思いに耽ってるように見える。分割だけを続けていたので台の上にいっぱいになってきた。

見かねた由梨が生地を丸めて箱に入れるのを手伝いながら杉本に話かけて来た。

「あの、忙しいのに2人で抜ける事になってすみません」

「俺どうしたらいいか分かんなくなって、でも藤岡さんには世話になったし幸せになって欲しいと思ってる」

「はい

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パン職人の修造105 江川と修造シリーズ リーベンアンドブロートができるまで

パン職人の修造105 江川と修造シリーズ リーベンアンドブロートができるまで

3ヶ月の工事期間を経て、いよいよ工場で仕事出来る様になった。

プレオープンは1週間後。

パンロンドのみんなや鳥井シェフや大木シェフにも来てもらうことにして律子に招待状の葉書を書いて貰った。
「なにこれ!桐田美月って?本物の?来てくれるわけないじゃ無い!それに売れっ子お笑い芸人のマウンテン山田さんまで招待状出すの?厚かましい。それにこの住所あってるの?」

「江川が出してくれって言うんだよ。絶対

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パン職人の修造102  江川と修造シリーズ リーベンアンドブロートができるまで

パン職人の修造102 江川と修造シリーズ リーベンアンドブロートができるまで

不動産屋の小島から連絡がある
「地代ですが都心からも離れていますし、元々土地代は安かったです。建物の解体をしなくて良いなら1500万で良いそうですよ。ですので手付金は10分の1の金額で150万になります。駐車場と広場と店舗でこのお値段はお買い得でしたね!あの〜、他にも土地を買いたいと申し出るものがいるんですよ〜金融機関から振込の日がわかったら知らせて下さいますか?勿論1番に申し込んだ田所様が優先で

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パン職人の修造101 江川と修造シリーズ リーベンアンドブロートができるまで

パン職人の修造101 江川と修造シリーズ リーベンアンドブロートができるまで

パン屋開業の為に修造は江川と一緒に色々な土地を探した。

「安くて交通の便が良くて人が通いやすい、広くて落ち着ける場所を。そこはきっと花が咲き乱れてみんなパンを食べながらほっと一息つける所。そんな場所を探そう」

リーベンアンドブロートができるまで

2人は東南駅の近くのアイリス不動産の小島百年子(こじまもとこ)と一緒に車でファミレスやカフェなどの居抜き物件や空き地を探した。

なかなかしっくりく

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