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悩めるあなたに届けたい言葉3

近年、不登校の数は増加傾向が続いています。
どこの地域もどこの学校も、不登校はとても多いです。

・学校に行きたくても行きづらい理由がある…
・自分でも何だか分からないけど学校の場が恐い、圧倒される…
・人間関係が難しい、つらい…
・勉強についていけなくてしんどい…
・学校で自信を持って行動できない…
子ども達はいろんな思いを抱えていることと思います。
でもそれをなかなか大人に、家族に、学校側に理解してもらえず苦しんでいる子どもは多いでしょう。

家族や学校側も、理解したいけど理解しきれないもどかしさがあると思います。
話してくれれば良いのに…
困っていることを言ってくれれば、それに合わせたサポートをするのに…
悩み苦しんでいる子どもを理解したい、
正直に思いを伝えに来てほしい、
あなたを助けたいんだ、
と思っていても、なかなか捉えきれない子ども達の心。

本人もつらいし、周りもつらい。
不登校のその先が見えない、解決策が分からないからこそ、問題は難しくなる一方です。

不登校でつらい思いをしているお子さん、その家族や周りの方々へ。

不登校の先が見えないのはあなた方だけではありません。
自分達だけでなんとか解決しようと思わなくて良いです。

社会問題に発展しているこの不登校問題。
社会ですら解決できないものを個人が解決しようというのは、それはそれは大変なことです。

社会だって、学校だって、教育委員会だって、政治家だって解決させられない大きな問題です。
それを自分達の力で改善しようと、一心に頑張っているだけでも十分すごい取り組みなのです。

学校のことを「本当は行かないといけない」と、
内心思えている子ども達はそれだけで良い子です。

ただそれを言葉にしたり、
行動で示したりできずにいるだけで、
心の中では申し訳なさや焦りを誰よりも感じています。

親以上に自分のこれからのことを心配しています。
それを言葉にしてしまうと
自分の苦しい部分に直面して
よりつらくなるので言えないのです。

「行かないといけないと思ってる」と言ってしまうと
親や学校の先生に
『行きたいと思ってるならチャレンジしてみよう!」
などと促されるから恐いのです。
自信が無いうちから期待をされると
子どもはとてもしんどいです。

子どものタイミングを待ってあげることも一つ。
そのタイミングとは、子どもがやる気を出す時とか
そういうものではありません。

子どもの心が整理されることです。

自分の将来について子ども自身が焦りと問題を感じ、このままではいけない、変えたい、と思えることです。

人から言われて進むようなことではありません。

最後は自分の気持ち。
自ら危機感を持ち、それに対処しようと思えれば
誰しも変わろうとします。

子どもの中には、子ども時代だけどうしても生きづらいと感じる子がいます。
・同年代と気が合わない
・話が合わない
・何故か馴染めない
・波長が合わない
何となくそう思うのですが、
子ども時代は本人も大人も、同年代の友達を作って一緒に仲良くしたがるもの、というイメージがあります。
それが普通だと思って、同年代、同級生と
当たり前のように過ごそうとしますが、
これがどうにもしっくりこない、という子もいるのです。

そういう子は幼いながらも、
周りの子よりどこか達観した考えを持っていたり、
子どもが好むような遊びや趣味より
大人が好みそうな趣味や学問、
専門的なこと、マニアックなこと、
機械やネット技術、昔流行ったものなど、
そういったものが好きだったり、
調べるのが好きだったりします。

周りが好むものはつまらなく、自分だけの楽しみを持ちます。

それを発達特性と一括りに言いたがる人もいますが、
必ずしも発達特性からくるマニアックさだとか、
こだわりだとか、変わったものが好きだとか、
そういうことではありません。

健常な発達の子でもよくあることです。
・趣味を極めることが好き
・大人のようなことがしたい、早く大人になりたい
・周りの子が知らないことを自分が知っていることが嬉しい
・研究したい、発見したい
・いかにも子どもっぽい遊びなどがきらい
という理由の子もいますし、
精神年齢が高すぎるがゆえの
高いレベルを求める傾向が前面に出ている子もいます。

とにかく彼らは子どもでいる今の時代がもどかしいのです。
早く大人に近づきたい、大人と同じようなことがしたいのです。
でも子どもであるがために
学校で皆と、波長が合わない同年代と
過ごさなければならないし、
話を合わせたり、
空気を読んだりしなければなりません。

それに疲れてしまった子が不登校の中には実はいます。

そういった事情を子ども本人も自覚ができていないので、
「何だか分からないけど学校に行くのがつらい」と言う子がいるのです。

子どものうちに自己理解がしっかりできるかというとそうではないので、
自分がなぜ集団の場にいて居心地が悪いのか、
なぜ人間関係がうまくいかないのか、
よく分からないままに心身の不調が出始め、
学校に対する違和感や抵抗感が増幅してしまうのです。

大人はそういう子ども達もいることを知ってあげてください。

もちろん、明確な理由があって学校に行けない子もいます。
友達とのトラブルがきっかけであったり、
いじめられたり、
そのような問題がある場合は
子どもの心のケアや環境の改善が必要です。

できる限りの対処をしても学校に行けない時、
永遠にこのままかと不安になりますし、
将来はどうなるんだと心配になると思います。

でも、子どものタイミングでしか前に進めません。
子どもの心が整理されるように
学校に行かずとも自立していくように
・大人が子どもの考えているであろう言葉を代弁して気付かせてあげる
・一緒に愚痴を言うなどして、友達のように楽しく話をする
・子どもが怒られるのではないか、責められるのではないかと思っていそうな時はあっけらかんとした態度や会話をしてやり、子どもをひとまずホッとさせる
・子どもの趣味の話や自分で調べたことを聞いてあげる。
・家の中でできるお手伝い、仕事、役割を与える
・将来したいことを定期的に話し合う
・今の学年よりも少し下の学年の勉強内容から復習しなおして、短時間でも毎日必ず学習するという習慣をつける。

将来何をするにも、結局のところ勉強はついてまわります。
何かを成し遂げたいと思っても、
将来就きたい仕事が見つかっても、
どこの場面でも勉強、基礎学力は必要です。

学校でできないなら、家でそれは取り組めばいいのです。
オンラインの塾でも家庭教師でも、
最近は家に居ながら外部の人と勉強できる機会に恵まれています。

大人と会話することで、「自分に合った話ができた」
「楽しかった」と思えただけでも
満足感と自信につながる子もいます。

学校以外の場に行けるなら、どんどん行けばいいです。
習い事なら行けるというなら、それだけは続けて頑張る。
遊びたいと思える子とは遊ぶ。
学校には行けなくても、社会的なつながりだけは
絶やさないようにすることが大事です。

学校にも行ってないのに、遊ぶのはダメ!出かけるのはダメ!などと制限しないでください。

出かけた先に学校へと向かうチャンスやヒントがあるかもしれません。
そのチャンスを掴みに行くと思って、外に出れるなら行きましょう。

外に出るのが嫌なら、好きなことを好きなだけして○○コンテストに応募するとか、noteで気持ちを発信するとかすれば良いのです。
そこに登校することや
将来働くきっかけ・チャンスが見出せるかもしれません。

何においてもチャンスは潜んでいます。
学校以外でのめり込めるものを見つけるも良し。
そこから得た経験、発見を通じて自分を知り
自分を高める機会にもなります。
自分の本心、したいこと、誰にも負けない頑張れること、もっと磨きたいことが分かれば、外の世界に、学校へと向かっていけるかもしれません。
自信があれば人前に出ていけます。

その自信がつくように、何が正解なのかにこだわらず、
やれることを、子どもと一緒にがむしゃらにやってみましょう。

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