子どもは可愛い!でもイライラしてしまう…。そんな時にやってほしい2つのポイント
先日、とても可愛らしいお母さんからこんなご相談がありました。
きっとこれ、ほとんどのお母さんお父さんが経験することだと思います。
そして、その時期を通り過ぎてから、
「あの時、もっと子育てを楽しめばよかった。子どもをもっとよく見ればよかったのに、なぜあんなにイライラしてたんだろう」
と言う声も多く聞かれます。
私は、感情の中で、「後悔」が1番辛いと思っています。怒ることも、泣くことも、失敗することも、前に進むための原動力にできますが、後悔はしばらく後を引いて身動き取れなくなるからです。
だから後悔しないように、今の自分を変えてみましょう。
■平等に与えられた24時間の中で、子どもとどう接するか
忙しいお母さんお父さんは、毎日時間に追われて、やるべきことをこなすことに一生懸命です。
あるお母さんからは、
「小学校に上がると、さらに“宿題をやらせる”というタスクが加わります。それがいつまでも終わらず、もっとイライラするんです。どうしたらいいですか?」
という質問をいただきました。これもよくある相談です。
1つ1つがToDoリストとしてこなすタスク(やるべきこと)になってしまうのですね。
全部を完璧にこなすことが、母親としての役割だとお母さん自身が思い込んでいるのかもしれません。
どんなお母さんお父さんにも、与えられた時間は24時間。
何を優先させるべきなのか、子どもの成長や家族の生活に合わせて、考えてみることも大切です。
■「完璧」ではなく「手放す」を意識する
OKマンガでは、夕食をちゃんと作ることを手放したら、余裕ができて、子どものやっていることを丁寧に見ることができましたね。料理にかける時間を子どもを認める時間に使いました。
イライラしながら家事を完璧にこなすより、手を抜いてもニコニコしているほうが親子共々、精神的に楽です。
子どもは自分のやっていることをしっかり親に認めてもらうことで、自己肯定感が育ち、今度は、親のやってほしいことを認められるようになります。
いい循環ができるように、まずは親が自分がやるべきだと思い込んでいる家事を見直して、子どもと向き合う時間を確保できるといいですね。
■手放すための「2つのポイント」
そうは言っても難しい…と思うかもしれません。
そんな方は、まずは自分の理想とする“親子の関係”をイメージしましょう。理想とする“親”ではありません。親子の関係です。
次に、イライラしないために、やらなくてもいいことを考えてみましょう。
例えば、
など。
自分に合うやり方を見つけることが大事ですが、
完璧にこなすことがお母さんの仕事という思い込みを、やめることから始めましょう。
マンガ:とげとげ。
執筆:天野ひかり
上智大卒。テレビ局アナウンサーを経てフリーに。NHK「すくすく子育て」キャスターの経験を生かし、親子コミュニケーションアドバイザーとして 講演や企業セミナー講師を務める。子どもの自己肯定感を育てるため自身で立ち上げた「NPO法人親子コミュニケーションラボ」代表理事、一般社団 法人グローバルキッズアカデミー主席研究員。主な著書に『子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ』(サンクチュアリ出版)や『賢い子を育てる 夫婦の会話』(あさ出版)などがある。