「遠近法の理解 ~半球を用いた透視図法~」9
【9】 遠近法に関する二つの誤解
縮小拡大は直線的であるという考え方に基づいて図8-5を見たとすると、誤解が生じるかも知れない。図8-5のABの変化とEFの変化を比較すると、両者の間で変化の割合が異なるように見える。その事について、二種類のパースがあるとか、誇張されて描かれているなどの誤った解釈が取られるかも知れない。しかしすでに図8-3で示したように、画角は曲線的に変化する。視点に近い場所と遠い場所の間において、変化率が異なる事について、複数の種類のパースがあるというよう