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国葬が反対意見を封殺し民主主義を破壊しているお話し

安倍晋三氏の国葬に断固反対します。
その理由については既にいくつか記事を書いています。
過去記事に書いた内容は繰り返さないので、下の記事もぜひお読みください。
この記事では、現在考えておくべき論点をいくつかお示しします。

🐣<併せて読みたい>🐣

🍏まともな理由説明は一切なし

まったくもって予想とおりですが、岸田首相の言う「丁寧な説明」とやらは私たち国民を納得させるに足りるものではありませんでした。

確かに言い方や物腰は安倍氏やスガ 氏よりは「丁寧」であるかもしれません。
しかし、行政府が立法府や国民に向けて「丁寧」に説明するべきなのは当たり前なのであって、肝心なのは説明の中身です。

🍏憲法違反してるヤツに「民主主義を守る」とか言われても💢

説明の中身は従前の政府見解の繰り返しに過ぎず、納得できる要素が皆無です。

唯一違うのは、首相自らが「閉会中審査」に応じたという「形式面」でしょう。
…今の日本には課題山積であるにもかかわらず、わずか1日だけでしたが💦💢

しかも、日本共産党、れいわ新選組、社民党、立憲民主党など6会派による憲法53条に基づく臨時国会の召集要求は8月18日の時点で提出されています。
にもかかわらず、閉会中審査で済ませ臨時国会は今に至るまで開かれていません。
今後も「応じない構え」は続きそうです。

これは憲法違反です。
国家権力が憲法に背くということほど重大な民主主義の破壊はありません。

また過去記事で説明したように、法的根拠のない国葬を閣議決定のみで強行しようとする決め方こそ民主主義の破壊であるし、国葬それ自体に憲法違反の疑いがあります。

岸田首相は
🙅‍♀️「国民一人ひとりに喪に服することを求めるものではないことを強調させていただいている。国葬儀の実施によって内心の自由が侵害されることはない」
と述べる一方で、
🙅‍♀️「故人に対する敬意と弔意を国全体として表す、これが国葬」
という趣旨のことも言っています。
この両者は明らかに矛盾しています。

このような状況で
🙅‍♀️「国として葬儀を執り行うことで安倍氏を追悼するとともに、わが国は暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜く決意を示していく。」
などと言われても、1㎜の説得力も感じられません。

もうイチイチ具体例は挙げませんが、民主主義を最も暴力的に破壊してきたのが第2次安倍政権以降の自民党です💢

🍏国葬は反対意見を抑圧する機能を有する

昨日のTBS『報道特集』で、中央大学文学部(日本史学)の宮間純一教授が重要な指摘をしていました。
こちらのサイトで全文が見られるのでぜひご覧ください。
ここでは一部引用しておきます。

(引用ここから。強調はアヤによる。)

「天皇国家のために尽くした、いわゆる功労のある人、この人を天皇と国民が共同して悼もうと、その人がいかに偉大な人物であったのかっていうことを褒め称えようという、そういう場として機能してきたのが国葬だと思います。結果的にこれは国民を統合していく、国家というまとまりを強固にしていくという機能を持ってきました

(中略)

(1943年に行われた大日本帝国憲法下で最後となる、連合艦隊司令長官・山本五十六の国葬に関して)
「山本の遺志をみんなで継承して、この戦争を完遂するんだっていうことが、その国葬の場で訴えられていくわけです。戦争動員のために利用されたこともある儀式だということを表している。そこで、いや私は戦争に協力したくないってことは言えないわけですよね。態度としてそういうことを表明できなくさせるっていう機能はあった。それが大事な点かなと思います。国葬というのは、大日本帝国の遺物というふうに理解していて、現代の世の中にそのままよみがえらせていいものではないと考えています

(中略)

「国葬は、国民が望んで行うということですから、基本的に国民が弔意を持っていないとできないんですね。何も民間に求めないというなら、まず国葬じゃないだろうと。私たち国民が弔意を示して初めて国葬は成立するので、そんなこと何もしなくていい、無関係で良いというなかで行われるのは、国葬ではない」
「国葬で評価される人物に対する反対意見、批判意見を抑圧するような機能を基本的に備えていたという意味で、民主主義的なものと言えない」

(引用ここまで)

🍏言論封殺は現になされている

この宮間教授の指摘が決して杞憂などではなく真に正鵠を射るものであることは、既に三浦瑠璃やひろゆきなど謎の文化人気取りな方々によって示されいます。

日本共産党、れいわ新選組、社民党が国葬欠席を表明しており、蓮舫議員や辻元清美議員など立憲民主党の一部議員もこれに続いています。

そんな野党議員に対して「はしたない」「マナー違反」「票は増えませんよ」など、口を封じようとする侮辱的な言動がTwitterなどに溢れています。

まさに、「国葬が反対意見を封殺し、民主主義を破壊しようとしている」プロセスを私たちは目の当たりにしています。
民主主義を本気で守りたいのなら、今からでも遅くはないから国葬を中止するべきです。

⚠️野党議員も私たちも個人的に弔意を示したり家族葬を営んだりすること、つまり「葬儀」そのものは何も否定していません。

※家族葬に陸上自衛隊の儀じょう隊が参列していた点など疑義がないわけでもないですがここでは深入りしません。

「国葬」の「葬」ではなく、「国」の部分やその決定プロセスを問題視し抗議しているのですから政治家がその意思を示すのは当然であり、はしたなくもマナー違反でもありません。
っていうかマナーの問題ではなく民主主義の根幹に関わる問題です。
三浦瑠璃やひろゆきは他人様に道徳やマナーを云々できるようなご立派な人物でしたっけ?
野党に対する上から目線な言動には毎度毎度のことながら本当に腹が立ちます。
言うまでもないですが野党議員の背後にも多くの支持者や国民がいます。

⚠️尤も、
🙅‍♀️「野党は批判ばかり」
といった、「野党の主張内容」に正論で反論することが難しいためか(今回の「丁寧な説明」もそうですね)、野党による「主張内容」ではなく「野党が政権与党に対し批判的な主張をするという行為それ自体」を非難するような言論封殺の動きは以前からあり、必ずしも国葬だけに特有の空気というわけではないとも思います。

🍏「安倍氏だから」ではなく「国葬それ自体」に反対

私は7/17の時点において、安倍晋三氏を国葬するべきでない理由を4点ほど挙げました。

それらの中には「安倍晋三氏だから」反対というものと、「国葬それ自体」に反対するものとが混在しています。
この時点においては、両者を検討しておくことにはそれなりに意味はあったと思います。

しかし今後は、後者について言っていくべきで、前者についてはあまり言うべきでないと考えます。

なぜなら、「Aさんは国葬に値するけどBさんは国葬に値しない」など基準を作ってジャッジしようとする姿勢自体が、憲法の基本理念である「法の下の平等」に反することになるからです。
⚠️このことがそのまま「国葬」それ自体への反対理由となるわけです。

なおこの意味では、エリザベス女王の国葬に対しても「これぞ本当の国葬」などと手放しで誉め称える態度はあまり適切とは言い難いことになると思います。
まあ他国のことなのであまり言うのもアレですが、かつてイギリスに侵略され植民地となった過去を持つ国や地域では、エリザベス女王に心からの弔意を示すことに抵抗を感じる人々もいます。

このように、ある人物について国を挙げて葬儀をし敬意と弔意を示すという行為は非常にデリケートな問題を孕みます。
ですから、国内ですら全紙の世論調査において「反対」する国民が「賛成」する国民を上回るような状況で国葬を強行しようなどもはや狂気の沙汰です。

🍏おわりに

以上、国葬に関して9/11の時点で思うところを述べました。
何かの参考になれば幸甚です。

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